未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年10月23日)

かたる:サード・ポイントは…ソニー株を売却したと言います。まぁ、いろんな投資方法があるから他人が売り買いするのを、とやかく言うのはおかしいですが、時間切れの恐怖を覚えたのでしょう。流石に好内容のソニーも資産売却の利益で、体裁を取り繕うのは時間の問題ですからね。それにしても、よく売れましたね。貸借銘柄の大型株だからでしょう。確かに小型現物株は値動きが激しく、魅了されますが…基本的に貸借銘柄は、空売りの買戻しもあり、動きがマイルドになり、一方通行の動きになりませんね。鉄建などを見てもその事が分かります。

通常、企業業績が立ち上がらない時に、環境(期待感)だけで買う相場が、金融相場ですね。金融相場は企業業績の変化が見られない時に株価が上昇を始めます。だから空売りが入りやすいのですね。赤字の企業が…何故、こんなに株価が上がるの?…との疑問を多くの人が持つからです。先日、小野薬品が減益決算を発表しました。更に悪化すると言うものですが、株価の反応は限られました。昨日は大幅高していましたね。おそらく現物での買いのようですから、何処かのファンドが買い増しをしたか…新たに買ったのでしょう。小野薬品の企業業績の変化はしばらく見られません。特許が切れた薬は、ジェネリックに置き換わりますからね。でも潜在的な成長力は大きく魅力があります。何しろ免疫機能を利用して癌を叩く薬ですからね。既に大きく評価されていますが、カタルは、このようなケースが好きですね。007もJ・TECも同様の感覚です。

ケネディクスは、間もなく利益が目に見えるようになって来ますから、少し007とJ・TECとは、時間のズレがあります。マツダは綺麗に上がりましたが…この理想買いと現実買いの間の…時間の間隔が短かったのですね。…と言うより、ほぼ同時に起りました。カタルが注目していたのは、2010年ですからね。マツダの開発チームは魅力があるのです。でも市場が認識すれば、株価は、既に終了で…興味は失われます。007などはいつも理想買いのままで…なかなか現実的に企業業績の変化が現れないので、相場がポシャリます。でもようやく黒字が見える所まで、来ましたね。J・TECも同様の感覚です。

問題は環境が整い、発車の時期が来ても…仕掛け人が登場するかどうか…ですね。こればかりは市場を見てないと…手が入っているかどうか分かりません。何故、サード・ポイントがソニー株から手を引いたのか? 大きな理由は、彼らの見込み違いですね。あの時期なら、他に、いくらでも儲かる株はあったはずです。しかしソニーに賭けたけれど…ソニーは期待通りのV字型回復が出来なかったのですね。だから追随のファンドの買いが見込めませんでした。ソニークラスになると…年金などが運用対象になりますが…無配では保守的な年金は、社内ルールなどに縛られ、株を持つ事が出来ません。

相場は明らかに…新たな政策待ちの様に感じています。昨年末から一貫して大きく上がる銘柄は、全て小型現物株ですね。貸借銘柄を大きく上げるエネルギーもないようです。GPIFの買いが期待されますが、年金基金はジワジワですからね。兆円単位の買いが期待される需要予測は、大きな安心感を誘います。たとえGPIFが買わなくても…これから買うよ…と言う期待だけで、相場は維持されますね。この期待感は希望であり名目の世界の考え方です。実質の世界の人は、こんな発想をしませんね。人間はポジティブな人と…いつも、良く言えば、慎重派の人と分れます。でも時代を切り拓くのは前向きな人ですね。安倍政権は良くやっています。しかし日本の経営者の多くは、保守的で変化を嫌いますね。だから日経新聞が、しつこいぐらいにROEの記事を、連日、報道する必要があります。これはメディアの責任です。そうすると…日本も底辺で利益率重視の経営が進み、常に新陳代謝が進み、躍動感が溢れる時代に移行できますね。

さくらレポートに見られるように…観光客は増え続けていますから…ラオックスは分かりやすく、株価がおそらく上昇するでしょう。でも僕は、あまり好きではありません。この買い方から見れば、相当の上値が予想されますが…その株価に企業業績が追い付くのかどうか自信がありません。でも環境は良いですね。仕掛け人の力量が優れていれば…きっと人気株に育つでしょう。証券マンなら手掛けねばなりません。でも株価が200円、300円になってからは…止めましょうね。100円台ならでは…の株でしょう。でも人間と言う動物は、日本通信の様に…株価が上がると買うんだよね。

