未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年12月25日)

かたる:市場との絶妙な駆け引きが要求される、中央銀行や政策筋の一体化はやはり必要なのでしょう。更に市場との…阿吽の関係は、より政策を効率的にさせるためには、策略が必要なのでしょう。日銀の市場予測を無視したフランイング〈ハローウィン緩和〉は、今の所、期待された効果を、生んでないように見えます。一方、安倍政権は経済最優先を掲げ、様々な手を打っていますが、市場の反応は、今一です。指数による上下だけで、今年の個人投資家は儲かってないと思います。まぁ、僕だけの話かもしれませんが…。ITバブル期の年末年始から2月にかけての急騰をイメージしていただけに、ここに来てガックリ来ています。市場のテーマは、選挙戦で焦点になった「デフレ脱却」の筈ですが、相変わらず、流動性の罠に嵌ったままの越年です。

何故、適度のインフレが、望ましいのか?
実質成長率などより、名目成長率重視の政策が正しいのか…。その一つは国の借金を減らす政策だからですね。デフレ下での借金返済は不可能です。もう一つが、日本人に失われた「明日への希望」です。モチベーションは、人間の能力を大きく引き上げます。「明日は僕も…」と希望に燃えて、目標にチャレンジする姿は美しいものです。チャレンジは、何も若者の特権ではありませんね。

80歳を超えた三浦雄一郎さんが、エベレストにチャレンジした姿に、カタルは驚嘆さえ覚えます。手厚いサポートがあったとしても…たいしたものです。日本の年寄りに希望を与えましたね。老後の時間は長く、意味のない時間を送っている年寄りは、大勢います。まさに国民栄誉賞ものでしょう。若者がチャレンジするのは当たり前ですが…。山が好きな僕は、富士山ぐらいしか登ったことはありませんが…高度が全然、違いますからね。凄いおじいちゃんです。その後のメディアの扱い方を見ると…何故か冷淡ですね。何か他に原因があるのかもしれません。もっとCMなどに利用されても良いように感じます。

カタル銘柄も、年末は鳴かず飛ばず。ケネディクスの期待は大きいですが…、何故か、信用買い残は減りません。この理由はサッパリ理解できませんね。だから、いきなり急騰するパターンが最も正しいと思い、上がれば買うスタイルを貫きましたが…期待通りに進まず、いつも狼少年です。007も背景にある材料は、ピカ一クラスですが…、何故か、最近は蚊帳の外ですね。J・TECも下値のままです。ただジオフェンス絡みのNSWは、高値圏で推移しており、やはり市場関係者は見えない利益より、分かりやすいテーマが好きなのかな…とも考えています。何か日本の市場は、子供化しているイメージです。

目先の材料に過敏に反応し、思った以上に株価が揺れますね。昔は、このような幼稚な市場心理を逆手に取った仕手株が、よく賑わったものですが…最近はネットトレーダーが跋扈するつまらない相場になっている様に感じます。株価操作を疑われるからなのでしょうか?でも役人様が、主張する株価操作なんか…市場が成熟していれば出来るものではありませんね。昔、兼松日産が、馬鹿高値を付けたことがありましたが…何故、親会社の兼松が全株、売らなかったのか? 不思議でなりません。その後、兼松は金融支援を受けるわけです。馬鹿社長ですね。サラリーマン社長の度量の無さは、何も兼松に限った事ではありません。野村の凋落は、仕事の出来ない人間が、上にあがったことです。自分より出来の悪い人間が、自分より上のポストを掴み、右往左往させられるのは…部下にとって、堪ったものではありません。サラリーマン生活が嫌になるのですね。だからできる人間は皆、外に出ます。案の定、その後の野村は低迷を続けています。

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今の市場は、演出家が不在ですね。折角の…豊富な資金の流れを作れないでいます。昔は国策銘柄が市場を賑わしたものです。国家戦略に乗った流れが、市場で感じられないのは寂しい限りです。これじゃ、スマートコミュニティーに必要な資金も、循環が生まれませんね。007の増資は、ぜひ成功させたいと思いますが…どうなるのでしょう。演出家が不在の相場など…絵に描いた餅です。指数だけ上下させ、マスターベーションをしている偽物の世界ですね。その様子はドル建ての日経平均株価を見ると良く分かります。アベノミクスが泥沼に陥っている様に見えます。彼は僕と同様、三流大学のアホでしょうが…僕の評価は、ここ20年間で、一番、高い評価です。

日銀との一体政策は、困難な中、次々に打たれていますね。ただ不思議なのは、何故、この政策に、市場がなかなか反応しないか?…と言う事です。何か、僕が消化していない爆弾を抱えているのかどうか…。最近のNY市場の上下は、早いですね。昨年5月、バーナンキ時代に、QE3の解除から一度大きく揺れ、更に8月、そうして、ここに来て再び沈みました。この感覚は僕だけでなく、他にも、同様の恐怖感を抱いているアナリストは居るようです。今日のロイターに、この観測と…同様の記事が掲載されていましたね。詳細は此方です。基本は、自分が考えている通りに、市場が動かない時に、どう対処するか…。

今日は、年内最終日なのかな? キャノンなどは配当取りの最終日だそうですね。勿論、復配が予想されるケネディクスも、3円ですがその部類です。12日の565円を22日に抜き、昨日は572円までありました。一応、チャート上は横這いか、上昇だろうと思われますが、再び506円の安値を割ると、途端に嫌な感じになりますね。失敗するケースは、利益が計上されても、株価が上に行かないパターンです。来春を予定していますが、通常は、前倒しの見えない利益の内に、株価が動くのがセオリーですね。明日からは新しい期に入りますが、2月には、今期の最終数字が分かります。年末間際に損出しの発表を前倒しで発表し、同時に利益は先送りしていました。この材料にも株価は反応せず、日本株を手掛けているヘッジファンドは、低迷していると思われますね。

先ずは海外組から、撤退するのがセオリーですからね。この手の規模を動かせないようじゃ…、とても、とても…「デフレ脱却」などは、絵に描いた餅になりそうです。一部で噂される最悪の「魔の循環」がスタートする可能性も否定できません。指数の上下に、一喜一憂する市場を抜け出すスター株が、誕生するかどうか…。相場の見所は、当面は、ここに尽きるでしょう。過小資本のIPO銘柄などで、お茶を濁す理由は…知らない何かがある可能性が、否定できませんね。大型上場のリクルートは、目先の業績は悪いですが、見所のある会社で、切り口は豊富な筈ですが…この低迷です。日銀の緩和資金は何処に消えているのでしょう。不思議ですね。桜が散った日本通信などを、動かしているようじゃ…葉桜の…寂しさを感じざる得ませんね。それでは、また明日。

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投稿者 kataru : 2014年12月25日 11:18