今日の市況(2014年08月29日)
かたる:いやはや…政策の選択とは難しいですね。もともと米国が金融危機の芽を見逃したために、サブプライムからCDSのシステムが崩壊しました。その後のFRBをはじめとする総合的な政策支援で、どうにか世界経済は回復を遂げていますが…。未だに世界経済は、ベルリンの壁崩壊から始まったパラダイム・ショックから、立ち上がってないように見えます。もともと日本株の崩壊は、東西冷戦構造が崩れ、日本が米国の庇護から外れ、グローバル化への転換に、躓いたのですね。安い労働力を利用した「ものづくり」は、日本の専売特許ではなく、新興国に座を奪われました。村論理の崩壊は、JAの姿をみれば分かります。コメ問題は、この事を物語っています。グローバル・スタンダードへの転換ですね。
長引く「失われた時代」は、日本人に染みついた、根本的な考え方の転換を迫っているのです。何も日本だけではなく…世界の先進国は、みんな同じ問題を抱えています。この壁を打破するのは、SFの世界への革新的な社会の構築、スマート・コミュニティーの実現ですね。今、世界は、この実現を争っているのです。それなのに…、なかなか政策担当者自信が、この時代観を持ってない為に無駄な投資を繰り返し、試行錯誤を繰り返しています。日本は少子高齢化を迎えており、世界で一番恵まれた実験市場になります。果たして…その事に政策担当者、自信が、気付いているかどうか…。疑わしいですね。
おそらく好調に見える米国も、欧州も…、確実に日本化の動きは、進みます。日本が一番、パラダイム・ショックの打撃を受けました。何しろ金融デリバティブの支援と、鄧小平の選択により中国が躍進した影響を、世界で一番、被りました。米国は比較的、早くに市場を開放し、中南米を支援してきました。欧州は、日本ほどではありませんが、東欧が中国と同じ形を示しています。インターネットの普及から、スマートシティー化に対応した人員の再配備が、未だに完了してないのですね。ようやく最近は、プログラミングの重要性が認知化され、教育に取り込まれようとしています。まだビッグデータの解析などの統計分野は、未開発ですね。大学生は、この世界の知識を勉強されると良いのでしょう。統計学は、プログラミングと共に、学ぶ必要があります。
今ようやく、スパーコンピュータの使い方が、一般化しつつあり「京」は大忙しと言います。相場は、地方再生なども…テーマとして浮上しそうですが…、政策担当者のお金の使い方は、相変わらずの動きです。昔ながらの総資産方式で…売り上げ至上主義の考え方ですね。少子高齢化を迎えているのに…。予算にもROEの考え方が必要なのです。費用対効果が生まれない予算はカットして、相乗効果が発揮しやすい予算に、配慮しなくてはなりません。マネタリーベースが増えているのに…マネーストックが、なかなか思うように増えないのは、金融庁の権力への拘りもあるのですが…、政策官僚の時代認識が希薄なのでしょうね。相変わらずの箱モノ行政ですね。整備新幹線事業などの前倒し…今でも受注をこなせず、人手不足と言われているのに…馬鹿ですね。
もっと、スパコン開発をしている大学に、予算をふんだんに使わせたり…あれは宮城県かな? レセプトの一元管理をしていますが…、このような動きの横への広がりを持たせた方が良いですね。遺伝子データを含めた電子カルテの整備です。更に、高度医療の「重粒子線治療」などの高額医療設備などは、厚労省が一元管理して、計画的な配備を実現させインターネット予約など充実させ、誰でもが、使える体制を整えるべきですね。効率的な活用が望まれます。離島の医療配備も、今の時代ならパソコン診断が可能な筈です。治療から投薬まで、遠隔治療に予算を振り向ければいいのです。薬の宅配など…特例で認めるべきです。まず、増大し続ける医療費用を削減させることが、効率的な予算の使い方の一つですね。ジェネリックの沢井は、まだ成長します。最近、田舎から、おばあちゃんが来て思うのは…、気軽な「集まりの場」がないか…という問題です。介護と言うより年寄りに「生きがい」を与える場の提供ですね。NGOなどの団体を、自治体が支援すべきかと思います。健康の基本は、心の在り方ですからね。目的意識がある老人は良いですが…多くの老人はテレビとお友達です。この産業はきっと伸びます。
インターネットが普及しており…スマート家電の活用など含め、もう少しスマート・コミュニティーの確立に関わる産業支援が、必要だろうと考えています。だからカタルは、やはり鉄建などの銘柄は、せいぜい4ケタ止まりと思っています。「夢」が、感じられませんからね。相場は、必ず時代性を感じて動くものだと思っています。仮に地方再生など…ありきたりの相乗効果しか、生まれない予算の使い方なら…、失われた時代が、長引くだけです。今は分岐点ですからね。
