今日の市況(2006年)(2006年10月24日)
かたる:NY市場は朝方、フォードが赤字決算を拡大したニュースで利食い売りを浴びたが、直ぐに好業績の大型株を中心に切り返したという。通常ならFOMCを控え模様眺めになってもいい時期だが…すごいなぁ~。東京市場もオイルダラーの買いや地銀などの積極的な投資姿勢を反映して、トヨタ―7203が7000円の大台に乗せた。こちらもすごい動き…
トロ:よかったな? 馬鹿株が上がってきて…しかし、よく利益の裏づけのない株を買うアホが居るもんだね。
かたる:悪かったね。宣言どおり、メリル・リンチ証券のレーティング引き下げ時の2765円を抜いたね。良かった。日経新聞も相変わらず、新興株式に対し否定的な見解だけれど、僕は違うとおもう。
神主さん:何故、そう強気になれるの?
かたる:過去の歴史観を見れば明らかだよ。幕末に最初は尊皇攘夷を指示する国が多かったけれど、時代が変化するにつれ開国論に傾いていったね。人間と言うのは、当初、新しいことには否定から入るんだね。しかし次第にその否定心が薄れ、時代に慣れ親しんでくると心情が変化してくる。ソフトバンクの戦略は確かに危ういイメージだけれど、時代の変化が背景にあるからね。日経新聞の編集員は既に50代後半から60代に近い人間だよ。ネットの世代は30代が中心だね。時代は若者が創るんだよ。
神主さん:つまり長期的な視野に立って株式相場を見つめろと言う事なの?
かたる:ITバブルの天井は高かった。何しろソフトバンクは198000円、光通信は241000円だよ。流石に歴史的な上昇だったから、調整に時間を要した。あの時は40倍程度になり、その後の調整に31ヶ月要した。今回はおよそ10倍で1/4だから7ヶ月の調整の筈、チャート波動を見るとその通りになっているようだね。既に終わったんじゃないのかな?調整は…
時代や:しかし今日の引け味は…悪かったね。
かたる:目先ばかり、見る奴が多いからね。困った現象だ。基本的に株式投資は全体の動きを掴むことが非常に大切だね。僕はこの動きを今年に春に見間違った。おかげで大変な損失を抱えてしまった。僕も素人だね。反省しているが…今頃しても仕方がない。終わったことを、あれこれ考えても仕方がない。
トロ:問題はこれからだよ。金融新聞を読むとオイルマネーの流れが書いてあったけれど…オイルの価格も下がり続くのかな? アメリカ株はUBSの調査で投資家楽観度調査があったそうだが7ヶ月ぶりに79と高水準とか…アメリカ株は住宅市況の問題など、楽観しているが良いのかね? この影響は大きいかもしれないよ。だいたい中間選挙の年だから株が高いのは当たり前。まもなく選挙だから…気をつけたほうがいいよ。
かたる:本当に…お前の発言を聞いていると日経新聞を読んでいるか、官僚社会主義派の意見を聞いているようだね。よく考えてほしいよ。昨日の金融新聞に経済財政諮問会議のメンバーが大幅に入れ替わり成長路線になっていて財務省は落胆していると載っていたね。そうして今日の日経新聞には国際基準に従い、生産設備の償却期間を短縮すると言う記事が一面に載っている。
景気の中だるみを懸念し相場は動いていたが、クリスマス商戦を見たころに、株は第二ロケットに火がつく可能性があるよ。ソフトバンクと同じ事だね。現在、全体の相場も意見が割れているよ。アメリカ景気の減速などにより、景気の中だるみが指摘されているが、政策が成長路線と言うことを忘れては駄目だ。株式は政策によって動くと言うことを、僕らはライブドアショックで痛いほど体験しているからね。
トロ:どうかな? 中間選挙までの米国の株高、そのあとは再び下落相場に移行するかもね。
かたる:既に決算悪も跳ね返す株安を実現したんだね。恐いものは何もないよ。おそらくソフトバンクのような波動で動く可能性が高いね。ソフトバンクは底入れをした後、度重なるレーティングの引き下げ、日経新聞批判を経て株価もフラフラしていたが、ついに戻り高値を実現したよ。6月の下げ以降の高値を、どの株も目指すのではないかな?
時代や:こいつの話はいつもこれだ…当たるようで、外れる。
かたる:そう思うなら、空売りをすればいいよ。相場の投資行動は自由だよ。最後は自分が決断することだよ。僕は自分が感じる相場観をお客様に意見を伝え、後はお客様が選択すれば良い。しかし、ここ数ヶ月の相場を見れば分かるよ。マズマズの成果になってきた。
時代や:だからそろそろ危ないかも…あぁ~株は難しい。
投稿者 kataru : 2006年10月24日 17:32