今日の市況（2006年）(2006年10月31日)

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かたる：ＮＹ市場は新高値を更新後、非常に強い展開を続けている。住宅投資が１５年半ぶりに大幅減となったが、消費は伸びており設備投資もかなり高いので、全体のＧＤＰはプラス圏で推移。確かに成長スピードは落ちているが、金利引き上げ懸念が遠のき、株式の先高期待が高いという。ＵＢＳでは今後１年間にＳＰ５００種が１３７７から１４５０～１５００に引き上げたという。株式は金利とＰＥＲの関係で株価が構成されているので、金利が引き下がれば業績が横這いでも株価は上がる道理になる。

トロ：相変わらず、強気説だね。中間選挙が終れば、ＮＹ株式は下がるよ。どうせ選挙対策の為に、共和党が経済の好調さを訴えているだけだから…。その時に日本株は割高なＰＥＲの修正に動くね。だから株を買うのは怖い段階だよ。

時代や：しかし全然、おいらの持ち株は上がってないよ。下がるときだけ付き合って…上がる時も下がるの？　おかしな道理だな。

トロ：そりゃ、内容のない博打株を買った報いだよ。仕方ないよ。ソフトバンク―９９８４のような博打株を手掛けていると、何時か痛い目に合うよ。何故、皆は懲りないのかな？　もっと業績を背景にした株を買えば良いのに…

かたる：人間には性（さが）があるからね。僕も早く金持ちになって、国際優良株でもやりたいね。のんびりと…。しかし年金ファンドと同じような利回りじゃ…、いつまで経っても金持ちと貧乏人の差は埋まらない。故に、人生一発勝負だよ。ほら、勝負リーチで「連続」より「一発」の方が、確率が高いのと一緒だよ。「勝負！」

トロ：だから何時までも負け組みなんだね。かたるは…。コツコツと年率２割で良いじゃないの。毎日、株の売り買いをする必要はないよ。

かたる：僕は商売だし、何とかして一流の運用者になりたいね。その為に日々勉強しているが、なかなか、いい銘柄が見つからないよ。今日だってお客様の注文を断っているんだから…

時代や：そんなことより、カタルの予想は見事に外れたね。ソフトバンクモバイル（ＳＢＭ）の契約は２万件もマイナスじゃないの。

かたる：そうだってね。何故、ドコモ―９４３７の中村社長は、あんなにソフトバンクを目の敵にするのかね？　あの報道どおりの展開が続くなら、ＫＤＤＩ―９４３３を買って、同額のソフトバンクを売るポジションを組めるね。ＫＤＤＩを７株買うと５１６万円（７３４千円）、そうしてソフトバンクを２千株売ると５１８万円（２５９０円）となるよ。果たして年末までに大儲けできるかな？

神主さん：面白そうだね。ソフトバンクを空売りして、ＫＤＤＩを買うポジションか…

かたる：もし儲かるなら、株式投資がこんな簡単な事はないね。報道どおり、株の売り買いをすればいいのだから…。しかし現実はおそらく違った結果になるんじゃないかな？　学者先生が株式投資をして儲けが出ないケースが多くあるからね。現実の投資は教科書どおりにならないよ。僕はやはりソフトバンクが上がるような気がしてきたね。

時代や：えっ？　今日は「間違っていました。売ってください」と…。ソフトバンクの売りをいっていたじゃないの？

かたる：うん、少し売ったことは事実だよ。しかし…儲かっているから売っただけの話。昨日の株の考え方を、今日の日経報道で修正したんだね。しかし産業新聞やお客様の話では…あの報道のようになるのかね？　新聞報道によると１００人ぐらいの新規申し込みがあったけれど、混乱していたのでお客様が痺れを切らし、半分は契約をせずに帰ったという。それに昨日は空売りが膨らんだよ。日証金段階の数字だけれど、最近の日証金の貸し株は増加傾向にあるよ。下の数字は昨日の数字と月末の数字の推移だよ。今日の逆日歩は４日分で４０銭だね。

神主さん：業績ではなく仕手株妙味が相場に残っていると言いたいの？　しかし格言に「逆日歩に買い目なし」って言うからね。

かたる：そうだね。しかし業績の妙味のほうも、今後の展開次第だが分からないからね。何しろ孫氏はメール料金の修正や、他社携帯への通話料金の不満を直ぐに消費者サイドに変えたからね。混乱はマイナスだけれど、このすばやい対応は評価できるよ。

トロ：フン！何がすばやい対応だ。現場が混乱しているだけだよ。流石、若いね。ソフトバンクには人が居ないよ。通信業界だよ。ゲーム業界などと同じノリじゃ…通信インフラは大切な基幹産業だよ。それがこのザマだ。本来、通信業者になる資格がないよ。それに、いよいよ公取から調査を受けたとか…あのインチキ広告はひどいよ。

かたる：ドコモやＫＤＤＩでは、かけ放題の定額制は採用できない。仮にかけ放題の通話システムを取り入れたら、日本の産業界は大きく変わるよ。そうすれば、ＩＴ業界をはじめ、効率化の世界競争で日本は有利に立てるね。お前らみんな視野が狭いね。ソフトバンクが勝とうが負けようが、そんなことより日本が世界競争に勝てるかどうか？　中国に負けない競争力をつけるために。是非、通信インフラの改善は必要だよ。他社を批判するような島国根性の人間が社長をやっている場合じゃないよ。

北越製紙―３８６５の事件を見てみろよ。あほらしくなってくる。三輪のような既得権力にしがみ付き、時代観も持たない人間が上場企業の社長？　馬鹿らしい。日本が世界競争に勝てるために努力する企業でないと…。上場企業はそう言うフェアな戦いをする場だよ。ＭＳＣＢ？株主を馬鹿にして…情けなくなる保身のくそ野郎ばかりだ。人間何れ、死ぬんだよ。だから自分らしく、精一杯生きるのが人生だよ。

トロ：まぁ、お前の人生だから、博打株のソフトバンクを買おうが、売ろうが、どっちでも構わないが…正確な情報を伝えないとね。

かたる：僕は何時だって、ちゃんとやっているよ。たまに知識不足で間違った事を書くかもしれないが、他意はないよ。僕は、僕の信じる道を一歩ずつ歩むだけ。さぁ、来週になったら、混乱も収まるだろうから、ＳＢＭの門仲店に行って変更手続きでもしようかな？

神主さん：ところで相場の他の争点はなんなの？

かたる：例えば日経報道の電子デバイスの在庫問題かな？　アルプス―６７７０などは大幅な減額修正を先日発表し、この数年来の安値圏に株価があるね。１２００円割れの株価は、既に赤字水準を織り込みつつある株価だと思うね。なにしろＰＢＲ１倍割れになりそうだから…。このように株価は既に大きく下がっているが、クリスマス商戦の成果次第では情勢が逆転するかもしれない。

今の市場はシリコンウエハーの信越化学―４０６３やＳＵＭＣＯ―３４３６は好調で、液晶関連は悪いという。その中で、来年、シャープ―６７５３は北米で勝負を賭けるという。仮にこの戦略が成功すると、サンケン電気―６７０７などのバックライトをやっている会社の業績が良くなり株価は上がる事になるね。株の読みは、この辺が面白い。果たして時代の流れが読めるかどうか？

　ソフトバンクの定額制が中途半端だからと言って、否定されるのかな？　この辺も株価に影響をするよ。仮に、今後の展開で純増数字が確認されさえすれば、株価はカラ売りを含んでいるから、新高値更新も夢じゃないかもしれないよ。

トロ：ホラ、ほら、法螺、また始まった。

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投稿者 kataru : 2006年10月31日 17:15