今日の市況(2014年11月10日)
かたる:米国では雇用統計が発表され、予想より少し悪かったようですが…、順調な景気回復を裏付ける結果になっています。ようやく失業率の6%割れが、定着したように見えます。ただ正常とは言えないようで、賃金の上昇率は、依然、鈍いと言われています。新聞や雑誌は、余り長い統計値を示していませんから、過去の知識の蓄積がないと…金融危機の影響度合いが理解できませんね。故に、2000年からの…ITバブルから悪化した失業率推移がサブプライムからCDSと言う金融危機で、再び悪化する局面を見て判断して下さいね。
このグラフを見ると分かりますが、改善傾向は長いですが…、基本的に米国は6%程度を上回る水準が過去のピークでした。現在はようやく、通常の最悪期を脱出した段階です。利上げは来年半ばとの予測が多いですが…、失業率の5%割れ程度が、一つの目安になるかもしれません。雇用指数は景気の遅行指数ですからね。本来、金融政策と実態経済のタイムラグを考えると…金融政策は雇用統計を主眼に据えるのは間違いだと思いますが、今回は歴史的な危機場面なので…雇用に合わせ、遅れ気味の方が良いのでしょう。
経済統計は、なるべく長いデータを参考にすると良いですね。10年程度のスパンでは正当な判断は出来ません。25年前のベルリンの壁崩壊から生まれた歴史的な資金の流れが経済活動に大きな影響を与えています。新興国の躍進は、既に日本より物価が高い中国の現状を理解しないと…貿易統計の背景などが理解できないからです。中国のユニクロと日本のユニクロでは、製品は一緒なのに…日本より中国の販売価格の方が割高になっていると言います。故に銀座のユニクロ店は中国人の買い物客も多いのですね。スタバもそうだと言います。
日本の不動産は香港系などのアジア資本が多く参入し、台湾を始め日本の不動産価格が大きく上昇していると言います。日本のリートなどの購入基準は、5%が目安になっていましたが、先日、落札されたSクラスの物件の利回りは2%~3%の水準と推定されると言います。この意味が分かりますか? 1兆円以上のAUMを抱えるケネディクスの潜在的な含み利益は…どれほど膨らむのでしょう。なんと…2倍ですからね。日銀がリートを購入する意味を、よく考えた方が良いですね。多くの投資家は目先張りですが…25年に及ぶデフレ放置は、非常に魅力が溢れる儲け話なのですね。世界のお金から…日本の不動産は集中砲火を浴びますよ。ユニクロなどの製品価格から不動産の利回りの話は…みんな繋がっていますね。
基本構想が出来ていれば…あとは需給バランスの問題です。朝方の日経平均は、売り物がちです。先物価格から下げているように見えますね。これはハローウィン緩和を受け全体の水準が上がったので…利食いが入りやすいのですね。しかしこの利食いは…政策動向を反映したものではなく…早晩、切れる売り物です。目先筋が僅かな儲けを確定させるために売っている売り物により、株価が下げているのです。投げている売り物とは性質が違います。
よくNHKなどの報道機関は、株価が下がると…「利食い売りが重なり、株価が下げた」と言いますが…、株価位置の関係はお構いなしに、新安値を付けて下げている時も「利食い売りで下げた」と…報道しています。でも実態は違いますね。追証などで無理やり投げさせられたのです。10月の下げは、まさに、その追証による下げでした。しかし今日は違いますね。株価位置は16739円で、140円安ですが…これは利食いによる下げです。下げにも色々あるのに…。原稿を作るデュレクターの知識レベルが分かります。
ケネディクスのチャートを見てください。
大きく跳ねて…買い需要より売り需要に押されている様子が分かります。高値位置の揉み合いは右肩下がりです。つまりカタルのような買い勢力が売りに押されているのです。逆にラオックスの様に…総体的に右肩上がりになっている銘柄は、売りの勢力を上回る買いの勢力が存在する事を示しています。(ただ、ここ2日間は右肩下がりですが…。)ケネディクスの今までは800万程度の売り物がオーバーにありましたが、今日は寄り付き段階は400万株を割れていました。現在は3円安の551円(9:23)ですが、オーバーの売り物は425万株です。確実に売り物が消化されているようです。
