今日の市況(2014年09月11日)
かたる:今日の日経新聞では「イナゴタワー」の話が載っていましたね。このイナゴ達…ソコソコ生活が出来ているのでしょう。僕らの仲間も、セールスを辞めて、株で食おうとする連中が大勢いました。しかし大半は無駄な抵抗で儲かってないようです。それはそうです。いくらお客様の資産とは言え、お客様の資産を増やせずに自分の資産を増やせる道理はありません。更に、自分のお金はハードルが高くなります。「自我」が芽生えるからですね。郷里の偉人、山本五十六が「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かず」の文句は有名ですね。率先垂範は口で言うのは優しいですが、実際に部下を持ち、指導してみると難しさが良く分かります。
昔、サラリーマンの頃、専務が大口顧客開拓に同行して、注文を貰う場面がありました。顧客に無碍に断られても…専務の顔を潰すことになるし、顧客の選択に困りましたね。サラリーマンの悩みです。結局、ある程度、下準備をした顧客に同行セールスをお願いし、専務の顔を立てるのです。でも実際の末端現場では、部下と共に新潟の雪降る町に出て、一日中、軒並み訪問のローラー作戦をして、地図を塗りつぶしました。非常に大変な作業です。朝出かけ、2時間ほど、およそ10名程度でエリアを塗りつぶし、見込み客を作って行きます。兎に角、寒く手は赤く染まり、みんなも大変そうでしたね。
昼に近くの喫茶店などで集まって食事をして、又午後から開拓です。夕方に社に戻り、名簿の整理、電話セールスと…大変な日々を過ごしました。でも自ら、顧客を獲得して部下にどうやるのか…成功事例を見せないとなりません。実際の経験がないと、部下に成功事例を示すことは、出来ませんからね。自分の成功事例をみせることは、比較的、容易いのですが褒めることは難しいですね。だからカタルは一緒に飯を食い、行動を共にすることで、仲間との連帯感を重視しました。まぁ、最後は、カタルの心が折れ、転属の移動になりましたが…この1年~2年程度は良い経験になりましたね。「継続は力なり」という言葉がありますが、1年、2年は続きますが、5年、10年は、なかなか出来ないものです。
どっちの方向に、原稿を進めるべきか…やはり「イナゴタワー」ですね。
バッタとイナゴは、何処が違うのでしょう? イナゴは食料が乏しい時に、いいタンパク源で今でも、珍味として存在しています。二度ほど食べたことがありますが…、このイナゴタワーのパワーを、僕らは餌として生きないとなりません。彼らは目先族ですから、僕らは正当な投資で、時代の先に投資して、時期の到来を待つのですね。なるべく…この待ち時間を減らしたいのですが…2年程度の誤差は、どうしても生まれます。カタルが証券マンを辞めたのは、包括的な金融政策の時です。2010年秋ですね。でも2011年に大震災が…、更に欧州危機と散々でした。結局、2年、早かったのです。トホホ…この時間のギャップを、どうしたら埋めることが出来るかどうか…。今でも失敗の連続です。
ケネディクスは、既に1年と…少し、経ちましたね。今日のスタートは買い気配でした。9日は509円まであり、沈みました。まだ重そうですね。でも目先の玉は、だんだん薄れています。この株価ラインで、僅かな買い物で、買い気配の「掲示」は、神様からの「啓示」かも知れません。親父ギャグを言っている場合では、ありませんね。さてWSJには興味深い記事が掲載されており、世界中で一番、日本人が、暗い将来像を持っていると…と言うのです。それぞれの好転期待率は、UKが45%、USは35%、スペイン34%、堅実派のドイツは26%、フランスは低いのですが19%です。日本は、なんと15%となっていました。中国人は高く80%だとか…。でも変わらないと言う現状維持派は、日本が高いのですね。
意外に知らなかったニュースが…、オーストラリアは、日本の潜水艦を購入する可能性が非常に高いのだそうです。10隻も購入予定だと言います。総額で200億オーストラリアドル(1兆9600億円)と報道されていました。例の「そうりゅう」ですね。世界最大のディーゼルエンジン型の潜水艦です。原潜が主流ですが…、費用対効果面で優れていると…高い評価を得ています。確かに日本の深海探査船の技術は、世界一です。重工と川重なのですが、川重は借金返済との…文字が、日経に踊っていました。時代はソフトバンクの様に、積極投資の時期なのに…。
