今日の市況(2014年09月01日)
かたる:昨日は政策の選択の難しさを述べました。結果が後から出るので難しいですね。特に金融政策のタイムラグは、最短で半年、通常は1年から2年程度で…徐々に実体経済に影響を与えてきます。近年は、更に遅れている様に感じますね。理由は、新しい政策への信頼感が、市場と共有できてないのですね。特に日本は、長い期間、「失われた時代」において、市場関係者の期待を、政策当局は、裏切り続けてきました。昨日も日本化現象を話したように…最後の最後になって、駄目押し的なイメージで、2009年1月に日産自動車がとうとうマーチの生産移転を決めます。この現象は、どう考えても不自然に思えます。専用船を使っても、輸送コストが最低3万程度?は掛かると思われますが…5万ほどの利幅しかない車を、海外から輸送して国内で売るのですよ。この現象は、どう考えても不自然ですね。
此処まで、産業界を追い込む政策の選択は、明らかに行き過ぎでしょう。ハッキリ言ってコメなどの価格を守る必要があるのかどうか…。関税を完全撤廃し、農家には他の形で補助金を考えた方が、余程、効率的かと思います。農業政策を始め、TPP交渉など見ると…本当に、もたついていますね。これじゃ、いつまで経っても…、悪戯に時間が過ぎるだけの話です。スピード感が、大切なのですね。どんどん時代は変化し、技術は進化しているのに…。カタルはメディアの責任論が大きいと思っています。購読者や視聴率を気にし過ぎです。スポンサーも費用対効果と言う言葉に、拘り過ぎですね。文化を創造しようとする心構えが、無さ過ぎです。雑誌編集者などと付き合うと…良く分かります。目先の特集を組み、自分達の独自のポリシーがないですね。
この2日間、カタルは失われた時代を見つめ直し、経済用語を解説しましたが、今は「見える手」が焦点です。既に市場関係者は7-9月期の戻りが鈍いことを理解しています。この現象は、おそらく今年1―4月の段階で、かなり株価に織り込まれたのでしょうね。だから相場が立ち上がるのは、7-9月期のGDP発表で、悪い数字が出る時が…もっとも遅いスタートになるのでしょう。通常は、その前に株価が上がり、発表前に調整は始まり、GDP発表と共に、株価の再上昇が始まるのがセオリーに思えます。つまり9月の何処かで上昇がスタート、GDP発表前に山を付け、GDP発表で、谷が形成される相場転換を、第一シナリオで考えますね。秋相場から年末年始に掛けた相場は、既に早いものではスタートしている可能性がありますね。その中心株がケネディクスであって欲しいと思っていますが…どうでしょうね。
昨日は業績面では、問題がない事を解説したつもりです。今日の日経新聞にも、一面トップに来年上場を予定する介護リートの応援記事が掲げられ、日経新聞には珍しく…何度も同じ記事を再利用し、世界の中で、日本に不動産投資が殺到し始めている記事を掲載していますね。1000億円規模の物件は、もう市場に、ほとんど出てこないでしょう。エクイティマルチプルやIRRなどの言葉が、どの証券レポートにも、散乱する日も近いでしょう。ようやく異次元緩和から、実体経済が動き出している様子が、日経一面などの動向ですね。読者の人には、時代を感じて欲しいのです。僕らは目先投資をしているのではないのです。時代性を背景にした投資をしているのですね。定期預金は2年、3年は当たり前ですね。
…そんな事を言っても…と、証券マンの目先勝負の人には、様々な話題を提供しています。おそらく2段上げで、目先は終了でしょうが、三菱化工機も、前から熊谷型の二段上げを指摘しており、この環境下で見事に上がっています。売り残を抱えている為に、踏みを狙っているのです。買いの恐怖は知れていますが…、空売りの恐怖は、無限の広がりですからね。本当に怖いものです。ところが人間心理は、値惚れがあり、記憶が邪魔をします。通常、空売りは、完全に終わってからで充分ですね。素質が高いケネディクスを観て御覧なさい。素質があっても、これだけの調整期間を求められるのです。眉唾銘柄が再上昇する可能性はかなり低いのです。
カタルはシャープやマツダも、再上昇すると考えています。何れも、高値を更新すると考えていますね。ただステージが整わないと、出番が生まれませんが…。この手の株は、いくらでも思いつきます。この手の株は全体市況が好転すれば、必ず浮上するのですね。しかし株価が5倍、10倍になるスターには、なりえません。現在、スター株の素質を感じるのはカタル銘柄トリオと、小野薬にS銘柄です。やはり小野薬品は良いですね。嫌いじゃありません。この広がり感が堪らないのです。貧乏人でなければ…と思いますね。きっと、この免疫治療は、かなり前から分かっていたはずですね。
カタルが知ったのは、たまたま最近だっただけの話で、見落としていたのですね。株価をみれば…昨年1月からのスタートですからね。2月に付けた1万円台の壁がありますが…こんなものは、指呼の間、あっという間に抜き去りますね。おそらく過去最高値を目指すのでしょう。そうです。カタルが小野薬品の売買で、初めて月間1000万の株式手数料をあげた1984年の15350円ですね。金利を考えれば…あれから30年ですから、3%としても2.4倍ですね。やはりバフェットのコカコーラのように、何十年も持ち続けるのは割に合わないのかな…?
