未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年12月12日)

かたる:前回も感じたことですが…、今回も指数による上昇の影響を受け、個別株はあまり上がっていませんね。前回同様に、今回も短期調整を入れました。昨日の日経225平均は、25日移動平均線を下回り、一応、ハローウィン緩和の調整を終えた格好になるのでしょう。この日曜日は、日本の行く末を決める大事な選挙のイベントがあります。新聞各紙は自民有利を報道し、天候も左右するので、組織票の公明効果もあり、自民は300議席に乗せる見通しとの報道ですが…。こればかりは、蓋を開けないと分かりません。結果を観てから動けばいいのでしょう。ただカタルは下落を警戒しすぎた可能性もあり、ここに来て余分に外し過ぎた分を…、今日は少し買い戻しました。貧乏人は相場観に関係なく、物理的な原理で、玉を売らされます。この追証懸念と言うのが、デフレ現象ですね。信用創造の復権、つまり資産効果とは…株価が上がると儲かるので、どんどん建玉も増えて行きますね。これが市場原理の経済拡大です。

本来、人間は、もっと豊かな生活をめざし、良いものを買うのですね。誰も軽自動車なんかに、好き好んで乗りません。お金があれば1000万円程度の高級車に乗りたいですからね。田舎を走れば分かります。高級車は、東京と比べ格段に減りますね。日本の自動車販売がエコカー減税で増えても、みんな小さな車です。もし1989年以降、バブルの処理を的確に実行できていれば…こんな結果になりませんでした。ところがあの時は、大手金融機関を救う時に、メディアから反対の声が上がりましたね。「どうして税金で金融機関を救うのだ」…と、テレ朝の様な大衆迎合主義の報道が間違った方向に、日本を誘導しました。政治家も反対を押し切る度胸がないのです。その結果、初動対策を怠ったために、より悲惨な結果になったのです。

一方、米国はCDSの震源元であるAIGを政府が救済し、サブプライムに揺れるファニーメイやフレディーマックなどのGSEを、早期に救済しました。えらい違いですね。その後も違います。折角、日本は2003年から立ち直り始めたのに…、米国の金融危機を受けた後も、その一時的な落ち込みを基準に、厳格な資産査定を行い、清貧思想を広げたのですね。おかげで株や土地が下がるデフレの嵐です。ダヴィンチも藻屑に消えました。追証が継続する中で、経済を、どうして拡大できるのでしょう。企業は疑心暗鬼になります。よって内部留保が積み上がりましたが、なかなか国内投資が起らないのです。しかしようやく、安倍政権になり「デフレ脱却」の旗印です。

昨日のNHKのニュースで、浜松の老舗百貨店の「松菱」の再開発が決まったと言います。安倍さんは、アップルの生産拠点が横浜に出来ることを、選挙の応援演説で述べていましたが、この松菱の再開発も、大きな材料ですね。経過を見ると2001年11月に、松菱は自己破綻します。そうして2年後の2003年12月にアサヒコーポレーションが開発事業者に決定しました。松菱の債権処理が完了しアサヒ社が2004年9月に取得したのです。その後、大丸の出店話しも立ち消え、ようやく、この度、10年ぶりに、再開発がスタートするのだそうです。10年間、デフレで眠っていた資産が、ようやく動くのですね。デフレの脱却は、このようにして日本全体に広がって行きます。この松菱の事例は氷山の一角ですね。全国で都心から地方に広がるのです。

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この背景は、日銀が異次元緩和を実施し、マネタリベースを増やし、国債から高利回り商品への資金転換を促しているからですね。ハローウィンにより、更に加速されます。来年、大手企業は、再び従業員の賃上げに踏み切ります。最初は名目賃金が上がるのですね。そうして、やがて実質賃金も上がってくるのです。「明日は僕も…」希望が生まれると前向きな行動に転換します。もう少しですね。昨日は不動産開発のビーロットと言う会社が、マザーズに上場したそうです。その業績推移が、此方のイメージ図です。(会社説明会資料より…)分かりますか? 今の日本の不動産産業のイメージは、こんな感じです。この会社の経常利益は、前々期78百万円、前期1億82百万円、そうして今期予想の12月は、2億95百万円だそうです。まさに倍々のイメージですね。

一方、ケネディクスは評価損失の表面化もあり、実際の利益の出方は少ないですが…内容は、このビーロットと同じ推移を辿っている訳です。昨日は名古屋の日本商業開発の業績推移を見なさいとも…述べています。だからケネディクスは復配するわけですが…、ビーロットの倍々ゲームの増え方と、内容は遜色がない筈なのです。ビーロットは上場だから、精一杯、背伸びをした数字を作っています。一方、ケネディクスは、利益をひたすら内部留保に回し隠すのですね。この違いです。300議席を獲得して、一気にデフレ脱却の星に、輝いて欲しいですね。「ストップ高」の声が聞きたいものです。

昨日、指摘した日経(10日の朝刊)の米国の介護リートの規模が10兆円と…14年で24倍に拡大したとなっていますが…。カタルは政府の資産移転にも、リートは活用できると考えています。電力、ガス、水道などの一般的な生活基盤全般から、物流の倉庫から港湾設備、空港や高速道路まで…。市場原理により使用料が定められ、採算に合うなら、政府資産がリートの形に変化し、国の借金が減らせると思っているのですね。その為には信用創造機能の復権、つまり資産価格の適度の上昇が必要になります。これは政策でコントロールできますね。このような考え方が広がると「リートはPFI」と言う認識が広がり、ケネディクスは一気に、成長株認識に変化します。PER100倍の世界ですね。よって、可能性としては、やはり1万円の株価もあり得ます。

当たらない予想をしても仕方ありませんが、セオリーからすれば、もう一段安を期待したいところです。前回は400円割れから、更なる下の株価も想定していましたが…公約通り400円割れを買ったら、下落はそこで止まりました。今回は単純に500円割れかな?と考えていましたが…、この529円からの反発もあるかもしれませんね。相場が成熟すると、段々、押しが小さくなり、上値の伸びが大きくなりますからね。分からない話を、アレコレ考えても仕方ありませんが、貧乏人は貧乏人らしく、市場の動きに付いていくだけの話ですね。トホホ…。いつになったら、もっと大規模に、株を買える日が来るのかどうか…。

やはり、FRBの金融規制の動きは、気になりますね。でもカタルが知っている材料は、一般化した面だけの話です。誰がどんな目的で、株を売ったり買ったりするかは…当事者でなければ、分かりませんからね。分かるのは日本が置かれた経済的な環境だけです。日本の政策の旗印は、「デフレ脱却」なのですね。浜松の「松菱」の事例を見れば分かります。もう直ぐ、イワシ民族の日本国民も、信用創造の意味を実感できるようになるでしょう。

明日は、選挙後の証券マンの商売の仕方を解説しようと思います。みんな小粒ですね。バブル期は1000万株単位で、大手金融株などを買ったのですね。今の環境なら、その様な大きな商売が出来ます。何故なら、論理的に合うからですね。今、僕が大手証券マンなら、いくらでも、手数料が上がるでしょうね。2000万や3000万は当たり前の数字だろうと思いますね。どうしたら、その数字を確保できるか…明日、解説します。

神主さんは、みずほを買ったのでしょうか? 
先日、友達の証券マンに、みずほの話をしたら、「動きが重くて…とても商売になりません」と言っていましたが、僕は、違うと思っています。それでは、また明日。たった1000株の555円の今日の買いは、未来の高級車に変わるかな? 笑ってください。証券マンらしい発想でしょう。

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投稿者 kataru : 2014年12月12日 11:20