でもスマフォ絡みで、フラッシュメモリの東芝は、第五工場の建設と積極姿勢が続き、村田も増産体制と…今日、報じられていましたね。半導設備企業は、高水準の業績が続きそうです。テレビではディスコなどが、報道されていましたが、他にもたくさんあります。ステッパーのニコンは、オランダのASMLとの競争の最新動向はどうなのでしょう。性能面ではニコンも対等ですが、営業戦略面でASMLに遅れていると…言われていましたからね。カタルが現役時代から、だいぶ時間が経過しており、知識の入れ替えが必要かもしれません。エレクトロンも資本提携があり、勢力図が変わっていましたからね。先日のファナックと合わせ、日本も円安背景があり、韓国勢に勝てるようになっているようですね。東芝の記事が、日経新聞に載るのは何も偶然ではないですね。今日の株価は490円絡みで、ケネディクスと同じ株価位置です。チャートは良い形をしています。
金融庁は将来性のある企業向けに融資を切り替えると…述べていますが、この分野は激戦です。先日、ベンチャー投資に、規制の網を掛けようとしていました。結局、産業再生機構かな? いや産業革新機構か…ルネサスの様に、民間の領域に踏み込むのですね。金融庁の規制で縛り、民間の活力を奪うやり方は、従来型と、あまり変わっていませんね。金融のデフレモードは、なかなか改善されません。予算規模も景気回復で拡大するし…プライマリー・バランスは、庶民だけに厳しくあたっているようにも見えます。消費税を引き上げるなら、自分達もリストラすべきですね。この声が最近は聞こえなくなっています。議員の削減もどうなる事か…。彼らには、敵いませんね。
カタルは、ずっと官僚批判を続けてきました。彼らはダニですね。最近は、号泣した野々村県議問題から、政府活動費のあり方が話題になっていますが、道州制にして…早く民間負担を軽くすべきでしょう。「ポピュリズム」に訴えるメディアの報道も、控えるべきです。一例を掲げると…大震災の被災者への支援ですね。既に3年以上が経過しています。何らかの自立を迫る処置が必要でしょう。世の中、いろんな不幸は、誰にでも訪れる可能性があります。フクシマの原発処理を巡り、補償金詐欺なども見られるようですが…、人間はやはり、厭らしい動物ですね。まぁ、他人のことは言えませんが…。カタル自身も早く自立しないとなりません。
最後にリクルートの上場が10月だとか…。日米ともに株高を受け、大型上場が控えています。最近のモタツキは、この影響でしょうか…。上場日程が決まると下準備に追われます。イナゴ族が力を付ければ…市場に躍動感が生まれます。しかし彼らは懐が浅く、一発で意気消沈しますからね。今日は大手金融が高いですが、この種族は目先とは違いますね。基本的に異次元緩和から、資金が溢れだし、銀行や商社など配当利回り投資の裁定活動が続いています。イールドスプレッドの考え方が浸透し始めていますね。
だから黒田さんの含み笑いも一理あるのです。でも円安が、過度に進むと輸入インフレが起りますね。スタグフレーションの懸念です。既に空洞化の際から5年ですから、あと5年は、投下資本の回収に回るのでしょう。でもファナック、東芝、村田など国内組も復活しています。しかし現状は、川重のようなケースが一般的な判断でしょうね。だからソフトバンクの孫氏は、潮流を見極める眼を持っているのですね。スプリントの買収、買った値段で売ったとしても、今なら3割程度、為替で儲かるね…、個人で買ったティファニービルは、既に2割程度は上昇しているでしょう。時代の流れを見極めることの重要性がこの事からも窺えます。本当はマンションを買う時期ですが、カタル君は貧乏人なので、5万円で最低投資が出来る、ケネディクスで辛抱ですね。我慢の大切さを噛みしめています。それでは…また明日。
投稿者 kataru : 2014年09月11日 11:23