今日の市況（2005年）(2005年12月14日)

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かたる：ＦＲＢは１３回目の０．２５％のＦＦ金利の引き上げを実施し、年４．２５％としました。注目されていた声明文は期待通りの内容だったようです。「緩和的な政策」が削除され、「慎重なペースの金融引き締めが更に必要」との表現だったようで、市場参加者の読みは、あと１～２回の引き上げで、利上げ局面は終了との期待のようです。

アメリカの消費は住宅価格の上昇で、浮いた分を消費に回すというもので、決して、貯蓄を回しているのではないのだそうです。だから住宅価格動向と消費の関係は綱渡り、中国の内需が少し盛り返し、中東と欧州が回復するとの見方が一般的のようですね。一方、日本では日銀短観が発表され、期待されていたプラス２３は出ずに、プラス２１だったそうです。しかし、３四半期連続の増加で、景気の上向きが確認されたようです。

一部で先行きのプラス１９の悪化を気にする向きもありますが、改善過程で慎重な見方をするのは、統計上の「クセ」との見方があります。先行きＤＩが悪化したのは、高水準の鉄鋼、精密、石油・石炭製品、非鉄金属などの素材セクターとの解説ですね。詳しくは、ご自分で日銀のホームページへ行き検討して下さいね。

時代や：今日下がったのは、材料の出尽くしなのかな？

かたる：そうかもしれないが、当然の一服だろうね。１９９９年のＩＴバブル相場みたいにならずに、ホッとしているよ。あの時は浮かれていたからね。何しろソフトバンク―９９８４が、休みなく急騰していくんだね。…と思ったら、今度はソニー―６７５８が株式分割を発表したら、いきなりストップ高だよ。

株式分割は株主にとって、企業価値の変化はないんだね。それなのに、何を血迷ったのか、あのソニーがストップ高。まさに異様な光景だったけれど…反省が生まれなかった。だから年が変わって大暴落さ。

神主さん：先回はジェイコム―２４６２ショック？があり、今度は短観か…適度のお湿りかな？

かたる：相場の基調は強いと判断しているよ。僕が慎重なのは、単に乖離調整だね。しかし、最近はＧＤＰが５０２兆程度かな？　…にも拘らず、昨日は時価総額が５２０兆円になっていたね。いい加減に赤字の造船などを、買いあがる水準ではないね。

トロ：しかし先行きは明るいよ。

かたる：うん、そうだろうね。仮に、今回、高値を掴んでも、我慢すれば再び高値を更新するだろうと思うよ。しかし、やり過ぎを感じるよ。みずほ―８４１１にしても、高値追いを続けているが、今の業績で、これ以上の上値を狙えるのか、甚だ疑問だよ。何れ休みが訪れるから、どうしても株が欲しい人は、その時に買えば良い。今より安く買えると思うね。投資家は利食いを忘れており、一度、下げたほうが良いと思うね。クサビを何度も打たないと、相場の腰は強くならないね。それに時価総額から判断すれば、そろそろ物色動向も変化が訪れる時期だね。

トロ：どうもお前の発言は、強いのか、弱いのか分からんね。

かたる：部分物色相場になると思っているよ。大型株が空を飛ぶような、行け行けドンドン相場は、まもなく終焉を迎えるよ。いや既に…かも。ここは慎重になったほうがいいよ。

時代や：そう言いながら、自分は買い伝票を、一杯、切っていたじゃん。

かたる：株が下がったからね。今日は迷った。いつもなら躊躇せずに、双日－２７６８を利食うのだけれど、今日は余程、買いから入ろうかと考えたね。それくらいに、チャートが煮詰まっているように感じるが、やはり全体の相場に押されたね。

神主さん：じゃ、こんなに高い水準なのに買ったわけなの？　今までは売っていたのに、高くなって買うのは道理に合わないよ。

かたる：そんなものかね。双日の理論価格は遥かに高い。しかし優先株の処理の仕方が問題にされているが、今までの会社側の発言によれば、期間利益で償却するといっている。この言葉を信じれば、いずれ妥当なＰＥＲで評価されるだろう。つまり株価は１０００円を超える可能性があるんだね。しかし僕は信じてない。おそらく再びファイナンスを実施するだろう。でも高い株価で発行するわけで、市場には、だんだん免疫力がつき、売り物を歓迎するようになるだろうね。

