今日の市況（2006年）(2006年10月30日)

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かたる：米国の７－９月期のＧＤＰ発表があり１．６％増となったと言う。（市場予測は２．２％増）なんと住宅投資が１７．４％減となり１５年半ぶりの下げ幅だと言う。個人消費や設備投資は堅調に推移しこの結果、全体数字はプラスだが急激に米国経済景気悪化説が台頭し円高になり、日本株は輸出関連株中心に大幅下落した。

今朝、発表された９月の鉱工業生産指数は１０６．０と２ヶ月ぶりに下落。こちらは市場予測通りだが、気にされていた電子部品・デバイス部門の在庫が増加し関連銘柄も安い。更に午後からは北朝鮮の短距離ミサイル発射の報道が市場に流れ、日経平均株価は一段安となった。

トロ：もともと先物主導の中身のない上げは、こんなもんだろう。

神主さん：しかし金曜日の下げと合わせると、４５０円の下げはきついね。

かたる：トヨタ―７２０３の空売りを考えていた矢先の下げか…。しかし日本人の投資行動は熱しやすく冷めやすいというか、付和雷同の行動様式だね。その動きが端的に現れているのがソフトバンク―９９８４の動きだね。僕は、今日は買い気配のスタートかな？と思って場を見ていたら、なんと、安く寄っていた。何故なのだろうか？

お客様の反応も混乱を呈しており、ソフトバンクに業務改善命令が発令されるとか…公取から不当広告の指摘を受けるとか…不安の声があったが、そんな事は過去の例（ＡＤＳＬ）を見れば明らかで、僕は消費者が喜ぶ政策が取られると信じているよ。ドコモの中村社長は激怒しているが、もともと官と民間がフェアな戦いをすれば、民間が勝つのは歴史が証明するところだからね。

時代や：市場は行政処分まで読んだのかね？

かたる：いいや、仮に…の話だよ。日本は国家権力によって、既得権力者の利益が守られる行政が行われてきたがグローバル基準は違う。消費者が支持をして加入申し込みが殺到したからサーバーがパンクしたのだろう。加入者が少ないソフトバンク・モバイルだから取れる戦略で、ドコモ―９４３７やＫＤＤＩ－９４３３は容量に余裕がないのでソフトバンク・モバイルを直ぐに追随するのは難しいのだろう。

トロ：本当に他社からの乗換えなのかね？自社の契約変更で加入単価が下がるんじゃないの？

かたる：僕のお客様からの情報では、一人は宮前区だが、朝から夕方まで若い人達を中心に代理店が混雑していたとか…。もう一人のお客様の祖師ヶ谷大蔵でも同じ現象だったらしいよ。残念ながら、僕は近くの門仲店に足を運ばなかったが…。これまでソフトバンクの株価の裏付けである収益がないので、株価の上値がないと考えていたが、意外に検討するかもしれないね。

加入者が２０％、２５％と増えると、ネットとの相乗効果が生まれるよ。分かるかな？僕は前にインターネットと同じ現象が生まれる可能性があると早い時点から指摘し、モバイルコンテンツの会社を買ってやられてきたが、大げさに言えば、ソフトバンクは、時代をまた変える可能性がある。

トロ：オイオイ、法螺吹きかたる、いい加減にせいよ。

かたる：そう思わない？　ヤフー―４６８９の躍進は接続料金を下げたからだよ。そうすることにより新興産業の活躍余地が生まれるよ。いいかい、日本が活性化するんだよ。インターネットの料金を下げて多くの新興企業が生まれたよ。同じことが携帯コンテンツで生まれる可能性ができてきたよ。

時代や：それで朝から電話をしまくっていたの？　たいぶ買ってきたみたいだね。

かたる：そんなに余裕はないよ。ただ前より高値を買う根拠が生まれたことは事実だよ。日経産業新聞の報道によると、マクロミル社の調査でソフトバンク・モバイルが４３％で、ＫＤＤＩは３０％、ドコモは９％と言う数字になっている。あの発表がある前はＫＤＤＩがトップだったんだね。それが２１％減となっていた。

トロ：おいおい、偏ったインターネット調査で市場を判断するのよ。

かたる：確かに言えるよ。現段階では僕の読みが正しいとは言えないよ。果たして、この後、どんな展開になるのか？　ソフトバンクは兎も角、問題は全体相場の今後だね。どう動くかね？

神主さん：市場の一部では、５月のような下げを予想するところもあるよ。

かたる：買ってないのに、裁定買い残の積み上げだけで、売られるのかね？　確かにトヨタへの期待感は行き過ぎかもしれないよ。何しろＰＥＲ２０倍近いからね。しかし新市場主義国のＢＲＩＣｓの躍進など見ると、高ＰＥＲに買われる事に違和感を覚えないが…

トロ：珍しいね。国際優良株を褒めるなんて…

かたる：別に褒めてはいない。根拠はトヨタの設備投資だね。営業キャッシュフローより投資キャッシュフローが多いので…、かなり将来の利益に対し自身があるんじゃないの？

時代や：なんだ、そのキャッシュフローって？

かたる：まぁ、その解説が何れするよ。今日はこの辺で…

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投稿者 kataru : 2006年10月30日 17:54