未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年10月02日)

かたる:先ずはお詫びです。昨日の原稿の冒頭で、日銀短観についてのコメントで「6四半期ぶりの悪化」と書きましたが、あのコメントは前回のものを引用したために間違っていました。正しくは「2四半期ぶりの改善」ですね。訂正しお詫びいたします。

1四半期とは言わないのですね。でも面白いものですね。日経新聞の数字は「大企業の製造業」を見ています。だから6月の12から、9月は13となったので…2四半期ぶりの改善と用いたのでしょう。しかし非製造業を含めた全体は、6月の16より9月は13とさらに悪化しています。実際に非製造業だけを見ると、3月の24をピークに6月は19、更に9月は13となっています。消費の低迷が長引いているためですね。

一方、予測を見ると…製造業は6月の8から9月は15と…7ポイント改善し、一方、非製造業は13より19と…此方は6ポイントの改善を見込んでいます。GDPの比率は製造業より、圧倒的に非製造業の内需にあります。まぁ、当たり前ですが…。僕らの生活感は非製造業のイメージです。問題はこの水準を維持でき、更に上に持って行けるかどうか…現状は長引くデフレ環境の改善が、消費増税を切っ掛けにして起り、便乗値上げもあったように感じています。ガソリン価格を見ても分かるように…、最近の日本経済は、原料価格や為替水準の影響が、適時に、物価に反映されているようです。昔は中間に位置した問屋などの仲介取引業者が、価格変動のクッションになっていましたが、最近は流通の仕組みも変わり始めていますからね。

さて昨年末から述べているアベマゲドンリスク、所謂、スタグフレーション懸念ですが、今日のホンダの記事掲載で、この懸念が一般化しました。当初、メーカーは直ぐに景気が戻ると思っており、通常の生産活動を前提に稼働していましたが、しかし売れ行き不振で、在庫が積み上がったので、とうとう在庫調整の生産休止に追い込まれました。この動きは夏には分かっていました。だからカタルは日銀の追加緩和を述べたのですが…。実はこの動きの連鎖は、恐いのですね。

株価の上下に似ています。カタルは残念ながら…3回目の投げを、本日実行しました。折角、ケネディクスを29日に買ったのに…また投げたのです。本当は、買いなのですよ。相場観ではなく、カタル独自の資金力の問題です。安全装置が働いたに過ぎません。カタルは基本的に、ケネディクスは買い増し方針を堅持しています。4ケタ以下なら継続的に買い続けると述べています。しかし順調に上げればいいのですが、このように振られると…資金力のある人は、高くなったら売り、安くなったら買えば良いのですが、資金力のないカタル君にとっては…投げざる得ません。追証の制度があるためですね。

景気も同じ構造ですね。ホンダの減産は、当然、下請けメーカーに影響します。この輪が、湖面に石を投げ入れたように、徐々に湖面全体に広がります。カオス論理に似ていますね。NYの蝶の羽ばたきが、日本での台風被害をもたらす論理です。だから在庫調整が起こる前に手を打つ必要があったのです。8月の日経平均株価の上昇は、昨年末の動きに似ています。前回は指数の上げとアドウェイなどの新興御三家の活躍です。カタルはミクシィや日本通信などの小型現物株物色から、アイフルやケネディクスの貸借銘柄に力を移行させるべきだと述べました。徐々に、小さな手がかりを、さらなる信用創造の拡大に繋げて行くのが筋だと述べ、相場観を組み立てていましたね。しかし実際は、貸借銘柄には移行せず、小型現物株も、とうとう時間切れを迎えました。折角の灯を消したのです。

たき火をするときに、種火をおこしますが…、湿っていると、なかなか本格的な炎になりませんね。あの現象に似ています。今の日本経済は、種火は何とか確保したが…本格的な炎に移行してないのです。国会で実質賃金と名目賃金の論争が続くように…、生活感は改善してないですね。実質に主眼を置く民主党、名目数字を用い反論する自民党、実質は年金生活や公務員の政策、所謂、デフレ政策です。名目を重視するのは、インフレ政策との認識で良いのですね。インフレは働く若者にとっては、プラスに働きます。実質のデフレは年金生活者保護に働きます。どちらを選択するかは…それは国民の判断です。

この25年間、日本は働く若者を虐げて、年金生活者は若者から搾取を続けました。カタルが述べる「信用創造」は、若者向けの政策ですね。空き家が多くなり、地方はシャッター通りが横行し、日本は隙間だらけ…です。ポツポツと生活基盤に穴が開いていますね。その穴を埋めねばなりません。JAの…日本の農業の姿が日本の実態なのでしょう。平均年齢66.2歳の農業生産就業年齢に、明日はありますか? 

