今日の市況(2014年10月28日)
かたる:今の相場は底値圏の確認の段階ですね。概ね、底打ち…と、誰もが考えています。ただ追証の整理は終わったのでしょうが、どの個人好みの株も下値圏で推移しており、懐の浅い個人は買い余力がありません。同時に売り物も相当減っており、買い勢力の僅かな打診買いで株価が上昇しやすい環境にあります。ケネディクスを見れば分かります。一方、一部の銘柄にファンドの介入が見られます。小野薬品はついに1万円の株価を付けましたね。リクルートは、きっと外せない銘柄でしょう。よって再び高値を切ることは明確です。でも担保になっていた株が、どの程度あり、売り意向なのかどうかは、関係者しか分かりません。通常は上場直後に売ることはしないものですが…。今の金融環境は悪くなく、銀行筋は余裕がありますからね。
昨日は日本村論理代表の東電が人気になっていました。グローバル・ルールでは倒産企業です。日本基準は二重制度が採用されており歪んでいますね。国際金融都市を目指す以上、東証は上場廃止にすべきです。石川島じゃなかったIHIと、ライブドアは一体、何が違うのでしょう。もっと言えば、明確な犯罪であるオリンパスがルール変更で助かり、玉虫色のライブドアが、アウトで上場廃止になった事を、東証はどう説明するのでしょう。このような日本村論理がある限り、東京の国際金融都市への道は厳しいですね。政治資金の外国からの資金提供問題の対応もマチマチで日本は難しい国です。
このような体制だから、我々は北朝鮮も中国も批判できません。五十歩百歩です。メディアの歪んだ報道姿勢が、暗く沈む国を作ります。昨日も各社が一斉に、微熱があったくらいなのに…大げさにエボラ感染疑惑を伝えていました。結果は陰性だったらしいのですが…フィルムを持っている人は、がっかりですね。せめて検査に2日間ほどかかるなら…相場が盛り上がっていたのでしょう。しかし、そもそも大げさですね。確かに致死率が高く怖い病気ですが…空気感染ではなく大げさ過ぎます。隔離を決めたNYも対応の見直しが決まるかも…とかの報道を見ました。イワシ民族らしい報道姿勢です。
WSJは日銀が消費者物価の1%割れの認めたと報道しています。何故、この小さな記事を、何度も追加報道するのか…。金融関係者は黒田さんの力量を見ているのですね。まだ異次元緩和実施から1年半ですから、待つ姿勢も分からなくはありませんが、インフレターゲット論を主張し、2年程度で2%の物価目標を掲げたのですから、時間切れを誰もが意識しています。だから日銀の金融政策決定会合への注目度は、俄然、高くなります。国債相場の価格形成が歪むほど、流動性不足なので追加買入れは困難でしょう。よってカタルが推測している付利金利撤廃とETFの買い入れ(リートの買い入れ)などの追加緩和が予測されます。
もしこれで「原油価格が下落して…」と、言い訳をするようでは、市場経済の世界では及第点を取れませんね。黒田さんは落第です。金融政策が実体経済に与える影響は鈍っています。流動性の罠を言われ、適正な手を、日銀はポーズだけで打ってきませんでした。確かに日銀は金融庁などの足を引っ張る輩が居ましたから…環境は最悪ですが…どんな条件下でも、日銀は絶対なのですね。デフレが長期化している言い訳は通りません。日銀は何でもできるのです。政治が動かなければ…、自らファンドを組んで資産を買い入れ、再開発を実行しても良いのです。カタルは100兆円構想を…以前の述べたことがあります。その内、いくらイワシ民族で、馬鹿な国民でも、劣化する日銀券が目に見えるようになれば…大転換しますね。劇薬(良薬)は口に苦し…こんなところで、言い訳をしている場合ではありませんね。
さて東電もフィルムも駄目です。ラオックスでお茶を濁すか…リクルートで単発営業を続けるか…。全ては、政策次第なのです。ざっと今の相場内容を解説しましたね。くだらないゴタクも毎日読んで言えれば、皆さんも、その辺の証券マンより上の知識を得ることが出来ます。毎日、読まないから007などの隠語も理解できないのですね。必ず、何処かでカタルは解説しています。流動性の罠も、CDSなどの経済用語も解説していますね。今はネット時代ですから、分からないことも何処かで解説されていますから、自分がその気になれば、調べることが出来ます。証券マンの人は相場の勘所を捉えてくださいね。どうやって底値を推測するか?今回の下げでも解説していますね。そうして外人投資家の餌食にならないようにして欲しいのです。
昨年末批判した新興御三家の相場を見てください。アドウェイズ、エナリス、コロプラですね。コロプラだけはどうにか利益の背景がある為に大幅に下がっていませんが…でも人気の3銘柄を全部買っていたら…やはり負け組です。この3銘柄をカタルは、事前に予測していませんでした。しかし今年春の富士通や日本通信は、何れもスタート地点から何度も取り上げていましたね。富士通は500円台…日本通信は1万円台、つまり100円台からの推奨でした。でも、もうしばらく駄目ですよ。日本通信は底値の確認作業の段階で…富士通も同じ背景にあります。ケネディクスの失敗が生きています。日本通信は、まだまだ時間が掛かりますね。
おそらく…日銀は追い込まれます。このままでは…メディアの餌食になりますね。10月が無理なら、11月の政策決定会合で決めねばなりません。黒田さんの思惑は政府が消費税の引き上げを発表してから、その時に落ち込めば…動けば良い程度の認識だろうと思いますが…市場経済下では、あらゆる指標が既に悲鳴を上げ始めています。だからそろそろ動かねばなりません。カタルの予測は日銀の発表で…二段上げのスタートです。勿論、銘柄は「1300兆円の逆襲」ですね。初めてカタルのページを読む人は…何の銘柄か分かりませんね。でも毎日読んでいる固定ファンなら、耳にタコの銘柄です。
今日は、まだ日経新聞を読んでいませんが…おばあちゃんが読んでいるのです。カタルはおばあちゃん優先ですからね。日経からの批評は、今日はなしです。さて…これから野球観戦と思ったけれど…今日はないのですね。昨日はエース登場に、手も足も出ませんでした。青木も先発じゃないからね。アメリカって面白い国ですね。3億を超えた辺りですが…やはり層が厚いですね。中国は粛清の嵐から…まだまだ低迷するでしょうが、マイナスではなく、プラスなのです。成長率が鈍ると言っても、日本を遙かに超える7%を割れる程度ですからね。人口比では単純に考え、日本の70%分に匹敵しますね。大変な金額ですよ。
インドネシアも低迷しているとは言え、アメリカにつづく大国です。2億5000万人ほどの人口を抱えますね。トヨタグループが根を張っている理由が分かりますね。日本は米国のようなシェールガス効果はありませんが…立ち回り方次第で市場は無限に広がります。人口問題がネックになるとは思いませんね。もう一つ、経営者にROEと言う利益率重視の意識改革が浸透すれば…その利益増大効果は、無駄が多いから絶大です。これだけで日経平均株価は倍増でしょう。日経新聞さん、今日は書きましたか? 毎日、ROEを書けば…、あなたは日本に貢献できます。何しろ、すべての企業経営者が日経新聞を、毎日、読んでいます。経営者を世界基準に洗脳しましょうね。そうすれば…やがて日本も変わります。たゆまぬ努力が不可欠です。それではまた明日。

投稿者 kataru : 2014年10月28日 10:29