今日の市況(2014年12月02日)
かたる:ムディーズが日本国債の格付けを引き下げたと言います。それにしても不思議なタイミングですね。消費税の引き上げを1年半見送ったので引き下げたのでしょうが…。本来なら、異次元緩和の実施やハローウィンの追加で、財政ファイナンスを懸念しての格下げなら意味は理解できます。わが国の消費額は292兆円程ですから、消費税2%の引上げによる税収増は6兆円ほどです。経済活動を鈍らせ景気後退に貶めれば…遙かに大きな減収になるのでしょう。だから景気にプラスなら消費税の引き上げの先延ばしを、格下げのタイミングにするのは、奇妙な行為に映ります。エンロンの事例といい、いい加減な組織が存在するものです。彼らは自らの失敗の責任を取る訳ではありませんからね。
しかしムディーズに指摘されるまでもなく、日本は正念場には違いありません。長引く清貧思想を打破できるかどうか…分かりませんからね。異次元緩和は効果抜群でしたが…ハローウィン効果は、今の所は冷酒の印象です。三菱UFJの株価はなかなか上昇しませんからね。日本経済の立ち直りの第一歩は、デフレ脱却を確実にしなくてはなりません。そうしないと賃上げも軌道に乗りませんからね。まだ景気の本格的な上昇は実感できていません。ようやく軌道に乗るかどうか…の瀬戸際に違いありません。故に、選挙と言う禊(みそぎ)は、どうしても必要不可欠になりますね。財務省も、自民党内の反対派への説得にも必要になります。まさに「錦の御旗」なのです。
この前門の虎と言うか…「デフレ脱却」は、最低限の必要条件ですからね。ケネディクスの株価が、なかなか持ち上がらなかったのも、日本人の清貧思想が根強い為なのでしょう。ハローウィン緩和によりアクセルが加速され、ストップ高した意義は非常に大きいのですが…この現実の意味を、どれだけの人が理解しているか…。株価を観ていれば、色んなことが分かりますね。急騰を受けてのモタツキですが…当然の帰結です。5000万株を超える信用買い残を抱えていたわけで、1日100万株なら50日間、この玉消化に時間がかかります。幸い出来高が大きく増えており、順調に消化されているのでしょう。
些か、テクニカル面の話になりますが…昨日の出来高は、株価が上に放り上げられ、初めて2000万株の水準になっています。604円の下げ過程では、3300万株でしたね。果たして、この安値を切るかどうか…。それとも出来高が減っても604円より、株価は上で切り返すか? この辺りは、非常に重要なのですね。カタルが思うには、玉は吸い上がっている筈です。故に今日の安値辺りが…当面の下値。本当は、昨日も述べたように強ければ、高値圏での下値切り上げ型になります。理想は640円絡みの揉み合い…と、昨日、解説しましたが、その方が強いのですね。更に今日は、昨日の出来高より少なく、株価を維持できれば打ち返しの玉が(利食い玉)が枯れてきていることを意味していると考えています。つまり追加の買い増しを、急ぐ必要が出てきますね。
カタルは年末年始高を、前から予想しており、選挙後の爆発高から一気に人気株、スター株の座を射止めることが出来ると考えていますが、見方は色々ありますからね。もともとカタルは、読みが早過ぎる帰来があります。でも世界のヘッジファンドは、どう考えてもこんな好条件を見逃す事はありませんからね。だって日銀様が自分達の玉を肩代わりしてくれるのです。お金を増やす絶好の機会ですね。GPIFも順次、組み入れるわけです。それにしては…大手銀行株の動きは、鈍く映りますね。このように動きが鈍いから、かえって本番到来と言う訳かも知れません。急騰する相場より、じわじわ上がる相場の方が、実弾が入っており、一番、強い上げ方ですからね。
しかし、人間と言うは…感情で動きますからね。どうしても華やかな相場に、目が行きがちです。相場になる訳がない日本通信が、昨日はストップ高しましたが…でも、まだ整理が終わっておらず、戻っても上値は知れています。このように上下を繰り返し、底入れ確認から、新しい株価位置が決まっていくのですね。グリーなどもそうですね。シャープもその段階でしょう。順番的には、むしろ昨年末に賑わったアドウェイズの方が仕掛けは効くと思いますが…。一体、何が、アドウェイズを、あの相場に発展させたのか…? サッパリ理解が出来ていません。通常は此処まで下がりませんからね。マツダを見れば分かりますね。業績面で裏付けがあるなら、マツダの様に高値圏で調整が進むのです。