後は株の上げ方。実は双日は、仕手性が強い株なんだね。だから仕手化する余地はかなり高いよ。こういうチャートはいつか飛び出すんだね。過去の例はいつもそうだったもの。高値で買っても良いと思うよ。株価を決めるのは市場なんだね。自分の尺度ではなく、自分の買値など関係ないよ。みんなが間違うのは、「双日を７００円で利食いしたのに、上で買えないよ。」と言う自己の感情の問題だよね。市場は個人の感情などに配慮しないよね。株価は常に新鮮なんだよ。

神主さん：やっぱり、かたるの考えは分かり辛い。まぁ、だから面白いが…

時代や：やっぱり売りより、買いのほうが多いんだね。

かたる：今日は、そうだね。午前中は利食い先行していたが、少し下がったので買い始めたよ。１：１．５ぐらいかな？　いや１：２ほどかな？

トロ：それじゃ、手数料が、かかってしょうがないよ。

かたる：そうだね。でもかなり配慮しているよ。１０円もあれば２万株単位なら、お客さんの利益の方が大きいよ。事実上、信用の玉をクロスして利益を出せば、その利益で、また買える株数が増えるからね。僕はいつか言ったよね。第一中央汽船―９１３２の話しを…１００円の１０万株が、株価１０００円の１００万株になったと…

今日、白煉瓦―５３５１と言う株が上がっている。僕のお客さんだった人が、確か今年の春に買っていたが、少し下がったので全部売ったんだね。勿論、損をして売ったんだ。しかし僕は反対した。勿論、僕の薦めた株じゃないが、聞かれたので、こう応えた。「鉄鋼株は活況で、いつか設備投資をするから、白煉瓦も儲かるので、株は上がるでしょうと…」その通りになったけれど、彼は我慢が出来なかった。（見ていたら、ごめんね。引き合いに出して）

僕は悲しいね。株なんか、どれも同じだよ。下がっている株を買えば良い。そうして、後は、我慢できるかどうか？　下げたら買えば良い。倒産しなければ、安値、安値を買い続ければ、いつか儲かるよ。必ず、株は何年かすれば、上がるからね。簡単なのに人間は悲しい性に縛られている。

今日、ヘッジの仕方を教えて欲しいとメールを頂いた。株を売れば良い。持たなければ良いわけだね。しかし僕の場合はそんなことはしない。かなりキャッシュポジションを高くして、積極的に目先の売り買いをする。しかし買う銘柄を少し買える。例えばドコモ―９４３７などだね。この株でやられても、損失はたかが知れている。１７８千円で買って、一体いくら損をするのだろう？　

配当利回りが２％に回る株だからね。１０００株買って預金のつもりで、持っていても良いね。確かに来年は苦戦するかも…。しかしお財布携帯の将来性は大きいね。それに日経平均株価は上昇しているのに、ドコモは下がりっぱなしだよ。野村戦略ファンドが売っているのかな？　ＩＴバブルの時に９０万で買って２０万円で売る。

つまりヘッジのパターンは色々あるよ。日経平均の売りのオプションを買うとか…同業種の株を売っても良い。僕は伊藤忠―８００１と双日のサヤは縮まると思う。だから伊藤忠売りの双日買いとか…

トロ：アホか。良い株を売って、馬鹿株を買うなんて…こいつは狂っているから、気を付けた方が良いよ。時々、おかしな事を言うからね。

かたる：チャンスなんだよ。来年前半にかけ、いよいよ大儲けできるチャンスが再びやってくる。

時代や：もう双日は沢山だ。動かない株をいつまでも…。そんなことよりＶはＧＳがレポートを出すんだって？　何でも日本曹達―４０４１は、その後、急騰したとか…。ほんとうかな？

かたる：確かに誰かが買っているよね。しかし僕は他人の判断に惑わされないよ。黒字が定着し、更に、確実に利益が上積み出来るなら、株価５００円だろうね。一株利益が２０円で、株価１０００円の可能性が見えてくる。と思うが、現時点では、会社の発表を待つしかないよ。だから大きく上がれば売るが、積極的に上値は買わないよ。下がれば勿論１００万株でも２００万株でも買うよ。何しろ、一番の期待の星だもの。今日はこの辺で…また明日。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャート
 

投稿者 kataru : 2005年12月14日 18:01

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