今日の市況(2014年08月13日)
かたる:今日はGDP統計の発表と日経平均株価のGCが重なり、変化日なのですが…、何か新しい動きは見えるのでしょうか? 日経新聞には「コロプラ」(3668)の事が書かれていましたが…。カタルは業績推移をみてないので、ハッキリわかりませんが、調べる気にもなりません。所詮、二番天井のイメージは強く、全く興味がないからです。ミクシィの今日は、正常な売買になるのでしょうが、大陰線の可能性も考えられます。株は一過性の利益に対し、基本的に大きな評価をしません。やはり今の主流である市場参加者は若いですね。経験がまだ、足りないからでしょう。もともとITバブル期に、ネット・トレイダーが生まれましたからね。仕方がありません。
「見えない利益」を推測するのは…高度な技ですからね。今の日本は劇的な変化を遂げています。最近は、様々な変化を感じますね。例えば…今日の日経新聞の17面の大機小機には「ドイツに敗れた日本」が書かれています。みんな同じ様な事を考えている訳です。11日の今日の市況で、カタルは「永続敗戦論―戦後日本の核心」(白井聡)を採り上げました。山本五十六の特集を見ても分かりますが…ミッドウェー海戦に敗れた日本は、曖昧な目的に敗れたとも言えます。歴史の教訓を生かさない国民ですね。理由はおそらく村論理で批判をすると、村の秩序が乱れるからかもしれません。良く会社の会議でも、自分は違う考えでも、場の空気に流されることはありませんか? 所謂、事なかれ主義ですね。
秩序を乱すから、みんなと同じ服装をしたり…同じ行動を取ります。サラリーンマンの昼食をみれば…仲間と連れ立って、群れをなして行動を共にしますね。「俺、かつ丼」「じゃ、おれも…かつ丼」と言うような会話を、良く耳にします。このような協調性は、ある意味では日本の良い面にも思えます。社会秩序を保とうとして統制が取れますね。しかし変化への対応は、多様性がない為に、脆さも孕んでいます。株式投資は、基本的につるんでは…負けますね。少数派しか勝てません。大衆が負けるのです。横断歩道を、みんなで渡った瞬間に事故に遭うのです。だから基本的に、人気株は避けるべきです。逆に売り叩かれている銘柄に、目を向けるべきですね。
カタルは3銘柄の注目株を、ここで掲げています。一つは人気株のソフトバンク、もう一つはアイフルで、最後はケネディクスですね。何れも貸借銘柄です。空売りが入る銘柄ですね。確かに、この3銘柄は底入れをしているかどうか…まだ怪しいのです。アイフルなどは、未だに下値を引き下げています。今日は512円までありますね。この株価位置は75日移動平均線の位置(510円)です。つまり一つのポイントでもあります。目先の人気株ではなく…時代性の背景がある指標株に、注意を払うべきなのです。野村証券でも三菱UFJでも良いのですよ。何故、大型金融株にも注意を払えと言うか…。理由は異次元緩和2段上げの可能性があるからです。
この所、カタルにしては珍しく、最近は日銀のETF買いを採り上げました。今日の日経新聞には、三井物産(8031)の株価が堅調だと…書かれていました。カタルは、年初にGPIFの事に触れ、割安株の商社株を配当利回りなどの点から注目されると…述べていますね。イールド・スプレッドの事にも触れています。日銀が国債をどんどん買い進み、地方銀行などは、運用先に困っています。だからリートや外債の投資が進むとも述べています。だって0.5%の国債と、4%のリートを比較すれば…当然、リートが勝る訳です。これがイールド・スプレッドの概念です。益利回りと指標国債の利回り差ですね。
カタルは「流動性の罠」に陥っている為、清貧思想を貫く金融庁を批判しています。正常な概念が市場で働いていない為です。日銀は仕方なしに、2010年10月に包括的金融政策を発表しています。この政策の見所は、危険資産の株や土地に日銀が介入している点です。本来、ありえない政策です。イワシ民族らしく…極端に清貧思想が蔓延している訳です。だから企業のキャッシュポジションは高く、当座預金残高が積み上がり、お金が動きませんね。マネーストックと貨幣乗数効果のグラフを載せましたが…、いずれもお金が動いてない現象を示しています。「流動性の罠」ですね。この原因は民間銀行の貸し出しの裁量権を、金融庁が奪ったからです。竹中平蔵の極端な政策の後遺症ですね。UFJの主張を認めず、彼らの主張を無視して、倒産に銀行を追い込んだからです。あの政策から金融庁の「奢り」が生まれました。
でも今度は、予行練習も終わり、おそらく本物でしょう。今日は企業年金が株式を売っていると日経新聞に報じられています。しかし本流は日銀のETF買いや、GPIFの流れですね。物産などの動きをみれば…明らかです。ここで…、もう一つ…。最近は人手不足の話題が多いですね。みんな経営者は間違っているからですね。今までのように…総資産経営を目指しているから時代に合わないのです。効率の悪い仕事は切るのです。利益率が20%程度の仕事に力を入れて、5%…などの10%以下の仕事は、どんどん切らねばなりません。これがROE経営ですね。日本は少子高齢化、これを活かし生産効率を上げます。ロボットの活用もそうですが…情報の活用もそうです。スマート。コミュニティーの進展ですね。
カタルは早くから、二つのテーマに拘っています。一つは「信用創造機能の復活」、そうしてもう一つが「スマート・コミュニティーの進展」ですね。参考銘柄にケネディクス(4321)、007(ユビキタス=3858)やJ・TEC(7774)を掲げています。昨日は、大垣日大が初回8点のビハインドを、ひっくり返しましたね。残念ながら、カタルの母校の明訓高校は出ていませんが、新潟の文理高校は、昨日、久しぶりに勝ちました。このように夏枯れの条件は揃っていますが…お盆も過ぎると涼しくなります。昨晩の東京は久しぶりに秋風のイメージです。そろそろ夏枯れ相場も終了なのでしょう。
まだ確信がある訳じゃないですが…いよいよ始まるかもしれませんよ。人気株に目を向けず…この間に休んでいる株の中から…、間もなくスター株の芽が生まれると考えています。出来る事なら、好業績のケネディクスが、ヘッジ・ファンドの的になって欲しいと願っている次第です。だんだん下値が固まり、下げなくなったら心配いりませんね。
さっき、GDP速報値をみたら…実質は-1.7%(年率-6.8%)でしたが、名目は-0.1%(-0.4%)でしたね。デフレ・ギャップが完全に消えています。心配ないでしょうね。確実に異次元緩和は効いています。この意味を解説しないと…ならないかな? でも今日は、もう…終わりだね。また明日。
投稿者 kataru : 2014年08月13日 10:25