今日の市況(2014年09月08日)
かたる:最近、娘が帰ってきたので、いろんな刺激を受けています。ロンドンからインターネットを通じて、あらゆる予約が出来るらしく、食事をする店などもインターネットを利用して決まることが多いようです。結局、銀座の焼き鳥屋に、みんなで行ったのですが…モダンな現代的な雰囲気の店で…焼き鳥の煙なども充満した屋台のイメージとは大きく違っていました。メニューはタブレッドが使われ、料理もたいしたことがないと思うのですが…何故か、若い人が中心に、店は混んでおり満席でした。きっと多くの客は、ネットからの情報なのだろうと…と感じましたね。そう言えば、今回の宿は「一休さん」を利用しましたね。結局、生活スタイルが、既に大きく変わっているのですね。そう言えば…スマフォの言語変換アプリを使って、義理の息子と会話をした次第です。日本語で話すとイタリア語や英語に変換するのですね。まだまだなのですが…かなり使えました。なんとか会話は成り立ちますね。
さて、6.8%減から7.1%減に、減額修正が拡大したGDP統計ですが、此方の統計データも変化をみせていますね。今度はこのネット通販もGDP統計の対象になるとか…。今は17:32で、相場の結果を観ているのですが…、意外にも金融、不動産、商社など大型資本の株の値動きが、確りしている様に感じますね。でも、今は…どう考えても微妙ですよね。今日の日経朝刊を見れば、消費は期待できません。なかなか需要が伸びている様な…統計は見られないようです。更に、円安に対する見方も、二分されていますね。昔なら円安による輸出の増加が所得を押し上げ、経済成長に繋がりましたが、今は輸入物価の増加と言う、負の面を観る傾向もあるようです。このまま、円安が進むと…需要が回復して物価が上がるのではなく、輸入による便乗値上げの物価高と言う面が強調され、スタグフレーションと言う、物価高で景気が悪いアゲマゲドンリスクという懸念が考えられます。
しかしGDPの減額にも関わらず、大型株が確りしていると言う事は…既に消費税の反動減が長引いている懸念は、市場においては大きなウェートを占めていない…と言う事になりますね。相場は次の展開を感じ始めていると言う解釈も成り立ちます。でも膨らむ国家予算など…官僚さんは、本当に財政規律を重んじているのでしょうか? プライマリー・バランス? というお題目は、何処かに消えたのでしょうか? 最近は、公務員の削減や国会議員の削減などのトーンは、低くなりましたね。黒田さんが、消費税を再引き上げしないリスクに対し、円安などが過度に進み、国債が売られると…対抗手段が希薄だと述べた警告を、彼らは、どう考えているのでしょう。やはり少し心配で、考える必要があります。
でも黒田さんの自信のある含み笑いは…ある意味で充分に理解できます。異次元緩和は確実に0.5%運用の世界から、国内金融の資金を締め出し、リートや外債、更に株式へと…より高い、利回り裁定が、強制的に行われています。機関投資家はイヤイヤ…リスク資産に、資金を移動させざる得ないのですね。だから…数字は悪く、見通しは不鮮明ですが…ジワリジワリと、株価が上昇しているのでしょう。ある意味で、円の紙切れ化が進んでおり、物の上昇が始まっています。戦後の混乱期を乗り切ったお金持ちは…土地を買い漁ったのですね。お金と言う紙くずを…換金したのです。米国、欧州、日本と世界各国は紙切れを増産し…マネタリーベースを大きく増やしています。米国は3倍以上ですからね。株価が上がるのがやはり道理です。
カタルの見方は間違ってないと思います。たとえアベノミクスが成功しても、失敗しても…どっちに転んでも、ケネディクスは間違いないと思っていますが、出来る事なら、銀行株も上がり、日本復活のシナリオを望んでいます。三菱UFJは絶対に4ケタ以下の株ではありませんね。だって純資産価値が、1株あたり893円もあるのです。しかも毎年一株利益が70円程度あるのですね。20円を配当性向に回しても、50円は毎年、内部留保されるのです。妥当株価は1300円から1500円が相場でしょう。三菱UFJの資産を担保にして、TOBを1000円でかけても、採算が合いますね。そうして都市銀行の持ちビルを売却か再開発して、効率経営をします。日立の純資産と中身が断然違うのです。何故、だれも三菱UFJを買い増ししないのでしょう。この株なら100億円単位で、いくらでも買えますよ。
ケネディクスを100億円単位で買うと、株価が飛んで運用は困難ですが…、三菱UFJなら、そんなに株価は飛びませんね。カタルが頭の中で描いている相場の動きを展開している様に感じています。異次元緩和を始めて…既に2年ですからね。流動性を欠くほど…国債は品不足になっています。先頃、見せ玉で、国債先物を動かしたと…立件された事件がありましたね。あの程度で、国債先物が動くほど…玉が枯れているのでしょう。まぁ、機関投資家が馬鹿なのですね。料亭女将に翻弄された事件と、同じレベルの現象が生まれています。バブル期も、ボトム期も、象徴的な事件は起こるものです。世の中は面白いですね。
ケネディクスの明日は、高値圏で5日目になりますね。前回は5日目が急落し、6日目に底打ち反発でした。本当は下値切り上げが強いのですよ。しかも490円を割れない方が良いのです。前回478円から445円と…33円の幅でした。今回は、今の所513円から本日の482円の…31円の値幅です。どんな形になるか…。基本的に右肩上がりの下値切り上げのパターンが、やはり一番強いのですね。立ち上がり後に見られる、揉み合いの形に注意され、相場に臨むのが良いのでしょう。
今日のように…下がっても良い環境なのに、意外に相場が強く感じるのは…やはり相場全体が変化を迎えているのでしょう。ただ、まだ明確に上昇しているとは言えないのですね。底這いのイメージなのです。休んでいても見所は満載ですね。アークも今日は上がっていましたね。マツダの中国市場の動向は注意が怠れませんよ。何しろ中国は、世界一の自動車販売を誇る市場なのです。今回は20万台に迫る勢いです。日本勢はいずれも一桁台の増加ですが…マツダは22.2%増なのですね。先駆したホンダの1―8月は5.2%増の445472台に対し、マツダは130573台です。まだまだ数字のボリュームは、大手と比較すると低いですが…やはり良い伸び率なのです。因みに日産は2.2%増、トヨタは9.7%増、これはHVの優遇政策でしょうね。メキシコが立ち上がるので円安効果は薄れますが…勢いがあるので相場になりそうです。
円安関連も、やはり注意は怠れませんね。カタルの基本構想の国内生産回帰という動きも、やはりあると思っています。何しろファナックは、国内新規工場を立ち上げるのです。村田だって…アルプスも、国内比率が高いですね。基本的に経済動向と関連銘柄の動向は押さえて、おかなければなりません。証券マンは常に、全方位に注意を払わねばなりませんね。たとえ…買わないと決めているラオックスなどの銘柄でも…市場人気になれば、買われている背景を知って置き、関連銘柄を観ておく必要があります。それではまた明日。今日は、遅くなって…ごめんね。
投稿者 kataru : 2014年09月08日 18:51