今日の市況(2006年)(2006年12月06日)
かたる:長かった日本市場の弱き相場が終わり(11月27日の「今日の市況」に解説済み)日本株の好調さがようやく見えてきて、力強い発言が前に出るようになってきたね。先日書いた橘田レポートに引用されている1000兆円GDP構想は、中川秀直自民党幹事長の「上げ潮の時代」からの引用らしい。今、強気路線の株屋は、この構想を支持している。僕もその仲間だね。年率4%の経済成長を成し遂げると、18年で1000兆円のGDPになる。故に、この成長力を保てるように政策運営をしようと言う構想だね。
最近、盛んに言われるのは、日経225の予想PER18.8倍の日本株の水準だね。三角合併の問題が日経新聞に載るようになり、経団連が自己保身から反対の立場で、自民党を動かしているが、出来る限りグローバルな考え方を取り入れて欲しいね。最近、円高になり、この傾向は望ましいと考えられるが…、日銀総裁と安倍首相が昨日会談したとか…いろんな政策動向により日本株の株価位置は変わるね。
トロ:日本人は農耕民族だから、どうしても自ら改革はできないよ。時間がかかるんだね。
かたる:そうかもしれないね。幕末から明治にかけての維新に、今の環境は似ているよ。多くの国民は馬鹿じゃないからね。選挙でキチンとした結果を出すようになっているね。官製談合などの利権がなければ、集客選挙マシンの土建屋は動かなくなる。田中角栄の利権政治の地盤は、大きく変わってきているよ。ネットのおかげで、国民に真実が報道されるようになっている。
例えば、僕らの世界で金融庁が証券マンを処分する時に、一任勘定取引で処罰される例があった。顧客と取引の一任契約を結び、勝手に売り買いをしたという理由で、仲間が辞職に追い込まれたが…。確かに、一定の理解を得てお客様からは売り買いを任されていたらしい。しかし無断売買ではなく、顧客の意向を反映して売り買いがなされていたらしいが、実際は、当事者同士は納得している取引なのだそうだ。しかし金融庁はそれでは処分が出来ないから、架空の取引一任契約書を作成し、処分したというのが真実らしい。
この事例を考えると、役人の権力の乱用が金融界を過度の萎縮に追い込み、縮小均等の世界に導いている。仮に、大らかな処分なら拡大均衡の道を歩めるはず。現在は保険屋に向かい、そのうちサラ金やなど、次々に、処分庁のあだ名のように処分を乱発するのだろう。確かに消費者側に立たない事例があり、金融庁の過度の政策は一定の効果を発揮しているのだろう。証券界もずいぶん変わったからね。しかし電話の盗聴をして社員を処分するのは…少しやり過ぎじゃないかな?
顧客からクレームが付き、裁判になり敗訴すれば処分は仕方ないと思うが、当事者同士が納得の上の取引に、役人が過剰に関与するのはどうかな? 社会的な行動が萎縮され、成長路線に向かえないんじゃないのだろうか? ゆえに政策担当者のさじ加減は難しい。ライブドアの問題と同じだね。あの事例は地検まで動いたので、きっとヤクザがらみの裏があるのかもしれないが…僕らには真実は分からない。
時代や:最近、そんな話ばかりだよ。つまらないよ。
かたる:ここで言いたいのは、政策担当者の中川幹事長が積極的な成長路線を掲げているという事だね。そうか…それでは、
今日は松下―6752の話題を書こうかね。
実は松下の株価は、最近安くなっている。今年の春に2870円を付けたが、先日は2150円まで売られていた。背景にはPDP(プラズマ・ディスプレー)の不信があるといわれている。期首の400万台生産予想から370万台に下方修正した影響。(実際は、大型化するので、松下は違うと反論するが…)更に、株安の背景には、アメリカのウォルマートへの大幅な値引きが影響し、市場価格を壊したといわれている。(42型で1700ドル台から1200ドル台への値下げ)日経報道のように、ここに来てシャープ―6753の液晶の大型化と出荷が伸びており、PDPと逆転現象も…この影響もあるらしい。
このような認識だったのに、シャープまで株価は下げていたのだから、市場は面白いね。シャープはCBを発行しており、この影響もあるのかもしれないが…。だから僕は関連メーカーのバックライトを生産しているサンケン電気―6707の株価が同じように下げていたので買い始めていた。しかし部品メーカーは日東電工―6988の偏光板の値下げのように、減益がでてきた為に、サンケン電気も同じように売られてきたんだね。
しかし月曜日の日経夕刊によれば、サンケン電気の飯島社長は、37型以上のバックライトに使う冷陰極蛍光管(CCFL)は、韓国や台湾の競争に巻き込まれてないと発言しており、好業績を維持できると述べている。石川県など新規設備投資を実施し、月産3000万本体制でのぞみ、好業績を維持すると言っているね。このあたりの評価をどう考えるか? 故に、僕は盛んにクリスマス商戦の行方と、年末商戦の動向を気にしていたの。
しかし統計数字によれば、電子部品は在庫の山だそうで…特に携帯電話向けは悲惨らしい。
神主さん:そのように解説されると、株価がどうして成り立っているか? 分かりやすいね。それでサンケン電気の株価はどうなると思うの?
かたる:さぁ~、そんなことが分かれば、株屋でセールスなどせずに、自分で売り買いをして儲けているよ。松下からサンケンへの一連の説明をしたが、当然、電子部品は、なにもCCFLだけじゃないんだよ。だから難しいの。今日は個人消費関連の三越―2779を買ったよ。
時代や:今度は、その解説をしてよ。何故、かたるが三越を選び、買っているのか?
かたる:僕には、自分の意見があるが…、実際にそのように動くかどうかは分からないよ。しかし、久しぶりに昨日買った楽天―4755がストップ高して、今日、利食いしたね。株を買った翌日にストップ高なんて…久しぶりの感覚だね。こんな事がわかれば、もっと買うのだったのに…トホホ。。。
トロ:そりゃ、これだけ高くなれば、株を買っていれば、誰でも儲かるよ。
かたる:まぁ、そうだね。僕は下手糞だな。はぁ~、元気が出ないや
投稿者 kataru : 2006年12月06日 17:16