今日の市況(2014年08月20日)
かたる:幾つか…気になる問題点があります。
例えば昨日の日経夕刊の「十字路」ですが、景気を支えていた個人消費や公共事業投資が減り、通常は設備投資や輸出が期待されますが、日産自動車のマーチにみられるように、日本は様々な点で、既に生産効率が悪くなり、グローバル企業は日本を選択しなくなりましたね。設備投資の動向は、ツガミの成功体験が物語っているように、中国からインドへ転換しています。あとはインドネシア、ベトナムなどの周辺アジアですね。肝心な日本は国民感情がうるさく…なかなか期待されるスマート投資が起りません。過去、日本が成功した戦後の復興は、官僚が音頭を取り、資金の適正配分と信用創造機能が、成長を後押ししました。
求められるクラウド管理の整備ですが…喫緊の課題は医療費の増大です。本来なら厚生労働省が国全体の一元管理の基準を設けるべきです。各企業の枠組み分野で、日本では統一基準を設けるべきですね。そうして、この統一基準を元に、先ずは日本で実施し、このシステムをやがてアジアに売るのですね。金融ソフトの開発は先ずは大手が…、そのシステムを系列の中小企業に下ろして、投資分の回収を計っていました。丁度、自動車の新車販売から、中古車販売に似た仕組みです。日本の中古車や中古の工作機械は、海外で下取りされ再利用されています。カタルは電子カルテの整備から、患者の遺伝子データの解析まで、全てクラウドで一元管理すべきだと考えています。
このような大量のビッグデータを活用する事で、スパコンを使えば、一気に医療革命がおこる筈です。更に教育システムの転換ですね。タブレット端末を、全ての小学生から中学生に配布することが決まっているそうですが…、何故か、ソフト開発に名乗りを上げる企業が見当たりません。問題のベネッセなどは、成長企業になりえます。カタルはDENAに期待していたのですが…。どうも南場さんは、全方向的過ぎますね。経営資源を集中投下しなくてはなりません。読者の中でこの分野に特化している企業があったら、カタルにも教えてくださいね。
このようなスマートコミュニティーの構築が、先進国の飛躍に繋がります。ナスダック市場は、未だに、ITバブル期の高値(5132ドル)を更新していません。2000年に起ったITバブルは、その前兆だったはずです。いよいよスマートコミュニティー創設の実現化が具体化してくるはずです。教育ソフトは世界中に広がる一大産業です。医療のクラウド化が進めば、新薬開発なども一気に時間を詰めることが出来ます。スマートコミュニティーの素晴らしさが、実感できますね。カタルは二つの成長分野を提示しましたが…他にもたくさんあります。日本は少子化高齢化だから…無駄を省く知恵が求められ、ロボットの活用から製造業の発展まで…高成長期に移行できるのですね。そうすると世界中から新技術を求め、資金が一気流入し、グローバル・スタンダードが確立されます。「失われた時代」が肥やしになり、生きてくるのです。
現状は、非常に危ういのです。昨日は自動車の販売動向をみましたが、昨日、発表されていた百貨店売り上げ動向も、改善されているとは言え厳しいものです。東京の百貨店は観光客の売り上げ増加などもあるのに…この有様です。日本通信が観光客向けに7日間のプランを設けましたが…観光客向けのサイトが充実しているかどうか…。この辺りのソフト提供も追い風が続きますね。タブレットを貸し出し、ソフトを充実させ、観光客用のクーポンを付けたり、様々なオプション観光など…いくらでも商売の方法はあります。誰が先陣を切るのでしょう。ソフトに特化するKDDIでしょうか? それともソフトバンクかな? タブレットなどは、早い話、無料で貸し出し…通信料も含め、利用した商品から利幅を抜けばいいですね。便利ですね。スマートコミュニティーは…。本来は官僚様が音頭を取る事業は、目白押しにあります。
さてゴタクを並べても仕方ありません。三菱UFJの大量保有報告からケネディクスは、人気化してきました。でもこの下げ過程で、本当に玉が沈んでいるかどうか…。更に第二、第三のファンドの参加が臨まれますが…どうでしょう。実は神主さんの仲間だったヘッジファンドの運用者は、以前、話していました。ファンドマネージャー同士の横のつながりがあり…このようなケースが切っ掛けになり、次々にファンドの参加があるケースもあるのです。彼は、その後HSBCを辞め、日本でベンチャー企業の開発を手掛けているそうですね。神主さんの人脈も広かったですからね。先日は、現役の日興証券だと言ったかな…仲間が激務からストレスが原因で、若くして死んだと言っていましたね。いくら稼いでも…人間は、最後は死にますからね。現役を真剣に続けると、みんなボロボロになります。なかなか理想通りの展開になりませんからね。
