未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年10月20日)

かたる:さて外人投資家が期待するGPIF改革、公的年金を運用する資産配分の見直し作業が行われていますが、土曜日の日経新聞に、この比率を12%から20代半ばに引き上げると報道されています。本当かいな…と疑るような数字ですが、報道によれば、仮に25%を基準にして上下幅を6%とすると…30%程度まで最大限高めることが出来るとか…。新聞報道では、25%の基準で計算すると…8兆円の株式買い余力との試算が発表されていました。単純に20か月に分けて買うと…ひと月4000億円規模ですから、大変な数字になります。つまりこの報道通りなら、これからのGPIFの期待買いも見込まれますから、株価は大きく上がりますね。日本株は、下がらない計算になります。日銀は10月に入り、連日の買い入れを実施、既に9日間、147億円ずつ買っています。1323億円ですね。この3倍以上の金額を毎月、買うのです。

一連の政策官僚は、東大法学部でのエリートです。日本丸と言う巨艦は、政策の流れをみると、ようやく本気になって、実質重視より名目重視の流れを鮮明にしていますね。政策スタンスを変えることは、やろうと思えば簡単だったのですが…安倍政権になってから、確実に実質から名目重視に政策スタンスを変えています。既に中央銀行が国債を大量に買う異次元緩和を実施しており、後戻りが出来ません。この認識が日本国民もメディアにもありませんね。間違いなく5年、10年後の資産価格は大きく上がっています。つまり彼らも資産効果の重要性を認識している訳ですね。相続税の増額もその一環ですね。借金も相続できますから、金持ちは借り入れを興し、利益の生まれる資産の購入に動きます。この辺りの時代観をしっかり認識してないと…やれ日本株は1万円割れとか…と馬鹿な戯言に心が揺れるようになります。もう行先は決まっているのですね。しかし…その速度が分かりません。

日本は高度成長時代に、この資産効果を十二分に発揮し、活力のある社会を形成してきました。昭和30年代、東京オリンピックの頃の建設ラッシュは、すごかったですからね。今度は、既に社会インフラ設備は出来ていますから、嘗ての古いものを更新する需要と新しい社会インフラの構築が始まります。先日の「ひまわり8号」も…その口です。このような新しい時代の社会基盤を活用し、スマートシティーの構築が始まりますね。WiFi環境の整備もそうですね。日本は少子高齢化で労働力不足だから…付加価値が生まれない。と言う時代遅れの考え方をする人が大勢いますが、ファナックの工場見学をすれば良いですね。おそらく最新の自動車工場も、昔と比べれば…組立工は激減している筈です。

今度、賃金が上昇すると、ロボット購入に経営者は動くようになるでしょう。難しいとされていた建設業界のロボット化も実験が進んでいます。昔は2年以上かかった作業が、半年短縮されるとか…解体工事も色んな工法が開発されています。デフレの鬱の時代から活力が生まれる陽の時代のインフレの世界に突入しますね。今は日本化現象が進み、欧州なども世界経済の低迷が懸念されていますが…違いますね。スマート技術の躍進により文化の変換が進行します。学校教育もICT(情報通信技術)の活用が一般化され、教師の役割を大幅にサポートするでしょう。だって下手糞な教師に教わるより、優れた教師の授業を、タブレットを通じて受けた方が良い訳です。そのような世界に向かい、資金効率が上がるので…文化というか、人々の生活様式が大きく変化して行くのです。SFの世界を感じてくださいね。

その準備作業が既に始まっています。先ずは効率的な資金循環が始まっているのですね。日銀の国債買い入れにより、地銀などのローカルの金融機関は、国債の保持が難しくなっており、その資金が外債投資やリートに向かっています。今回のGPIF改革もその一環ですね。法令の改善など含め、強制的に国債から株式に資金を向かわせています。つまり、より活動的な資産が、更に活躍の場を求め膨らむわけですね。リートに資金が流れると…利益率に従い、先ずは流動性のある都心の物件が上昇します。今は先日発表された資料を見れば分かりますが、金沢駅の西口でしたね。このように地方に運用の輪が広がります。分かりますか? GPIFが株式を買うと言う事は…公募しても株が売れるので…会社経営者は資金繰りが楽になり、行動が大胆になります。ソフトバンクの孫さんは…サントリーの佐治さんは、どうしましたか?

