未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2015年02月05日)

かたる:市場はギリシャ問題、原油価格、ソ連のルーブルといろんな問題を抱えていますが、少し前の中国のシャドーバンキング問題同様に、大きな問題には発展はしないのでしょう。カタルは、ソ連がどう対応するのか…この辺りが見えない部分ですね。ウクライナは激化しているようです。ギリシャ問題などは、イタリアやスペインに波及しない限り、大きな問題ではありませんからね。だからECBの国債買い入れの量的緩和は大きいのですね。原油価格が反発し、安心感から株価は大きく戻ったようですが、基本はヘッジファンドのポジション調整の終了を、意味するものだと思っています。原油安は消費国にとってプラスですからね。原油が下がり、株全般が下がるのは、資源関連株以外はおかしな話です。三菱商事でさえ、大きな株価の動きはありません。要するに、一見すると素人には分かり辛いのでしょうが、ヘッジファンドのポジション問題なのでしょう。

この動きに関するのは、S&Pの格付け問題ですが、15億ドルの支払いで決着したそうです。未だに金融危機の問題が尾を引いているのです。今、米国の金融界は早期の幕引きを図る為に、上訴をせずに和解の方向で動いています。たしか…バフェットもFRBの年内利上げは、困難だと発言していたようです。カタルは前からこの主張ですね。しかしブラックロックは9月と言う説です。基本はマネタリーベースで、ただでさえ、前年度比の伸び率は下がります。この動きを民間が補う訳ですが、S&Pは金融機関ではありませんが、金融制裁への流れに違いありませんね。

通常、人口が増加する米国は、もう少し強めの指標が出ても良いように感じています。消費者信頼感指数だけをみれば、歴史的な好調を示すもの。故に消費動向は強いのでしょうが、設備投資は25%と言ったかな? その30%は石油関連だそうで、この減額分がGDPに影響を与えるという見方は強いようです。一方、日本ですが、昨日かな? 発表された厚生労働省の18カ月連続の実質賃金下落と言うのを材料に、昨日、国会答弁で民主の前原さんが、黒田総裁に質問をしていましたね。2年と発言したターゲットインフレ発言を、必要以上に攻めていました。黒田さんは苦しい答弁をしており…しかし自説を曲げませんね。しかし安倍さんは、流石、大人の答弁でした。

三菱UFJが、昨日は反発していましたが、この動きを月足推移でみると、横ばいを続けており、ケネディクス同様に苦しい展開です。基本は流動性に罠から、抜け出せない現実を株価が感じ取っている訳です。本来ならオリンピック需要もあり、ムードもあるので、もっと資産効果が生まれる筈ですね。しかし現実は横這いです。期待インフレ率が生まれない以上、なかなか投資活動に、火がつかない現実が垣間見られます。しかしリートを日銀が買い続けていますから、昨日、見たように東証のリート指数は右肩上がりを示しており、2013年の春の高値を抜いています。しかしケネディクスは、未だに抜いていませんね。この辺りは綱引きを示していますね。

一方、需給の株価チャートを見ると、一旦は619円の戻り高値をハローウィン緩和で抜き、本来はリート指数と同じような動きに、ケネディクスは新高値を更新するだろうとカタルは考え、あの時は、高値にも拘らず、株数勝負を挑んだわけです。ところがヘッジファンドと思われる連中は、買い増しをせずに、利食いを先行させたのですね。しかし邦銀の決算を見ても分かるように、海外の利益とは言え、空前の利益の蓄積になって来ました。日本は前から述べている様に、明らかに世界で一番先行しているのですね。金融が元気なら、日本は長い時間経過した「流動性に罠」から脱出する事が出来ます。この辺りの動きを市場は、いつ読み始めるのか?