下がるケネディクスは、良い素質を秘めており、いつでもスタートできますが…、今の所は、新規の参入筋の動きは感じられません。地相場を探る動きを続けている様に感じています。昨日の出来高推移を見れば、きっと下値は堅いのでしょう。今日は下値で買いを入れましたが…買えるかどうか。まだ成り行きで買う時期ではないのでしょう。地相場と言うのは自然体の株価ですね。通常なら、これだけ信用買い残がある訳ですから…放って置けば…株価は下がります。でも下値になれば…僕だけでなく、多くの人が魅力を感じている筈ですね。これが時代観ですね。異次元緩和は続き、全ての政策は資産効果を狙っているのです。だから、何れ、放って置いてもジワジワと株価が上がるようになります。

ソニーとは全然、次元が違いますね。今日は日経新聞に大成建設などが載っていましたが…鉄建はどうなのでしょう。今日は高いですね。でも何れも…大きな業績の変化率は見込めませんからね。建設需要は底堅くても、未来の利益は急増しません。環境は素晴らしいが…変化率が足りないのです。リクルートは注目されますね。押し目は良いと思っています。ただ野村の意向次第です。昔の野村なら間違いなく、やります。でも今は時代が違いますからね。組織的に動く時代ではなくなりました。

さて肝心の全体相場ですが…、昨日のNY市場は下げていますが、基本的にG20に絡むポジション調整は峠を越え、様子見でしょう。此処から半年から1年の間に、NY市場が新高値を更新できるようなら…順調にこの問題は消化されていると考えて良いでしょう。逆になかなか高値を更新できずに、ボックス相場を形成するとなると…また新たな対策を考えねばなりません。日本を見れば分かりますが…生産活動による人員増からの景気回復は駄目なのでしょう。NY市場をみても、好調な筈なのに、とうとうナスダックは2000年の高値を更新していませんね。つまりスマートコミュニティーへの移行がスムーズに進んでないのです。そうカタルは、勝手に理解しています。グーグルやアップル、フェイスブックが、GEなどの古い体質の企業を凌駕できないのですね。あと一歩ですが…新時代の壁は、なかなか拓きません。自動車なんかでは…ないのでしょう。IVIを搭載した自動運転の車は、まだ登場していませんね。007は魅力がありますね。ワクワクします。この時代の壁を破れる企業が登場し、旧体制を打破できないと…人類は新しい時代の壁が開きませんね。きっと「スペースX」の時代なのです。

日本はその手前の信用創造で、もたついています。本当に…イライラしますね。日銀がもっとガンガンやれば動くのですよ。簡単なんですね。世界中が…新しい時代の為に、流動性を供給している訳です。ECBも日銀も、FRBは間もなく停止しますが…本当は続けるべきなのでしょう。でも人間と言うのは、戻りたがりますからね。郷愁を誘う訳です。新しい時代との認識が広がるのは、いつなのでしょう。現状は新興国の減速が進み…資源価格が下がっていますね。この現象は旧態体制の蔓延ですね。先進国から新しい情報投資が始まるのです。こう考えると…「リクルート」と言う会社は、魅力があるでしょう。情報産業に経営資源を投じていますからね。今日は安いですが…そんなに下がらないと思います。僕のような考え方をする人が、きっと居ますからね。

ここから2週間程度…と言うより、あと10日程ですが…、おそらく大丈夫でしょうね。こうやって市場経済と言うのは、新しい政策を拒否したり、受け入れたりして進化して行くのですね。株価の上下は、証券会社が食うための戦略ですね。だっておかしいでしょう。中国の減退は、粛清が始まった時に…既に分かっていたのです。もっと習近平が就任した時に、彼の履歴を見れば…おおよそ予想は付いたはずですね。米国の好調さは続きますね。シェールガス効果は絶大なのです。すべての産業に恩恵をもたらします。

昨日のニュースで関東知事会か…経産省に対し、自然エネルギーの買い取りを円滑にするように要望したと言うのを聞いたように思っていますが…、ネットで検索しましたが…記事が見当たりませんでした。国は電力会社の安定供給を逆手に取った買い取り拒否より、自然エネルギーの買い取りを、優先させるべきだと考えます。このシェアを20%、30%程度まで、伸ばすのが国家戦略だったのと…違いますか? 行き当たりばったりの政策など立案するな!…と言いたいですね。国民も電力料金の負担が上がるのを承知していたはずです。いい加減ですね。原発反対派は、何故、声を上げないのでしょう。みんな…いい加減だね。真剣に日本国の先行きを考えているのかどうか…。

さてなかなか予想通りに動かない株価を見ていると…政策批判が溢れますから…いい加減にして、MLBのテレビ観戦にしましょう。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年10月23日 11:04