安心・安全神話の流れが、変化しますね。日本は極端に清貧思想に傾いています。ニュースのレベルを見ると分かります。細かい犯罪をNHKが取り上げるようになり…不幸な交通事故の解釈も刑罰が重くなっていますね。被害者寄りに傾いています。社会の効率より個人の感情に法律が揺れていますね。細かいことは良いじゃないですか…。1億人も人口が居る国は、世界の基準で見れば大きな方なのです。冷凍技術の活用で農業の輸出も確立されていくでしょう。ようやく長く眠っていた日本の文化が動き始めています。この躍動感を感じてくださいね。

資源価格は下がる方向性にありますが…やはり商社株は安いと思います。とくにGPIF運用は当然のことながら、配当利回りも重視するでしょう。おそらく指数買いが中心と思われますが、個別株も取り上げるでしょうね。邦銀株や商社株に注目が集まると…カタルは年初に指摘しています。この株安はチャンスでしょうね。まだ米国の金融機関の新しいポジション調整が、一巡したか定かではありませんが…G20の動向もこのようにして市場で消化され認識されていくのでしょう。それにしても…よく下がりましたね。今年前半の人気株だった日本通信を見ると、その事が良く分かります。カタルは500円を超えた段階で高いと判断しましたが…なんと高値は1268円ですからね。その株が、あっという間に430円に逆戻り…通常は1年程度かけ、下げるものですが…最近の傾向は、きっと…どちらにも行き過ぎるのでしょう。

だから小型現物株から貸借銘柄に主流を戻せと…、何度も、何度も予測したのですが…駄目でしたね。大概、カタルの予想が外れる時は、株価が大きく下がる時ですね。今回もそうでした。小野薬に期待したにもかかわらず、株価は大きく反応しませんでした。今回の「リクルート」はどうでしょう。ただやはり腰が引けますね。ダイエーの担保にリクルート株は取られていたわけで、需給バランスは通常のモノより悪い筈、ジャッパンディスプレイ程ではないでしょうが…。一株利益を、あれは、「のれん代」の償却前を載せていたのかな? やはり作為的な「いやらしさ」もありますね。でもリクルート自身は、良い会社ですね。情報産業の雄であり、まだ上値は期待されます。今日も高いですね。でも大型株ですからね。

やはりカタルは、ケネディクスですが…AUMの3Qは大きく伸びておらず…本当に目標が達成されるのか怪しいものです。もしこの目標が達成されなければ…カタルの一株利益予想30円程度は、無理ですね。会社予想に毛が生えた程度になります。来春に順延になりますね。この辺りの利益の出し方は、会社側経営者の意向次第です。幾らでも決算数字は作れます。ただ株価を見ると…この程度で収まるなら、やはり相当、未来の数字は良いのでしょう。多くの株が年初来安値を更新しましたが、100円ほど上に位置して止まることになりますね。果たして実態はどうでしょう。何処で、再び買い増す事が出来るかどうか…。

今週のNY市場の動向は、注目される訳です。カタルが疑っているG20の詳細は10月11日の夕刊に載っていましたね。11月中旬に報告すると報道されています。仮にCDSに、解約凍結が盛り込まれるとすると…この手のポジション整理が敢行されます。やはりまだ安心はできませが…通常は第一段目が、一番、深い筈です。もし大きな影響がないとすれば…の話ですが…。まぁ、暫くは相場の動向を見るしか、一般人には手段がないですね。内容が厳しくまとまれば、市場はさらに揺れますが…今回の動揺は世界に広がり、過激な手段は取れないでしょう。カタルは基本的に楽観派ですからね。朝刊ではなく、この記事は、何故か夕刊扱いなのですね。作為的ですね。10月11日の報道ですね。つまり9月には、大筋が、関係筋には判明していたわけですね。今回の株安で、この懸念の一部が一般化したのでしょう。

今の所、ケネディクスは、二つの壁、9月29日の491円と3日の513円が目安になりますね。この二つの壁を超えれば、下値が確認されます。ただし時間経過により再び山が誕生すれば…話は変わりますね。まぁ、この程度で収まれば…若干の読み違いはありましたが、想定内ですね。果たして、どうかなぁ~。余裕のない人は、こんな時にリスクを軽減させないとなりませんよ。魔坂の坂は、いつも意外な形なのです。だから常に用心をせねばなりません。先の事は誰にでもわかりませんからね。このような上下を繰り返し…新しいポジションを探るのが、市場経済なのです。カタルは一応の目安としてオーバーの売り物の量を、常に見ていますね。ケネディクスの場合、600万が上限で100万割れが今までの下限です。今日は株高もあり、オーバー分は今の所は79万と…100万を割れていますが…後場から株価が下がると、あっという間に増えますからね。

三菱UFJが、今年春の安値519円を割れないか…と、実はヒヤヒヤしていましたが…546.2円で留まる事が出来るなら、マズマズですね。まだアベノミクスへの期待感は堅持されていることになります。今週も、NY市場がさらに揺れると心配になりますが…まぁ、彼らは市場経済の国ですからね。大丈夫でしょう。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年10月20日 10:51