日銀が量的緩和に乗り出した以上、もう後はないのです。ルビコン川を渡ったのですね。だから消費税は、引き上げねばなりません。カタルは、何度も1%ずつ、毎年の引上げを提言しましたが、安倍政権の選択は違いました。彼は慌てましたね。その結果がホンダの在庫調整です。序盤は…火が大きく燃える前は、慎重に行動しなくてはなりません。

多くの人は、NY市場が下がったと言って慌てますが…日本化現象は仕方がないのです。人類が越えなくてはならない時代変遷の壁なのですね。ようやく、米国は温暖化改善に向け、舵を切りました。広島のような災害は、日本だけでなく米国でも起きています。中国も大気汚染問題で、成長のツケを払わされています。これは当然の経費なのですね。日本はどちらかと言えば、安全に拘り過ぎです。成長の概念が、個人情報保護法などの悪法に阻まれています。御嶽山のような自然災害は仕方がありません。これを人的被害に変えるメディアの発言は慎むべきですね。気象庁も反省する必要はありますが、彼らの責任を問うことは出来ませんね。原発訴訟を見れば分かります。メディアの論調が、日本をどんどん、清貧思想のドン底に落とし込むのです。

太陽光発電の経費が、一般家庭において、近々、月1000円近くに膨らむと…試算され、見直すと言いますが…我々はどちらを重視するか。その選択を考えねばなりませんね。原発廃止論者は、経済を犠牲にして雇用を失っても良いと考えているのでしょう。どちらを選択するかの問題なのですね。

日本人は長い間、オブラートに包まれ生活してきましたが、ようやく、その余裕がなくなり、真実を突き付けられ、選択を余儀なくされます。円安になれば物価高になるのが当たり前、実質の年金がどんどん減るのは、当たり前なのです。医療費もドンドン上がるでしょう。ところが…日本の多くの薬局には、ジェネリック薬が完備されていませんね。この現状を、厚生労働省の役人は知っているのでしょうか? 先日、カタルは久々に薬局に行き、その事実を知りました。おかしいですね。建前は選択できることになっているようですが…。保険適用患者は、ジェネリックしか認めないようにすればいいのです。貧乏人に選択の余地はありませんね。

維新の会は、国会議員の削減を国会で問うていましたが…国民だけに消費税引上げを強いるのは、明らかに間違いです。領収証が必要ない政務活動費って…どうかしていますね。税務署はカタルが実際に使った交友費を、多額だと…認めないのです。領収書が添付されていても、その中身を吟味し、それに税金をかけるのですね。これが現実です。株が下がると安倍政権の矛盾が…噴出しますね。だから株価は生命線なのです。日経平均株価は下げ始めていますが、多くのチャーチストは、3点天井を喚くでしょうが…、このチャートは、一旦は多少は下げますが…、一気に爆上げをするチャートでもあります。カタルは現役時代に、一度、実体験しました。任天堂が1万円前後の時に、このチャートを形成し、一気に人気株になりましたね。あれは1985年頃だったかな…。増資をした直後だったと思いますが…。あの頃は、自分で、毎日チャートを付けていたのです。グラフ用紙を買ってきて、鉛筆で毎日書きこんだものです。でも今は良い時代ですね。

今回の下げは、多くの個人の人気株が、下げています。おそらく時間概念から考えると…この下げが反動となって…、アベノミクスの二段上げが、敢行されると考えています。007にしても、J・TECにしても、中身はドンドン改善されていますね。株価が下がっているのは、かたるような貧乏人が多い為…です。こういう下げになってから、買い始まると良いのです。しかし、一度に買わずに、時間をおいて徐々に買えば、儲かるようになりますね。何れも、これから美味しい黒字化の局面を迎えるのですね。でも追証懸念があり、お金のない人はカタル同様に、早めに株を投げるしかありませんよ。これは鉄則です。

でもお金持ちは…このような局面から、更に下がることを前提に買い始めれば良いのです。株取引は金持ちしか儲からない仕組みなのですね。片山君のようなケースは、稀な事例なのです。彼もたいしたものですね。株取引は、自分自身の心理との戦いなのです。株が下がると、皆さんは心配するでしょうが…、日銀は、既に量的緩和を確実に実行しており、マネタリーベースは、増え続けています。だからこのような株安の現象は、ほんの僅かな「ブレ」の一環に過ぎません。もう一度、ルビコン川を渡ったと言う認識を、噛みしめればいいのです。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年10月02日 11:29