カタルなどは、何度も期待を裏切られ続けました。既に昨日の日経「十字路」のような認識は一般化しつつあります。所謂、アゲマゲドンリスクですね。一番怖いのはスタグフレーションですが…、その前に、なんとかスマート構想を実現せねばなりません。先ずは信用創造ですね。0.5%の国債にしがみつく、不合理な考え方が一掃されるかどうか…。ここが焦点になります。通常、「イールド・スプレッド」を考慮した「利回り裁定」が必ず起こる筈です。誰だって、0.5%より、4%、5%の方が良い訳です。地銀がリートの購入を急いでいるのが、分かりますね。もともと東京の不動産は限られます。既にSクラスの不動産はないのです。だから地所や三井不動は、自ら街づくりをして、既存の不動産の高付加価値化を図っているのですね。丸の内や日本橋は、その実例です。しかしそのようなSクラスを、地銀などに渡しませんね。
だから1兆円以上を保有するケネディクスが「神格化」するのです。正直に言えば…カタルは疑っていますね。1473億円もの私募ファンドを、わずか半年で増やせるものかどうか…。しかし会社説明会で社長は、可能性を感じさせるコメントをしていました。もし新規に組成するのなら、絶対に不可能です。採算を無視しても…新規に1000億円以上の不動産が、簡単に手に出来るとは思いません。しかしケネディクスには、既存の蓄えがありますからね。仮に20%の地価が上がっているとすれば…可能ですね。だって値上がり分を転嫁すればいいのです。新たに多少の不動産を手当てしても…1473億円は可能になります。このフィーを10%抜くと…147億円ですね。何故、2003年から2007年に掛け急成長し、2007年に146億円の最終利益を計上できか? ご理解いただけますね。2003年のAUMは、僅か1059億円だったのです。しかし2007年には7349億円に膨らみますね。ピーク時利益の2007年は、1905億円のAUMの増加です。昨年は896億円、今年は、本当に2000億円近く増えるのでしょうか?
多くの人は、株が上がらないと株を買いませんが…利益がどうして生まれるか?その仕組みを理解する事は、重要ですね。そうして、その仕組みが生まれる環境が整っているかどうか…時代の背景は、どうか? 最後は、これに尽きるのです。今日のニュースの中で、パナソニックの事が「WSJ」に報道されていました。パナソニックがROE経営に目覚めているとの内容でした。少し眉唾ものの内容でしたが…、日立にみたように…、日本の経営者は総資産経営から利益率を重視したROE経営に目覚めている可能性がありますね。
日本は無駄が多いだけに、考え方が変化するだけで、大きな変身期を迎えることが出来ます。東レに、重工などもカタルは、好きですね。大企業には無駄が多くあります。だから利益率低い産業分野を売り、高採算の分野に特化すべきですね。今日の日経新聞にも、シティーバンクの個人部門売却が報じられていますが…、当たり前の投資行動ですね。同時に今は、ドイツ銀行を始め、中国の銀行も2009年前後の日本で見られたように、世界中の銀行は、自己資本の充実に動いています。
この動きは、ミズーリ州の暴動に関連付けられます。きっと…見た目ほど、景気回復は強くないのですね。日本と同じです。日本は清貧思想が蔓延し、冒険が出来ない仕組みになっており、故に、なかなか社会に「あそび」が生まれませんね。この遊びが過ぎれば、バブルになりますが…適度な「あそび」がないと閉塞感に包まれた社会になります。日本化現象は、なにも日本だけでなく、世界中の先進国に共通した時代の変遷です。
日本が早くに沈み(1989年~)、「失われた時代」を抜け出そうとしています。何度も言いますが…三菱UFJの株価に注目して下さいね。これなら冒険でも何でもありません。配当利回りでも買えますからね。必ず、4桁から2000円台に抜ける筈です。三菱UFJが、ケネディクスの株主になった意図を考えると、時代の先が見えてきますね。一晩、皆さんも、考えてください。彼らに、どんな意図があるのか…。明日、カタルの憶測を述べます。時代は大きく変化し…人類は飛躍するチャンスなのです。願わくば、正しい選択の政策を実施して、日本が、世界をリードできるスマートコミュニティーを構築できると良いのですが…。果たして、現実の選択は、如何に…。それでは、また明日。あらら…ケネディクスが、人気になっていますね。振り落されないでくださいね。
投稿者 kataru : 2014年08月20日 10:47