今日の市況(2014年08月18日)
かたる:一つの成功体験を繰り返す愚直さが、大成功を生むのでしょうが…、今回のバブル崩壊後の日本経済をみると…失政は明らかで、やり過ぎですね。サラ金業界は完全に消えましたからね。全て大手銀行の傘下で、その大手銀行も、未だにリハビリ模様です。まぁ、リハビリと言うより、精神的な後遺症が大きいのでしょうね。共産党政権下のような…意識改革が強制的に行われたわけです。ナチのユダヤ狩りや毛沢東の文化大革命と、日本のバブル崩壊後の展開は、似たようなところがあります。世の中には、様々な意見があり、目的に向かった手段は様々ですが…強制的に清貧思想の金融庁論を押し付けられましたから、完全なロボット化がなされました。
故に、なかなか「流動性の罠」から抜け出せません。これじゃ…いくらスマート・コミュニティーの必要論が叫ばれても、なかなか、起動のスウィッチが入りませんね。メディアはメディアで…大きな問題でもない事象を…わざわざ大げさに取り上げ、人権を侵害し、報道の自由を叫びます。故に理研の笹井さんなどの被害を生むのでしょう。あのような報道姿勢をみれば…だれも革新的なチャレンジをしなくなります。もっと社会は、大らかであるべきでしょう。バカな事をやっている…と、笑って済ませる寛容さがあれば、世の中はもっと楽しく、素晴らしい社会になるのでしょう。
ただ時代に先行する株式市場では、ようやく「やり過ぎ」も生まれるようになっています。まだ小型現物株の域を出ませんが、やがて貸借銘柄でも「やり過ぎ」が生まれることでしょう。ITバブル期のソニーなどは、明らかに度を越した現象でした。異次元緩和の期待感が溢れていた昨年春は、すこし小粒でしたね。ただ今回は本物だから、徐々に拡大するとも言えます。2003年からの立ち上がりは、外資系金融の力に支えられた偽物相場だとも言えます。でもあのチャンスを、日本は生かすべきだったですね。過剰な円高下の空洞化は、現在の貿易赤字の常態化も生んでいます。折角の「ユーフォリア」(幸福感の熱狂)は、なかなか作れませんからね。株式相場は人間の欲が絡むから、奥が深く面白いです。人生の縮図とも…言えるかもしれません。
ソフトバンクの最終調整は、出来れば…下値の壁を割れた方が綺麗ですが…ここで止まるのでしょうか? 昨年末の偽物相場のフィナーレを、新興御三家(コロプラ、アドウェイズ、エナリス)と共に飾り調整入りしたのですが…最後は、もがきませんでしたから…シコリ感は少ないですね。通常、調整の場合の最低期間は6か月から8か月です。今月で最低条件はクリアしますね。しかし12カ月以上の経過した方が、二段上げ相場は綺麗に立ち上がります。昨日はアイフルへの未練を、コラムにて展開しましたが…、アイフルだってチャート的に見ると終わったように見えませんね。カタルは昨年春の高値銘柄から、二段上げに育つ銘柄が、リズム的にも正常に見えるのです。昨年春の上げは、異次元緩和を受けた期待感の溢れた希望の実現ですね。故に「未来の兆し」に思えるのです。この感覚は今でも…心に燃えています。
人生での成功者は。「我慢」が出来る人だそうです。確かにバフェットなどは、常人にない精神力が具わっています。通常、人間は目先の現象に流されます。しかし我慢ほど難しく…大切なことはありません。子供の教育には、この精神を植え付ける訓練をする事ですね。最近、ドッグ・トレイナーの番組を見ることが多く、犬の教育と言うのも面白いのですね。シーザー・ミランは、飼い主の気持ちを、犬が感じて問題行動を起こすと良く言います。そうして、犬と共に飼い主も再教育を受けるのです。あの番組を見ていると…訓練や教育と言うのはやはり必要なのですね。カタルに孫が出来たら…小さいころから、是非、この「我慢」と言う教育を与えたいと思っています。株式投資には、この我慢が必要だからですね。
カタルはケネディクスのいじらしい程の調整過程が、意外に好きです。もっと時間をかけても良いと思っています。しかし残念ながら、もう少しで…この調整過程も終わりを迎えそうです。昨年、何度か、619円の壁にチャレンジし、カタルは敗れていました。昨年の投資成績を大きく引き下げたのは、ケネディクスのチャレンジに敗れた結果です。今年前半も鳴かず飛ばずですが、しかし…。この時間調整は、何とも言えない感覚です。おそらく5000万株近い信用残の保有者は、イライラしているのでしょうね。しかし…この時間が、未来の「相場の肥やし」に欠かせないのです。