実は、こう言う形が、カタルの「好み」なのです。業績面で底打ちして上昇するパターンですが…007のように赤字でも同じなのですね。未来の利益の広がりが大きい程、惹かれるのです。想像して御覧なさい…がんの自然治癒は、実際にあるのですよ。おそらく自己免疫機能が…何らかの刺激を得て、癌を叩くのでしょう。でも小野薬が開発する「PD-1モノクローナル抗体」は、全ての癌に効く可能性があるのですから…やはりワクワクしますね。年金はきっと買いますよ。でも貧乏人向きではありませんが…証券マンは取り組むべきですね。まぁカタルにはケネディクスがあるから、これで充分ですが…。
何も慌てることはありません。古女房と…何とかと言いますが、最近、思うのですすね。今は、この5000万株近い信用買い残が、株価を抑える圧迫要因とし働いていますが、株価がこのラインを抜けると、逆に観客が多いだけに…場が盛り上がるのでしょう。分かるかな…あの悔しさが…。1年も、2年も狙っていた株が、ようやく上がって来て、ヤレヤレと利食いした瞬間に…一気に大きく放れる悔しさが…。日揮のケースは、まさにそうでしたね。何やら、似ています。ただ上値は、やはり政策の選択で決まりますね。高値になっていく過程で、幾つかの更なる好条件が生まれるかどうか…。株価が2000円近い水準で、「リートはPFIだ」と言う介護リートの概念が、一気に広がると面白いですね。成長概念が変化すると、PER評価が一気に変わるのです。この辺りの解説は、来年になるでしょうが…。読者の人は、本物の株式相場を味わってほしいと願っています。
だからしつこいと思いますが、収益構造の解説を、何度もしているのです。ただファンドの組成に絡み、利益の出し方は…作為的に創れるのですね。故に経営者しか、その辺の出し方が分からないのですね。おそらく、もう決まっているのでしょう。何しろヘッジファンドと、ケネディクスはお友達の関係なのです。私募債を募集するのも、運用するのも金融機関なのですね。ファイアーウォールと言う金融規制がありますが、不動産業界にあるのでしょうかね。どの不動産をファンドに組み込むかは…運用者が勝手に決める特権ですからね。カタルは、今期の一株利益予想を、一応30円としていますが、こんな数字は10円にも、100円にも…経営者の気持ち次第で幾らでも作れるのです。ブリッジファンドやオポチュニスティックの中身は、いくらでも変えられますからね。だから在庫のAUMの残高がものを言い、不動産投資の時代背景が収益を決めるのですね。
今の相場の焦点は「見える手」の動向ですね。既に消費増税の反動減は、想定より長引いているのです。天候などは人為的に作れませんからね。市場の政策への信頼感が生まれるかどうか…。この辺りがやはり当面の焦点になるのでしょう。昨日、滝田さんはコラムで、面白い観測を披露していましたね。「バーナンキ議長は、ジャクソンホールのシンポジウムで、追加緩和を示唆し、露払いをした」…と述べていました。黒田総裁も「見える手」の話をしたのですね。単なる偶然か…、それとも、黒田さんの戦略か…。此処は面白い読み処です。ただ僕らの行動は、結果が分かってからで充分なのですね。事前に考えるのは、実際に起った時に、直ぐに行動に踏み切れる準備をしておくことなのです。
証券マンに人は、事前に、この事をお客様に、何度も話しておかないとなりません。そうしないと、お客様は心の準備が出来てないから、相場に乗れないのですね。証券マンの株式手数料の差は、こんな事前の努力が、大きく影響するのです。今は株の売り買いをしなくても良いのです。しかし事前に「見える手」が実行されたら、直ぐに注文を取れるように、お客様と阿吽の意思疎通が、肝要なのです。何の努力もしないで、月間株式手数料を1000万もあげることは出来ませんね。全てのお客様に、事前に状況を説明し、ケネディクスを買う準備をしておくことですね。そうすれば、心あるお客様は、事前に新たな資金を用意して待っていてくれます。分かりますか? お客様に、儲けて貰う絶好のチャンスなのです。その為に、事前の種まきが、必要なのですね。だから持ってなければ、打診で100株でも、1000株でも良いのです。先ずは買ってもらい、チャンスが来たら、一気に出動するのですね。互いに頑張りましょうね。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2014年09月01日 11:36