今日の市況(2014年12月22日)
かたる:日本は端境期に位置していると思っています。明治維新のような混乱期を乗り越え、新しい時代が動いているのでしょう。経済界も世代交代が進み、考え方が変化しています。「アラブの春」と言うチュニジアで発生した動きは、独裁者の世代交代だけでなく、日本のような異文化にも同様の変化が起こっている訳です。やはりインターネットからの情報革命が、様々な変化の源になっていますね。クルミア半島に端を発する火薬庫のウクライナ情勢は、時代の揺り戻し現象に過ぎないのでしょう。地震と同じで余震は続くのでしょう。カタルの推論が間違っているとは思っていません。新興国から先進国への変化の波が訪れている訳です。SFの映画をよく見る人は分かると思います。火星探査もその現象。ソフトバンクがペッパー君の開発に傾斜しているのは、本来はNECなどの日本を代表する会社が開発するべきと考えますが…経産省を始め日本の制度疲労が生んだ現象なのでしょう。経営者のセンスが時代の変遷ではものをいいます。
明治の時もそうですが…今の時期も劇的変化の為に下剋上が起りやすいのでしょうね。今、生まれている企業が、今後、50年、100年後に大企業に育っているかもしれませんね。日本の場合、カタルが信用創造を第一と考えているのは、折角の金融資産が活用されずに眠っているので、進歩が生まれません。失われた時代と言いますが、実際は活動を停止したお金なのですね。先頃、日銀の資金循環統計が発表されましたが、1654兆円の個人金融資産は銀行預金などに眠り、その銀行預金の大半は国債投資に向けられているのですね。この国債を日銀が強引に買っており、この資金が活動資金に向かうかどうか…。あるいは海外に逃避するか…。それとも日本の産業資本に入れ替わり、新しいうねりを迎えられるかどうか…。この受け皿が株式市場なのですね。だから株価は必然的に上がります。問題はスピードですね。
だから日本の経営者のROEに関する考え方が、非常に重要だと述べているのです。3%成長などと低い目標を掲げるのではなく、7%、8%と中国の成長を上回る伸びを目指せると考えています。その為には先ず、日本の経営者の意識改革を促さないとなりません。確実に儲かるからと…、太陽光発電に資金を向けているようじゃ、とてもとても…新しい時代の波に乗れませんね。新時代の成長は倍々ゲームの筈です。クラウド環境を使用した効率化経営の波は既に始まっています。タブレットを利用したセールスは既に一般化し始めていますね。社内マニュアルなど、仕事の効率化をまとめた熟練工のノウハウの蓄積など…農業分野もそうですね。貴重なソフト資産です。1600兆円の資金を、如何に活用するか…。敗戦から立ち上がった日本経済は、再び、アジア圏の豊かな市場を抱え、世界で一番、恵まれた環境下に位置しています。原油安で米国のシャールガス効果は薄れていますからね。
日本は世界の中で、最も恵まれた条件下にあるのです。この時代の波を活用しないでは…日本はお終いですよ。原理を突き詰めて考えて行くと、来年は素晴らしい条件が揃った環境になります。何より、ようやく政権当局がデフレ脱却を主眼に、政策運営しますからね。日本の経営者も、日立の歩みは遅いですが…基本的に効率化を目指しています。この流れをより一層、確かで、力強いものにする必要性があります。だから日経新聞の記者の責任は重大なのです。年末年始は「ROE経営」の真髄を突くレポートを期待する次第です。GEが何故、唯一のNYダウ採用銘柄として、時代の変遷の中でも残っているのか? この辺りにヒントがあるように考えています。
ルーブル危機は峠を超えますね。もともと外貨準備などから見て、直ぐに、どうのこうのと言う問題ではありません。これからも調整の材料として使われるでしょうが…爆発と言う訳ではありませんね。米国も馬鹿ではないですから、直ぐにロシアを追い込むような真似はしませんね。市場と言うのは先ずは警告を発し、その間に様々な現象を市場に織り込んでいくのです。もともとFRBがQE3を止めたところで、この辺りの資金の流れは、容易に想像が付くものだったのです。事前に勘のいい人は察知しており、準備された現象ですね。米国のマネタリベースの現象は、様々な動きを併発させます。予兆に過ぎませんね。この警告で改善が進むのです。これが市場原理です。