ウクライナ問題からの地政学リスクなどより心配なのは、長引く消費税引き上げの反動減から発生する「デフレマインドの復活」ですね。最近、カタルが、好んで使っているのがアダムスミスの「見えざる手」を逆手に取った、「見える手」の動向ですね。黒田さんが講演で語ったと言う事は、彼は現状をよく知っている可能性があります。首相が企業に賃上げを求めたのも、意外に、核心を突いている可能性がありますね。あと一歩ですね。何しろ森ビルが1300億円で、目黒の雅叙園を落札するのです。資金が動き始めるまで…大きな力が必要ですが…一度、回転し出せば「1300兆円の逆襲」が待っていますからね。鉄建の相場と比べると、ケネディクスは、やはり夢が大きく感じます。
しかしカタル君、貧乏人の為に、折角、買い増しした分を、また投げる羽目になりました。まぁ、利食い分も多く、いくらも損をしないのですが…。相場の世界は「万が一」の保険料を払わねば…ならないですからね。貧乏人は、これだから嫌ですね。トホホ…。地政学リスクと言っても、米国は一度、消化しています。日本もそうですね。日本はあまり影響がないですからね。ドイツは、ユーロが売られて方が良く、米国との足並みは、なかなか揃いませんね。農業国のフランスは、困っています。これから寒くなるし…ガスの供給が止められると困りますからね。この問題は長引きそうですね。それにしても…習近平もプーチンも、時代性から見て、彼らの行動はなかなか理解できません。
もともと…ウクライナ、シリア、イラクなどの地政学的リスクは、米国の国力低下が起因しています。衛星画像など情報管理技術が発達しており、昔のような代理戦争は出来ないし、覇権主義的な考え方は古く感じます。この間隙を縫って、日本のチャンスは続きます。早く信用創造機能を回復させ…一気にスマート・コミュニティー化を促進させれば、日本はアジアの覇権を、握ることが出来ます。ソフトバンクは米国へ資金を投じますから、NTTは、アジアに投じると良いですね。情報網を握る重要性を認識し、この情報の活用に力を入れるべきでしょう。
粛清に手間取る中国をしり目に、東アジアの情報インフラを中心に、物流網の東西回廊など整備も必要です。ヤマトや佐川の動きは面白いですね。高速海運の整備も課題でしょうね。どのくらいかかるのでしょう。1日程度かな?…ダラダラとゴタクを並べましたが…一番の懸念は、長引く反動減と気象の影響です。当然、異常気象はGDPを押し下げます。
つまり7-9月期は、期待通りの数字が生まれません。黒田さんの講演から感じるのは「見える手」の政策実行です。9月から11月の間に実行される可能性は高いのでしょう。ケネディクスは、9月下旬に喪が明けます。やはりゴールデンクロスからの綺麗な立ち上がりは、条件が揃いませんでしたね。あと1か月程度、必要なのでしょう。それにしても…あの大量保有報告書は、謎ですね。おそらく三菱UFJは余程、時間をかけて取得したと思っています。何故なら、発表時期と相場の動きがマッチしないからです。
此方も2010年からの包括的金融政策と同じで…、玉の吸い上がりが進行しています。板状況は、明らかに枯れ始めています。通常、人間は、2年が我慢の限度です。これはカタルの経験則です。むかし西華産業だった…かな。加藤あきらに対抗して、空売りしたお客様が居られました。2年間、彼はクロスを振り続け、最後に崩壊しましたね。一気に損失を挽回しました。おそらく…カタルの読者も、焦れていることでしょう。このイライラ感が…大相場に欠かせない必要条件になりますね。何しろ信用買い残は、5000万近いですからね。まだ1年に過ぎませんね。相場と言うのは…やはり我慢なのでしょうね。バフェットになりえるかどうか…。まぁ、森泰吉郎でも充分なのですが…。
今日の新聞を読むと…懸念していた自民党の結束も光が見えているようです。あまり心配は要りませんね。既に本当に出口が見えそうな…場面なのですね。きっと業界関係者に聞けば、すぐに分かるのでしょうが…目黒の雅叙園の売却は、地価が2006年のピーク時に、時価が近づいていることを示しているのでしょう。分かりますね。この意味が…。カタル自身も信じてないのですが…、もし本当に1473億円も…この下期で私募債を形成できるなら、増額範囲は更に広がるのでしょう。カタルの推測は、まだ評価損の計上があるので、30円程度なのですが…。雅叙園の売却成立は、一気に市況が上昇している可能性もあります。最近の国債金利は急低下しているし…益々、運用先が求められている現状なのでしょう。よく、この事を考えて置くと良いですね。2年や3年の我慢は、何でもありません。何しろ…出来過ぎとは言え、この半年間の投資リターンが28.4%に回ったと言うのです。
明日か、明後日、追加の説明会資料(25日アップ)の感想にも、言及してみたいと思っています。兎に角、株価の動きは鈍いですが、確実に…1300兆円の逆襲シナリオは、加速度的に現実化しています。楽しみだね。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年08月29日 11:39