今日の市況(2014年12月26日)
かたる:原油安を受け、好調な筈の世界経済と日本、何故か、株価の動きは鈍いのです。目に見えない、表面化していない悪材料がある可能性は、やはり否定できませんね。カタル銘柄が思い通りに行かない時、過去の事例では、必ず、全体相場が下落していました。ただ今回は年末なので、個人投資家特有の節税意識の問題で、この所の現象は説明できますが…果たして、実態はどうなのでしょう。
日経新聞には、確か…報道されていなかったと思いますが、本日ネットを見ていたら、FCAが6行が、外国為替市場操作の不正に対し、罰金を43億ドル払う事に合意したとされていました。11月の話だそうですね。この記事の中で、米銀と欧州のトップ22の銀行が2009年から2300億ドルを支払う事を余儀なくされていると言います。やはり大きな金額ですね。日経新聞には、この関係の報道はありませんでしたね。詳細はこちらのサイトです。
カタルは、オバマ政権の清貧思想を疑っていましたが、やはり…そうだな。と考えていますね。確かに金融デリバティブ商品の販売に於いて、説明責任を果たさずに販売したケースも多くあったのでしょうが…それにしても大きな金額ですね。ドルですから120円で、27兆円規模になります。この金融商品を拡大させない為に、現在では金融規制が強化されています。世界経済の日本化現象が疑われる…所以ですね。日本でも金融庁は、過度の対応を実施してきました。「倍返し」のドラマは、事実ですよ。故に1937年問題の宿題は、やはり気になる課題です。金融機能が元気にならない限り、経済の活性化は望めません。
論理的に考えれば…金利以上に儲かるなら、借り入れを起こし事業を拡大し、売り上げを伸ばす事が、ROEを高めることに繋がります。借金をして財務レバレッジを上げるわけですね。ソフトバンクの様に…。効率化を求め、資産の回転率を高めるのです。この考え方は、良くアナリスト試験に出ると言われ、叩き込まれました。営業利益率と資産回転率に財務レバレッジですね。米国の化学メーカー、デュポンが開発した財務式です。資本回転率を高める為に、投下資本を減らし、自社株買いをするとROEが上がるのです。
だから、世界ではアップルなどの儲かっている企業が、内部留保を超えた分を自社株買いに充てるのです。世界一になったトヨタが、為替の不労所得で膨らんだ利益を、どう使うか注目されますが、日経新聞には…その手の報道がないですね。新聞は経営者の意識改革を促さねばなりません。カタルはメディアが、日本の世の中を悪くしたと…再三、述べています。テレ朝などの大衆迎合主義は、代表事例です。CMを獲得するために視聴率が優先され、報道機関の使命感と言うモラルが忘れ去られたのです。だから朝日新聞の誤報などの事故が生まれた背景が、やはり存在するのでしょう。メディアの昔の正義感は、何処に消えたのでしょう。
原稿を書いていたら…あらら…NSWの株価が飛んでいますね。市場の素人化はこのNSWを見ると分かります。四季報を調べれば誰でも安く感じ、未来の夢がありますからね。ジオフェンス絡みの材料は、なかなか見当たりませんが…実はリクルートは、この材料で先行していますね。既に熱海での実験を終え、採算を精査しているのと思います。でもカタルは同じ小型なら、利益の出ていない007やJ・TECの方に、軍配が上がると考えています。この辺りの時間感覚が、市場とカタルの潜在意識がズレているので…、いつも2年も待たされるのです。もっとカタルの体内時間を、遅らせる必要があるのでしょう。でも…これは難しいのです。
皆さんはいい加減に「飽き」が、来ているのでしょうね。多くの人は懐が浅く短絡的ですからね。本格的な投資を体験したことがないのでしょう。ヤフーを上場から、5年程度、持ち続けていたら…大変なお金が残りましたね。カタルは007やJ・TECに同様の夢を感じています。最近、上場したクラウドワークスだったかな? このスタイルにも興味がありますね。みんな赤字の会社です。でもNSWのような利益を上げていると…カタルは、何故か、興味が半減します。何故なのでしょう。NSWもこれからなのに…。やはり性根が博打好きなのでしょう。他人が惹かれない所に…惹かれる性格なのでしょうね。カタルだって…数百億円も預かっていれば、やはり大型株投資をするでしょうね。今なら、大手銀行株を中心のファンドを、組成しているでしょう。だって今朝の国債金利は、0.3%だそうですね。3%を超える配当利回り商品がゴロゴロしているのに…何故、本格的な裁定活動が起らないのでしょう。安く買って高く売るのは、市場経済の鉄則ですね。
この答えは…おそらく、誰もアベノミクスが成功するとは、考えていないからですね。しかし、東京に来てカタルは政策の重要性を学びましたね。僅かな風向きの読み違いが、投資の機会損失を生むのです。安倍政権は、毎日のように…デフレ脱却に向けた政策を、次々に発動していますね。この政策支援が、企業の利益を押し上げ…内需株の成長を促すのでしょう。昔、大昔の話ですが…内需振興が叫ばれ、なかなか実現できなかったのです。土光さんの時代ですね。構造改革が進まなかったのです。未曽有のデフレ環境が、時代の変遷に合った体質に企業を変えようとしています。ROE経営は、まさにその表面化している現象の一つですね。日立に続き、東レも、重工も、続々と日本を代表する会社が変化の兆しを示しています。この流れをGPIFの運用担当者は、何故、理解できないのでしょうか? 今でもリーマン級の金融危機が来たら…株式投資の損害が○○兆円規模…などと新聞に文字が踊りますね。あのような観測記事を、日経に描かせるなんて…官僚の狡賢い所です。
報道のスタイルは、様々、記者は官僚筋に借りがあり、アドバルーン記事を良く書きます。そうして世間の反応を探る訳です。自民党組織もそうですね。今は年末で自民税調が幅を利かせていますが、基本は政府税調の筈、二つの組織があり、知らないと自民税調の意向が、決定の様に思い込みます。株式投資を長く繰り返すと…新聞に騙され、損失を受けるので、その痛みが、やがて経験となり体に染みついていきます。だからカタルは、データの元を探り、新聞で掲載されたグラフを、自分なりに調べ作り直し、観察するのですね。自分で原稿を書いてみると、よく分かります。もうこのサイトも15年程度が続き、継続してレポートを書いていると、その辺の呼吸が…自然と分るのです。だから皆さんも騙されないように…賢い投資家を目指してくださいね。カタルの意見が正しい訳じゃないのです。未来は誰にでもわかりません。
ただ、ここに来ての原油安は、日本経済にとって、まさに蒙古襲来以来の神風的な価値を有しているのです。ボーナスも上がり来年発表される経済指標は、かなり大きく改善されるのでしょう。さっきネットで見たら、あの卵ボールで有名な竹田和平さんは、来年、日経平均株価の2万1000円乗せ…が、あるとみているそうです。カタルの予想もそうなのです。異次元緩和からハローウィンで加速された金融の流れは…必ず信用創造機能を復活させると考えています。株を、枕に越年だ。ケネディクス…。
投稿者 kataru : 2014年12月26日 11:12