このような…大きく跳ねての保ち合いは、再び同じように…大きく飛ぶ可能性があります。一番強いのは、この揉み合い(小さなコマの連続)も…右肩上がりの展開が、最も理想的なのです。でもこのケースも魅力がありますね。先日述べたように…近日中に、大きく株価が水準訂正する可能性が、高いケースでもあります。ただ580円台の壁は、非常に厚いですからね。この売りをこなすには…、大量の外人買いのような…強い勢力の新たな参入が必要です。
でもNTTとの提携に、農業分野など…の新材料は、カタルが述べている「リートはPFIだ」と言う構想に近づいています。この考え方が定着すると…PER100倍の世界の評価に変わりますから、株価が1万円と言う幻が、現実になる可能性もあります。ROE経営を考えると…日本は無駄が多いのです。国の借金も、借り方には…その借金に見合う資産があります。何も国が管理する事はないのです。道路や鉄道、空港に港湾設備など…利用税が見込めますからね。最近は商業ビルの不動産リートから、倉庫を改築した物流リート、今度は、介護施設の建設費を賄うヘルスケアリート…など、利用目的別にリートが構築されていますね。リートはPFIと言う…民間資本で社会基盤を作る役割に変化をしています。
例えば佐川急便…。今まではメーカーが製品を保管する倉庫を持っていましたが…運搬からデータ処理を含め、佐川が全て代行するサービスを始めました。この倉庫などの建築費を賄うのは、物流リートの存在です。ノルウェーなどの年金基金が始めた物流リートが、既に一般化しています。三井不動産は都市開発に力を入れていますが…ケネディクスはひょっとすると…、ひょっとするのです。何故、カタルが現時点で途方もない…1万円相場を口にしているかと言えば…この構想が理解できるからです。この度、ケネディクスは農業分野で新たな取り組みを開始しました。野菜工場の建設は、多額の資本が掛かりますが…安定的に一定の利益が期待される以上、リートに置き換えることも出来ます。ほら…無限の利益の構築が可視化できますね。
幾ら法螺吹きカタル君でも…流石に現時点では可能性が存在するだけの話ですが…。基本的に国の借金は1000兆円レベルの話ですからね。無限の可能性が広がりますね。だから「リートはPFI」だと述べているのです。国が構築した社会基盤をリートが担う訳です。市場原理化すれば、無駄な投資が消えて行きます。常に採算が問題になるからです。ROE経営とは…全ての産業に共通した考え方ですね。まぁ3年程度すれば…全貌は見え始めるでしょう。仮に1万円相場があったとしても、直ぐに実現する訳じゃありません。非常に長いスパンの話ですからね。日揮の株価は一時4000円台に入りましたが…カタルが手掛けた時は、200円から300円台の話です。10年以上前の段階ですからね。GPIF投資の本来は、このような将来性ある投資をすべきなのですね。
4日に発表されたスペースデザインの取り組みが、野菜工場まで視野に入れているとは思いませんが…ユトリが出てきたから新規産業を模索しているのです。続いて…6日に発表されたASEAN地域の日本のビジネスマンの滞在をサポートする仕組みも、的を得た取り組みです。ただ大阪中央区のKDX南本町ビルの売却損など…は、明らかにおかしいでしょう。グループ企業間の移転のようです。カタルは「さじ加減」で、利益はいくらでも作れると…述べている理由が分かると思います。この損失計上は、目先沈め、未来の利益の蓄積でしょうね。何しろ、5%の利回りが2%台になっているのです。凄いですね。
素人には、なかなか見えない会計操作でしょうが…ヘッジファンドは、このような処理を見逃しません。ハローウィン緩和で日銀がアクセルを踏み込んだ以上、既に、未来の景色図は決まっているのですね。馬鹿はどんどん売ればいいのです。カタルも昔はそうでした。僅かな儲けで喜んだものです。日揮のケースは1年以上も待たされ、ようやく利食いしたら…。あの形ですからね。呆れます。今日は…こんなところで良いでしょうかね。今日の東京は良い天気なので、昼食を兼ね、これからお散歩です。それでは…また明日。錦織君は面白くなってきましたね。やはり右肩上がりは、気持ちが良いですね。
投稿者 kataru : 2014年11月10日 10:21