未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年12月01日)

かたる:日銀の黒田さんの思い(消費税の引き上げ)は泡と消えたけれど、ハローウィン緩和は確実にデフレ脱却の第二エンジンに火を付けたイメージですね。その証拠に、これまで動かなかった大手金融株が上がって来ています。「三菱UFJ」の4ケタ奪回は、軌道に乗り始めたと考えています。遅れていた「みずほ」も同様に動くのでしょう。しかしハローウィンにも拘わらず、株価の動きは今一です。どうして…こう単純な考え方が、市場から支持されないのでしょう。それともカタルの考え方の何処かが間違っているのでしょうか?

カタルは、もっとドラスティックに、三菱UFJなどが上がるものと考えていました。野村証券もそうです。やはり大型増資の影響で需給面のバランスが崩れており、なかなか結果が付いてこないのかもしれません。経済の基本は国の方針ですが、民間企業では銀行が変化する事で、国全体の流れが変わりますね。銀行は企業の経営指南の役目も果たしているからです。だから三菱UFJの自社株買いの意味は、僅かな金額ですが、非常に意義があるのです。一つはカタルが、もっと懸念していた自己資本の拡充ですね。G20で打ち出されていた新基準にも対応できると言う読みがなくては、自社株買いは出来ません。劣後債も自己資本扱いに成り、対応が容易になったからでしょう。さらに自社株買いはROEを高めます。割安だとのアナウンスメント効果を発揮していますね。

世界の金融機関の中では金融庁様の影響もあり、邦銀は、一番健全です。ただデリバティブ商品への応用が鈍く、利益率の観点から米銀との差は、開くばかりですね。兎に角、総資産経営的な面が否めません。サントリーのジムビーム買収は、単独の貸し出しでは利益よりリスクが高過ぎますね。モルガンから来るM&Aの手数料から、買収後のユニオンバンクの業務拡大を考慮した総合的な貸し出しなのでしょう。このような経営スタイルが変化をみせるかどうか…世界競争の壁になるのでしょう。増資不安が消えたにもかかわらず、株価の動きは意外に鈍いですよね。不思議です。それに引き換え、日経225銘柄の割高感は否めません。日銀などのETFの買いが継続している面もあるのでしょう。

昔、バブル期の話ですが…このように値嵩株だけが上がり、日経平均株価がおよそ1万円程度嵩上げされました。バブル期の相場は、実質的には1988年に終了していましたね。金融株の多くは前年の1987年に天井を付けています。しかし1988年から1989年の1年は、外人投資家の仕掛けです。先物を買い上がり、一部の値嵩株だけが上昇して行きました。そうしてご承知のように、今度は逆に先物から値下がりが続き、日本の持ち合い株式構造が崩れて行ったのです。

機関投資家は企業の行動規範をチェックする「スチュワード・シップ・コード」を採用しています。金融庁もこの動きを支持していますね。本当に村社会下で変身できるのか…。先の三菱UFJの総合的な取引重視の姿勢を観ると…お題目に成りそうですが…、曲がりなりにもスタートしています。先ずは金融機関自らが襟を正さねばなりません。三菱UFJの自社株買いは、様々な意味を秘めていますね。投資でも同じなのですね。オーナー企業は自分の会社のイメージを強く持っていますが、上場した以上、公器なのです。

安倍政権になってから、様々な日本の問題点が浮き彫りになり、意見対立が表面化しています。何も原発だけではありません。本来はこの選択が欠かせなかったのですが、今までは問題の先送りを中心に、玉虫色の決着を好んできました。痛み分けです。しかしこの折衷案ではグローバル化に対応できないのでしょう。故に、集団的自衛権などの様々な法案が、強引に通過しているのです。デフレ脱却は、村論理からの脱却でもあります。上手い話などありません。誰が被災者の経済力を負担するか? 自分で税金を払わないから分からないのですね。周りを眺め…震災被災者が家賃を払わず支援を受け3年以上が経過しています。東京では一月15万円程度でしょう。この家賃の3年分で540万円の経済的な援助をしている訳ですね。他にも様々な特権があります。確かに不幸な災害で可哀そうだとは思います。しかし自立させるべきですね。NHKの大衆迎合の姿勢は、やはりおかしいと考えます。

これから、みんなの余裕がなくなり、どれを優先するかに成ります。財政再建団体に転落した夕張の現実を、もっと特集を組んで報道すべきでしょう。「黄色いハンカチ」の再放送を観て思いましたね。あの時代は、衰退していても、まだ、あんなに賑わっていたのですね。残された時間は…余りないですからね。早く信用創造機能を復活させ、スマート・コミュニティーに邁進しないとなりません。かなりスピードを上げないと…失われた25年の空白は埋められませんね。今日は、硬い書き出しでしたね。

さて今日は…日本郵政から「日本通信」に動きが見られますね。株価は下値圏ですが…今、仕掛けても、相場に成りませんね。他には、やはり為替絡みの増額修正が狙える自動車が確りしています。幾つかの銘柄には、仕掛け筋と思われる動きが出ています。しかしどれもピンと来ませんね。やはりカタルには「ケネディクス」が一番に見えます。ただケネディクスも、今は株価を上げる必要は、サラサラありません。行けそうで行けないボックス相場が理想的な展開です。出来れば…620円ラインではなく、もう少し高い方が理想ですね。カタルなら640円前後でコントロールします。まだ公示前ですからね。あと2週間ですね。じっくりと値固めをすれば良いのでしょう。

どっちにしても…大きな動きは出にくいと考えています。ただ、いくつかの狙っている銘柄が動意づいており、資金力の無さが悔やまれます。上がると分かっていても、あっちこっちを証券マン時代の様に、手掛けることは出来ませんからね。まぁ、此処は、じっと我慢ですね。貧乏人は貧乏人らしく…振る舞わねばなりません。トホホ…買いたい株はあるのに仕方ありません。それでは…また明日。

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投稿者 kataru : 2014年12月01日 11:13