今日はソニーが人気のようですが、基本構造はあまり褒められたものではありません。JVCKWと同様に、天井が低いと思われます。良いものを持っていますが、未だに未来がカタルには見えません。グリー同様ですね。市場の需給の力具合を見る中越パルプの動向はどうなのでしょう。通常は初押しは買いの筈です。しかし株価は262円とカタルが予測した278円を下回って推移していますね。この銘柄は当初から述べている様に、日本通信やラオックスと、比較すると筋が悪いですね。時代背景がありません。単に夢だけじゃ…。余程、大きなグループが参入するのかどうか…。株価は、所詮、仕掛け人の実力で決まります。しかし大きくなるかどうかは、時代性がないと、腕力だけで株価を動かしても…所詮は、行く末は決まっていますね。

カタルは文化大革命に匹敵する、長いデフレ環境からの脱出と言うテーマを選び、1300兆円の逆襲で、ケネディクスに取り組んでいますが、みんな信用買い残を前に「びびる」ばかり…。骨のあるファンドが存在しないようです。あと2000万株程だと思うのです。カタルは昨年まで、減らない信用残に対する見解は、ファンドの演出だと考えていました。しかし折角の仕掛けチャンスをふいにしましたからね。故に、この信用買い残は、一般のものなのでしょう。カタルの影響と言う訳ではないと思っています。チャート論では、一旦、619円を抜いていますから、未だに上昇波動の途上ですが、目先は苦しそうに見えます。なにかサプライズが欲しい所です。リート指数同様の動きを、カタルは本来、想定していました。だから、今頃、株価は4ケタを奪回し、仕手化している筈ですが…どうもG20から生まれた金融規制が響いていたらしいのですね。

早めに仕掛けるから、株は面白いのですね。赤字の段階で…。まぁ、小野薬を見てもらえばわかります。業績は悪いのに株価が上がるから仕手化します。誰が先の業績を読み、先行して仕掛けるか?ここに相場の妙味があるのです。JVCKWは、明らかに演出のように見えます。税金の戻し入れと言う見せかけの利益じゃ、相場になりませんね。故に逃げているのでしょう。しかし…株は分からないのですね。自分達が逃げていると思っていても、株は、他の誰かが買い上がり続けることがあります。そうすると、こんなバカな…と仕掛け人本体が、今度は、その上がり続ける株を、純空(売り)する事があります。そうすると、大相場になります。完全な仕手株になりますね。だから相場は魔物なのです。本当は駄目なのですが…株は上がり続けることがあるのです。

カタルは、その素質がケネディクスにあると思っていますが、素質があっても仕掛け人が不在では相場になりませんね。はたしてどうなのか…。黒田さんの苦しい国会答弁を市場は救う事が出来るのかどうか…。全てはデフレ脱却に掛かっている訳です。だから金利が少しぐらい上がったから、リート指数が調整したのを見て株価が下がるのはおかしな話し、金利は2%を超えるのが、日本の正しいデフレ脱却の方向性ですね。2%を超えない限り、市場は正常化したとは言えません。今の相場を見て御覧なさい。グローバル銘柄ばかり…。それも今年は、もうグローバル銘柄に上値がありませんね。日経平均株価が2万円の大台を超え、3万円を目指すのは、先ずは流動性に罠から抜け出し、国債金利が2%を超えて、スマートコミュニティーへ、資金が回らないと駄目なのですね。今は子供の遊びです。やはり邦銀株の正常な株価が前提条件になりますね。三菱UFJの4ケタ奪回が、今年中に達成しないと、黒田さんは、また「嘘つき」呼ばわりされます。岩田さんも苦しい弁明をしているようです。

日銀は絶対に負けません。ただし政策運用者に不退転の決意がある限りなのですね。どう判断しているのでしょう。黒田さんは明らかに、市場との対話に失敗しましたね。イエレンさんの様に…及第点とは言えないでしょう。ハローウィン緩和からのケネディクスの株価下落を見ていると、市場は、さらに何かを求めているように見えます。昨年同様にNY市場は危機を脱したように見えますが、残念ながら、日本は人気株の調整は終わったはずなのに冴えませんね。有力な相場心を知る仕掛け人が居ないからでしょうね。指数だけが上下に揺れているようじゃ…なかなか人間の心は惹かれませんね。景気は、人間の心を動かすものですからね。サプライズが欲しいですね。アララ…。切り捨てたソニーは、人気が継続しています。それでは、また明日。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2015年02月05日 11:11