ケネディクスは、今、売り仕掛けが入っているようです。610円の30万を売りましたね。これで株価が崩れるかどうか…興味がある所です。玉の吸い上げが進んでいるなら、先頃の604円を割れない筈です。果たして…どうでしょうね。楽しみですね。このように休んでいる最中の値動きにも、見所があるのですね。プロは自分が手掛けている銘柄を必ず見ています。その感触で自分自身の投資行動を決めるわけですね。通常は売り仕掛けが決まらないとなれば…玉が集まりませんから、上を買うしかなくなります。でもまだまだ早いですね。公示がされたばかりです。あと2週間もあるからね。
そう言えば…昨日はアップルの下げが話題になっていましたね。カタルが懸念しているマネタリーベースの話を、誰もが考えています。高値圏で新しい動きは注目に値します。しかし直ぐに始まる訳ではありませんね。今から指摘するのは早過ぎますが…、常に相場はあらゆる展開を考えておく必要があります。カタルもそうなのですが…意外に、この年末年始は期日が多いですね。カタルは基本方針を変えません。007の様に損をするものは現引きをしており、年末に損を計上し、買い直す損出しのクロスをすることに成りますね。今年は大きく儲かっている訳ではありませんが、多少の利益はありますから…税金の還付を受ける為に損をしているものは売るつもりです。でも同時に買うので、自分のポジションは変わりません。
ケネディクスに比べ、007やJ・TECは負けているかもしれません。でもカタルは、どちらかと言えば玉数を増やしていますね。まぁ、カタルの動向が参考になる訳ではありませんが…基本的にカタルは企業業績の推移から株価を追っています。ケネディクスの2月に発表される数字は、やはり、どこかで増額修正になると考えています。おそらく株価が上がっているときに、好材料を出し上値を買わせる作戦でしょうが…環境推移をみれば企業業績の推移は、事前に読めますからね。もともと素質を秘めている会社は限られるのです。
全体相場がデフレでなければ…儲けるのは簡単ですね。素質のある株を下値圏の時に仕込めばいいのです。あとは上がるのを待つだけですね。そうして観察していれば、動く前兆は必ずわかります。その時に一緒に、追随買いをすればいいのです。資金力があるなら、自分で下値の玉を全て買えば良いのですが…。カタルは幾つか…そのような銘柄の推移を追っています。でも昨年末のケネディクスの様に、500円台後半を買い、仕掛けても失敗し、300円割れまで叩かれる訳ですね。問題は、この時の行動ですね。この時に更に買えれば問題はないのですが…資金力がなく投げさせられると、トホホ…となります。だから自分自身の力量を知ることが、一番大切なのです。こればかりはアドバイスのしようがありませんね。
良く銘柄相談をメール受けますが、ケ-ス・バイ・ケースなのです。お金さえあれば、株式投資は絶対に負けません。倒産しない限り、下がれば下がった分、ドル平均法で買い下がればいいのです。ところが多くの人は下がると買わないどころか…売るのですね。大概その時は、悪材料が表面化しています。此処で、ブツブツの格言と言うか…「株価が下がることが、どんな材料より最大の好材料だ」と言う言葉を、想い出せばいいのです。つまり悪材料が表面化すれば、株価が下値圏なら…買いだと言う事ですね。逆に高値圏にある株が好材料を出したら…同じように最大の悪材料なのです。だから売らねばなりません。株式投資は禅問答のようなところがありますから、捉えどころが難しいですね。
自分は株式投資が下手だと思っているのが、良いのでしょう。今度は、ケネディクスは買い仕掛けが入っているようです。618円まで戻していますね。でも追随が見られませんね。良い傾向です。下値の板がガラガラです。今は621円です。依然、下値板はガラガラ、良い傾向ですね。やはりカタルなら640円台で玉を集めますね。筋はどう動くのでしょう。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 2014年12月02日 11:03