今日の市況(2014年09月09日)
かたる:今日も日経から…。基本的にカタルの着想は、主に新聞やテレビからヒントを得ます。今年に入り、日本通信を取り上げたのも、小野薬を取り上げたのも…日経新聞本紙の一面記事でしたね。昨年の富士通は、テレビCMが増えてきたので…取り上げたのでした。自分の「ものさし」が時代観として備わっており、その尺度に合ったものを相場環境と照らせ合わせ、マッチさせるのですね。今日の新聞に、ミドリムシの量産記事が載っていました。ユーグレナと言う新興企業が、特定のグループの関与があり、市場で人気になっていましたから、神戸製鋼の子会社の神鋼環境ソリューション6299も人気になるようですが、基本的に…このような材料株が市場では、一定の支持を得ます。ただ本当は神戸製鋼なのでしょうね。ガンホーではなくソフトバンクとか…親会社に支配権がある訳です。でも市場は値動きに魅せられ、小さな子会社も取り上げます。人間の性ですね。
先日来からカタルは、これまでは「日本通信を買って、ソフトバンクを空売り」…と、して来ましたが、先ごろから今度は逆に、「日本通信を空売りして、ソフトバンクを買え!」…と述べてきました。ただアリババの上場期待が市場で加味され、ソフトバンク株は上がっているようですが…現実は見えませんね。買収費用が金利負担となり圧し掛かり、米国スプリントの設備投資負担も掛かります。このような大掛かりな装置産業は、基盤整備にお金がかかりますが、後は、基本的にはメンテナンス料だけで、料金収入は利益になります。
でもわが国では、NTTの技術力は群を抜いていますね。先日は光ファイバーの情報電送量が大幅に拡大する技術が、新聞で紹介されていました。光と言えば、浜松ホトニクスを想い出しますが…ホトニクスは、カタルのお気に入りの会社です。歩合セールスとして、ホトニクス株を高く放り上げ、公募を実現させ資金面で援助したいと考えたこともありました。カタルは好きですね。研究開発型の会社が…。ただホトニクスは利益に疎いと言うか…節度を弁えていますね。それに引き換え、米国の会社は暴利を貪ろうとします。ルネサスエレクなどを観ると…外人評価は当初から高かったのですが、日経新聞の記者が語ったように、国内の認知度は低く、あの事故がなければ、ルネサスエレクの存在価値を認めていませんでした。地震で工場の操業が困難になり、自動車生産が止まったのでルネサスの存在価値を、再認識させられたのでしたね。
この現象はルネサスが、自分の利益率を考えないで、シェア争いを演じて来た事実です。米国の会社なら、あり得ない価値観です。適正利潤を追及するのは当たり前です。きっと村論理があるので、多くの製品は相互開発型になり、互いに利益を譲るのでしょう。カタルがよく述べているROEが、経営基準になってなく、浸透していないのです。総資産経営の売り上げ重視のスタイルだから、こういう現象が生まれます。ところが、米国は違います。今度、GEは伝統である家電部門を売却するとか…。GE発祥の産業を売却しても、利益率に拘るのです。この姿勢が「NYダウ」と言う指数が開発された当初から生き延びている、唯一の会社の理由でしょう。指数スタートの1896年は、12種の銘柄で始まり、現在は30種に拡大されましたが…古い企業は石油のエクソンモービルの1928年、更に、P&Gの1932年、科学のデュポン1935年などが…続きます。
この度、製品化されるRD-1阻害剤は、非常に高額です。患者一人あたり年間1500万円と言います。最近、親戚がメラノーマの診断を受けたので…気になっているだけ、なのかもしれませんが…、米国でもまもなく認可され、今度はメルクを提訴したそうですね。裁判の結果が、どうなるか分かりませんが…多額のロイヤルティーを手に出来るかもしれませんね。どっちにしても小野薬は良いですね。最低単位で100万円程度が必要で、カタル手法を用いるには、多額の資金が必要なので僕は手掛けませんが、好きです。やはり日本は変化していますね。僅かな審査期間で製薬化が実現されるのです。この効果は絶大ですね。何も小野薬に限った事だけではありませんが、先進医療に好意的な態度になって来ました。J・TECも新薬単価が高いのも頷けます。産業を育成しようと言う姿勢が感じられますね。
