今日の市況（2006年）(2006年09月29日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる：NY市場は非常に強く、日経金融新聞ではNYダウだけが戻っていると批判的なコメントだったけれど…ＳＰ５００の１９８９年末は３５３ポイントだったのが、２０００年のＩＴバブル時に１５５２ポイントに行き、その後、２００２年の秋に７６８まで落ちていたが、昨日は１３３９ポイントまで来ているんだね。ＮＹダウから見れば遅れているが、ＳＰ５００のように全体相場は高値圏にあるわけだね。

一方、日本のＴＯＰＩＸは１９８９年末に２８８１ポイントだったけれど、２００３年秋は７７０ポイントに落ち込み、現在は１６１０ポイントなんだね。市場主義の国、アメリカは素晴らしい政策によって確実に成長している。３５３から１３３９だからね。一方、同期間の日本は１９８９年末２８８１ポイントだったが、１７年後の現在、１６１０にしかなってないんだね。経済政策を官僚連中に委ねた結果がこの有様だよ。

時代や：また政策批判か…アメリカは確実に成長しているのに、日本は停滞しているのが現実だからね。

かたる：株価だけ見れば、日本はむしろ後退しているよ。アメリカは３.７倍になっているのに日本は４４％でしかない。この差はいったい何なのよ。この１７年間の失政のツケを官僚は払うべきだね。よって証券界と同じように、役人の４割をカットすべきだよ。

トロ：また始まったね。今日はお前の好きな馬鹿株が上がっているじゃないの。機嫌が良いんじゃないの？

かたる：新政権の減税路線を好感し、ようやく、株価は発射台に立つわけだね。年初から一貫して調整を続けていた現実が大きく転換するんだよ。日経にも減税路線が載っている。ＥＰＡの推進は歓迎だね。移民税を創設しアジア人の雇用を受け入れるべきだね。その移民税を、増え続ける社会保障に充てれば良い。安倍首相が所信表明演説でＥＰＡ（経済連携協定）に触れているが、いい事だよ。日本人はＦＴＡをはじめ積極的に門戸を開放し、効率化競争に勝たなくてはならないよ。

神主さん：政策論争よりソフトバンクが非常に強かったね。２３２０円を抜き、２４８０円も視野に入ってきたね。これで株は大丈夫？

かたる：日本人と言うのは馬鹿な国民だね。何故、外資系のレーティングに右往左往するのかね？　彼らの背景を考えれば、株価を読めると思うが…。今日、クレディースイスの２３２０円を越えたことで、ソフトバンクは２番底を確認し、少なくとも横這い波動に入ったね。

時代や：えっ！　横這いなの？

かたる：チャート上はね。次にリーマンの２４８０円を抜くと上昇波動に入る可能性があるよ。そうしてメリルの２７６５円を抜くと相場が大きく変わる。個人投資家はソフトバンクに続けとばかり、他の新興株の値戻し相場を狙い始める。個人が相場に参戦し、アメリカの景気後退が薄れ、日本株が新高値を更新する下地ができたね。決して、機関投資家や外人だけでは相場は盛り上がらない。個人が参戦して初めて相場に潤いが戻るんだね。その錦の御旗がソフトバンクなんだよ。だから安易に空売りをすべきではない時期に来ている。相場には大勢感が非常に大切だよ。株価波動はまだ下降トレンドの銘柄が多いが、新政権の誕生と、その政策方針は株屋にとって高く評価できるものだね。

トロ：政策の立案など誰にでもできるよ。問題は実行力だよ。確かに政策表明を聞いていると、マズマズかもしれないが…果たして、あのメンバーで実行できるの？

かたる：太田弘子さんは、なかなかなものらしいね。更に新聞によれば、特命チーム参加の高橋洋一前官房参事官や田中弘前官房長官秘書官は、竹中路線を受け継いでいると言う。

時代や：どういう事なのよ。

かたる：彼らはインフレ目標論者と言うことらしいよ。つまり、成長経済を目指すと言うことさ。これで株が上がらない事はないよ。ようやく、長かった調整局面が終わったんだね。その象徴銘柄は強弱感が対立しているソフトバンクだと言うことさ。現段階では競争に勝てるかどうか分からない。故にソフトバンクが新高値をつけると言えないよ。しかし経過次第では可能性があるよ。

重要なことは外資系のアナリストなんて、僕らと大差はないということだね。自分なりに他人の意見を消化することが大切だと言うことだよ。僕の意見もそうだよ。相場の世界は孤独だし、自分しか信じられないんだよ。多くの人はこの点が分かってないんだね。自分なりによく勉強していれば、他人がなんと言おうが相場観は変わらない。あとは、儲けられるかどうかは、相場（売買）テクニックの問題だね。

トロ：たまたま、ソフトバンクが上がったからと言って偉そうに…

神主さん：しかし、これまでも…ソフトバンクが上がらなければ、他のどの株を買っても駄目だと言っていたから、これで他の株も上がれると言う事になるのかな？

かたる：個人投資家に希望が生まれるから、大きく市場心理が変わるよ。さて来週は楽しみだね。頑張ろうね。

「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2006年09月29日 17:47