カタルが懸念していたG20からの金融規制は、先ごろのボルガールールの順延で改善が進んだわけですね。市場が動揺したから順延したのです。米国金融大手の進捗状況が重要なのです。先日、カタルはJPモルガンの金融デリバティブ部門の縮小を伝えていました。これではFRBが支える屋根を、民間金融が肩代わりできませんね。だからノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン博士は、米国の2015年の利上げはないと…おおかたの予測に反した観測をしているのでしょう。
じゃ、具体的にお前はどう行動するのだ?…と問われますね。理屈はどうでも良いと…皆さんは考えるのでしょう。メディアに登場するエコノミストは、みんな、具体論を掲げませんね。それは分からないからです。もし分かれば、さっさと現役の解説などやめて、自分で投資をする筈です。カタルは年収1千万の仕事を辞めて、自分で投資をしたように…でも残念ながら、2年、早かったのです。まぁ、いつもの事ですが…トホホ。借金を返すために投資の世界に入ったのに…なかなか思うように行きませんね。今回も折角、買った玉を外す羽目になりました。また積み木を一から作り直しですね。今日は早速、又、玉を増やし始めました。先頃の最高持ち株株数を、いつ戻せるか? なにしろ、貧乏人だからね。今日は再び、年末の損切りをやり直しです。こんなに見通しが悪いのでは、いつまで経っても3流域ですね。
良くアドバイスを求められますが…、基本はドル平均法で、株が下がれば…どんどん買い下がって行けばいいのです。デフレでない限り、好業績銘柄は基本的に株価が上昇して行きます。今回のショック安などは…絶好のチャンスなのですね。このようなチャンスの局面で、カタルの様に追証懸念で売らざる得なくなるようじゃ…失敗なのですね。株が上がるのは既に確定している訳です。問題はどのポジションまで冒険をするか? その力量の話しなのです。だから個別の事情により、それぞれ判断が分かれるのです。そんな常識的な事を理解してないようじゃ…株式投資をする資格はありません。何故、カタルが転勤のない歩合の世界に入ったか? お客様の性格や信用力を探るためには時間が掛かります。お客様それぞれの力量に合わせたセールスをせねばなりません。だから転勤のない歩合なのです。お客様と共に儲けようと思ったのです。でも大失敗しましたが…。まさか…の政策の連発でしたからね。呆れます。
でも今は、素晴らしい環境ですよ。まだ火種は、辛うじて残っていますからね。何しろ個人金融資産は公的債務を超えて保持している訳です。まだ残り時間はあるのです。だから1300兆円の逆襲なのですね。多少、株価がブレたと言っても、僅かな振幅です。もともとカタルはハイリスク派…と明言をしています。だからケネディクスが怖い人は、三菱UFJでも同じことです。投資家それぞれが、自分の力量の範囲で選択すれば良いだけの話ですね。この事が理解されてないから…自分の間違いを、他人に転嫁するのです。最後に選択するのは他の誰でもないのです。自分自身なのですね。日本人は、みんな自分で自分の道を選択できない人間ばかり…だからイワシ民族と揶揄されるのです。イワシは先頭の魚が右に行けば右、左に行けば左と追随する「群れ」なのだそうです。
原理をカタルは解説している訳で、反論して頂ければ、嬉しいのです。自分の考えが正しい訳ではないですからね。間違いを指摘されれば、修正が出来ます。でも残念ながら、なかなか居ませんね。年末年始の急騰劇があるのかどうか…。残すところ、正味1週間ですね。ストップ高1日で、ほぼ新高値に届きますね。ITバブルの時はすごかったですね。あのソニーが、連日ストップ高したのです。ソフトバンクの急騰劇も凄かったですね。カタルは強気を貫き、買い増しあるのみです。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2014年12月22日 11:10