そうだ…今日は新聞記事の話でスタートしたのですね。割安だった川崎汽船のコンテナ船発注が一面に載っており、市況欄にも、実際のコンテナ船の運賃推移(アジア―米国)が載っていましたね。荷動きが活発になっている様子が窺えます。赤字、垂れ流しの欧州路線はどうなのでしょう。この度の川崎汽船の変化率は、高いようです。既に株価は、この記事の掲載の前に、反応していますね。天才の小手川君が、やられた会社ですね。彼の感覚は間違ってはいないと思います。僕なら…株価が安くなっても、きっと買い続けたでしょうね。100円を割れたわけで…、あの場面はいい買い場だったはずです。この会社も純資産価格が414円もありますね。新規発注をするくらいですから、持っている船の価値が帳簿上より落ちているとは…考え辛いですね。通常は市況が弱い時は、持っている船の単価も下がりますから、減損会計を実施している筈ですね。でも実際は、どうなのでしょう。この辺りは…調べないと分かりませんね。
要するに…ヒントは何でも良いのですね。どう時代性を関連付け、業績の変化率が高い銘柄を探すか?…が、株式投資の儲ける秘訣です。良い会社を買うのではないですよ。業績変化率の大きな会社を探し、その会社に投資するのですね。スタートが007の様に赤字の会社もありますし、小野薬のように、黒字で配当をしている会社の場合もあります。見えない利益の読みを争うのが…株式投資なのですね。優良企業と…市場が認知すれば、もう魅力はないのです。ケネディクスは、明らかに、現実と株価の乖離が非常に開いているから、この乖離が時間経過で埋まるので…カタルは買いだと述べているのです。通常は業績の変化率が2倍、3倍と膨らむと、株価は3倍、5倍というように、業績以上に変化します。今はこの乖離が最も開き、この年末年始から市場の認知を得て、急速に縮まる…と言うのがカタルの読みなのですね。
さて今日は、寄り付きから高く始まりました。今は509円まであって504円ですね。前回は陰線が5日間ですが、今日、株価が上がって終わると、中4日と言う事になります。まるで先発投手の話しみたいですね。壊れず投げ続ける黒田君は、やはり素晴しい。「いぶし銀」と言うイメージです。もちろん岩隈も…。錦織君は残念でしたね。3-6の3セット終了は、やはり、まだ距離を感じます。でも良いですね。上り調子と言うのは…。株価もやはり右肩上がりでないと…人気が保てませんね。場の売り物は453万と、先日の540万から約100万程度、減って来ましたね。通常は戻り売りがあり、売り物は植える株価位置ですが…このような現象は、玉が吸い上がっている現象なのでしょう。値動きもその事を示しています。
カタルは天井の高さを、以前から述べています。最初から最低4桁から2000円と述べ、上場来高値更新も可能で、場合によれば、成長株の認知「リートはPFI」との評価で、1万円相場まであるかも…と夢のような指摘をしています。しかし、だんだんと…時代はそうなっていますね。今日の日経にも、一面に、伊藤忠の物流リートの話が掲載され、5面には、「公的金融、静かな膨張…」と応援現象が載っていましたね。これは官主導の批判記事のようですが…「リートはPFI」だと言うカタルの構想が、正しいことを指摘している様に見えますね。
新聞を読んで銘柄の動きが連想できるようになれば…もう一人前の証券マンです。あとはテクニックだけの話です。基本的に証券マンは、株が高くなれば売り上がり、株が安くなれば買い下がればいいのです。証券マンには、無限の資金が転がっています。最初は100株や1000株でも…やがて10万株、100万株と注文を出せるようになりますね。確りした仕組みを、理解して置けば、カタルのような馬鹿が生まれます。その方が世の中面白いですね。みんなが皆、まともな人間では…世の中は面白くありません。息子に「今頃…」と馬鹿にされましたが、最近、「パズドラ」に嵌っています。なかなか面白いですが…奥行きが、今のところは感じられませんね。僕はガラケーの時、グリーの釣りゲームをしましたが…今のところは、同じ印象です。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年09月09日 10:59