今日の市況(2006年)(2006年10月16日)
かたる:NY市場は相変わらず強い動き、ナスダックも決算期待からジリジリ上げる展開でまもなく年初来高値(2375)を更新しそうな動き。日銀の福井が発言を受け、債券相場は軟調な展開。昨日の日経夕刊の十字路「円キャリー・バブル」の行方と言うコラムは的を得ている感じ。JPモルガンの菅野さん という人はきっと優秀なのだろう。
トロ:円の低金利がワールド・マネーの供給者と言う説だね。確かに世界の株価は高いね。インドも新高値だし…アメリカ、ユーロが利上げをしているが、円のキャリー取引によって流動性が拡大されているという。確かに最近はデリバティブの比率が高く取引が拡大しがちだからね。
かたる:やはり…新興株式の下げには原因があったんだね。僕は期日売りだけでなく、誰かが、株式を売っていると思っていたが、金曜日の金融新聞に報じられていたね。
神主さん:一体、なんの話?
かたる:資産運用会社のスパークスが中小型株ファンドの運用不振で欧州筋から解約にあっているという話が金融新聞に載っていたんだね。こういう話が載ると言うことは、既に売り切ったと言うことだろうね。つまり大口の売りが切れたと言うことなのだろう。
加えて…今日の日経新聞には、いい記事が載っていた。9面の牧野さん の話。グーグルの時価総額経営の話題が載っている。彼は海外専門の編集委員だと思うが、ソフトバンクの株価に対し批判的な国内の末村さん などの編集委員と一線を画している。赤字のユーチューブが2000億円とは…ミクシーに対し批判的な僕も考えを変えないと駄目かも…
この記事は新興株派の僕らに勇気を与えてくれたね。来年はM&Aの年になるし…額に汗して、がんばるだけが能じゃない。それはそれで有意義の面があるが、既に日本は先進国だよ。労働集約型の産業は、後進国に譲るべきだね。
時代や:それでソフトバンク―9984は上がると思っているの?
かたる:株式教室、昨日のコラムを分かってほしいよ。新興株の雄だからね。2765円のメリルの売り推奨価格を抜くんだろうね。これは前から言っている。僕のスパークスなどの仮説が正しいなら…、この業績でこれだけ株価が下がった理由は分かるね。右の表を見てほしい。何故、この株が下がり続けるのだろう? 不思議な現象だったね。
時代や:なに? その銘柄は?
かたる:何回か、楽天の業績を載せたよね。同じ系統の銘柄だよ。何故、あの業績の伸びで株が下がるの? やはり理由があったんだね。
トロ:しかし業績は、そんなに伸びるの? ネット産業は既存の一般企業の買収によって売り上げと利益を伸ばしている。偽善の業績の伸びだよ。
かたる:調和と言って欲しいね。偽善の伸びと調和の伸びとは違うよ。分からないかな?僕のサイトで、以前、紹介した北沢酒屋の話と同じだね。地方の街の酒屋さんが楽天に出展し、売り上げを伸ばしている。既存企業とネット産業が融和し利益を上げているんだね。アイディアで売り上げが伸びる世界だよ。
ようやく、いろんな銘柄が上がってきて、一部の優良株の値上がりから輪が広がっている。東芝の動きを見れば、その意味は分かるね。おそらく出遅れを修正するのだろう。もう恐れることはない。影の売り物は消え、信用期日は終わり、売り物が完全に消えちゃった。ソフトバンクがリードし物色の輪が広がるのだろう。今日は忙しいのでこの辺でお休み。
投稿者 kataru : 2006年10月16日 17:00