日本通信を推奨していたカタル君、今年初めにソフトバンク売りの日本通信買いを提唱していました。しかし最近は、この逆を述べていますね。ソフトバンクを買い、日本通信を空売りだと述べています。…が、しかし、時代の流れは前者なのでしょう。総務省の業務指導は、ある意味で正しいと思っています。SIMロックも解除すべきで、もっと利用者側に立った政策が必要ですね。携帯電話業界は成熟し始め、育成の段階は終わっています。この日本通信を、カタルは500円を超えた辺りから…そろそろ売りと述べています。しかし現実は1200円ですからね。驚きです。もし皆さんが、カタルが述べた3月初めに100円台で日本通信を買っていて、300円、400円と株価が伸びるに従い…どのような行動を取るでしょう。多くの人は、2倍になれば利食いをするでしょう。3倍になっても持っている人は、1割に満たないと思います。更に上昇し自分が300円台で売ったとしたら…500円を超える辺りから…コンチクショウ、こんなバカな…と思い始めますね。もし、この銘柄が貸借銘柄だったら…500円を超えた段階で、かなりの空売りを飲み込むことになります。この人間心理は、面白いものですね。
同じことが、ケネディクスにも起るのでしょう。この持っている時間のイライラ感は…なかなか醸し出されるものではありません。既に昨年の夏から1年ですからね。このモッタリ感が堪りません。愚直さ…我慢の素晴らしさを教えてくれる銘柄になると、カタルは確信していますが…果たして本当に底入れしたかどうか…。たぶん、あの感覚は正しいと思うのです。でもやはりまだ、チャート上も確認が取れていませんからね。不思議なことにソフトバンクも、アイフルも、同じような調整過程の感覚なのですね。昨日の原稿であるアイフルへの未練は、チャート論が素晴らしいのですね。全ての壁を一旦、取り払い…調整入りをしています。それもいきなり200日線上まで押しを入れるのですね。現状の与えられた条件下では、サラ金規制の緩和はなく、買えません。しかし…この値動きは作られているようにも見えますね。
お盆も終わり、通常は例年、底値固めの動きに入ります。9月に入るとバカンスから戻るマネージャーも多く、年末年始の戦略を練りますね。今年は2010年10月から4年を経過し、日銀のETF買いは、そろそろ効果を与え始めています。理由は5月の戻りですね。この動きを主導したのは、GPIFとの日経報道もありましたが…カタルは共済年金だと思っています。公務員は、狡賢い連中です。国は何でもできるのですね。早い話、本気に信用創造をやろうと思えば、絶対に可能なのです。一部、馬鹿な評論家が、日銀が株を買って損をしたらどうするのか…などと言いますが、あり得ませんね。日銀は我慢が出来、上がるまで買い続けることが出来ます。日銀券の劣化が目的なのです。ターゲット・インフレ論とはそういう事ですね。
3つのカタル銘柄の中で、J・TECが一番、下方修正の可能性が高いと判断したカタル君ですが…意外に、株価はキナ臭い動きをしています。まだ分かりませんが…誰かが拾い始めたような動きにも見えますね。007にサプライズはありませんが…会社側は自信を持ち始めたようにも感じています。やはり数字が底打ち状態になっているので、株価も堅くなるのでしょう。決算数字は、やはり絶対ですね。ケネディクスが本当に…AUMの目標を達成できるなら…間違いなく数字は、3Qか4Qでは、大幅なサプライズを演出しますね。一見すると分かりにくいですが…、企業の業態を良く知れば…既に決定していることです。もともとケネディクスと外資系ヘッジファンドの繋がりは強く、演出効果は抜群なのですね。幾つかの注目銘柄だけを見ていれば…、全体相場も簡単に把握できます。プロはいつも指標銘柄の値動きに、注意を払っています。
今度、動きらしい動きが出てきたら、本格的な二段上げ相場に繋がる可能性は高く、怯んではいけません。しかし今の時期は、どうしても、最後のアゲマゲドン・リスクの確認作業を強いられることもあるのですね。GDP統計値は、その不安を述べていました。ただカタルは、好転率などの様々な市場の指標から見て、既にトンネルは脱出しているようにも感じています。まぁ、どっちにしても…。あと、しばらく辛抱して観察すれば、相場は確実に見えるようになります。分からない時に…自分勝手な推測を前提にして、無理して行動することはありません。ジックリ、相場を観察していれば。やがて新しい道が見えることがあるでしょう。当たらない事前予想をしても仕方がない事です。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年08月18日 11:14