今日の市況(2006年)(2006年12月27日)
かたる:アメリカではリッチモンド連銀の製造業景気指数とダラス連銀のテキサス製造業景気指数は、ともに好不況の分かれ道のゼロを下回ったという。個人消費の弱さを示す指数が散見されると言う。不思議なことに日本株は素材の代表格の鉄鋼株相場が続いている。今日は住金―5405が新高値を更新したあと下げたが、主役の新日鉄―5401はマイナスからプラスへ。ディーリング相場を印象付ける値動きだね。僕はそろそろ流れが変わる頃だと思っているが…
神主さん:かたるは次の流れは新興株だと思っているの?
かたる:うん、そう簡単に、みんなが期待する流れになるとは思ってないが、方向性はその方向に流れると思ってポジションを組んでいるが、なかなか市場は動かないね。僕は相場に乗れないが、乗っている人は、かなり元気な様子で…この輪が広がればいいと思うね。
時代や:それで、今日もソフトバンク―9984に買いを入れていたの?
かたる:うん、考えられる流れは色々あるよ。鉄鋼株に海運株、電力株の流れは好業績の高配当。買われている銘柄はPERが低く安心のイメージだね。…と言うことは、時代の流れを戻し、もう一度、商事―8058などの好業績に相場を振る見方もあるし、設備投資から消費への流れを、早いけれど手掛ける手もあるし、アメリカ景気があまり落ち込まない電気や自動車をやるのか?
やはり難しいよね。鉄鋼株の後の相場は…。僕は新興株の流れに少し揺る戻すべきだと思うね。政府は高成長路線で3%台の成長を目指す文言を入れるらしい。3%の成長を成し遂げるには、内需を盛り上げないと駄目だね。アメリカの景気は減速気味だし、輸出に依存は出来ないよ。つまり新興株の流れを大切に育て、若者の力を借りて内需を盛り上げないといけないよ。その為には、その手の企業の株価を上げないと景気が刺激されないよ。
トロ:それで、どうして理屈の合わないソフトバンクなんだよ。
かたる:僕らには見えないだけだよ。昨日の金融新聞にアクサ・インベストメントのチャールズ・ファーミンディドット氏の話が載っていたよ。人気のないときにアップルを大量買いしたファンドだね。企業には素質があるよ。アップルはマイクロソフトに負けたけれど、企業文化は死なずにiPodで復活した。このファンドは、今、ソフトバンクを大量に買っているという。
時代の流れを考えると、僕はソフトバンクの歩んでいる道は正しいと思うよ。携帯電話も定額になるべきだよ。その為にみんなが応援しないといけないよ。インターネットの環境が世界一になったように、携帯の環境でも世界一を目指さないと…ようやく、スイカとエディーなど代表的な電子マネーが統合される方向にあるよ。この路線に資金を集中させれば、日本は世界で覇権を握られる。
来月はメリルリンチの売り推奨の期日が到来する。その後リーマン、クレディーのそれぞれの売り推奨の期日が来るね。今、ソフトバンクは揉み合いを続けている。ここはチャンスだよ。来月の期日に向け投資のチャンスだね。さらに1月の15日には期間限定のサービスが切れるので、その後の対応も注目されるね。やはりソフトバンクが盛り上がらないと新興株に勢いが生まれない。
トロ:どうして、そんなに新興株に拘るのかね?
かたる:時代は年金生活者の時代ではなく、大量退職の団塊の世代でもない。やはり30代の若者が明日の日本を支えるんだね。その若者に資金を回るのが筋だよ。いいかい、鉄鋼株など過去の会社だよ。日本は既にインフラ整備を終えたんだね。中国の固定資本形成で市況が支えられて儲かっている鉄には夢がないよ。
つまり、この産業が伸びても明日の日本はない。新興会社の株価を上げて、初めて日本の未来があるんだよ。携帯電話を初めとするコンテンツで、日本はこれからの時代の世界の覇権を握り、躍進するんだね。分かるよね。目先の儲けなど、どうでもいい話だよ。
トロ:そんな内容のない会社に、夢を託すなんて馬鹿だね。やはりお金には対価に見合う資産価値がないと駄目だよ。散々、株価バブルで懲りているはずなのに…
時代や:ところでベンチャーリンクが出来高を伴っているが…どうなのかね?
かたる:うん、誰が売りを出したりしているのか?同時に新規の買いも増えているようだね。今の株価攻防は非常に面白いね。株価が大きく上がるときは、やっている筋が手代わりをするものだね。どっちにしても、こんな素晴らしい会社が、何故、この安値で放置されるのか? 僕にはさっぱり分からないよ。だって、1年で50億、100億と売上を創れる会社だよ。10年も経てば1000億円だよ。わかってほしいね。新たな付加価値を作れる会社はすごい力があるんだね。ソフトバンクも最初はシャープからの1億円が原資になって今の時価総額になっているんだね。最初は誰もその素晴らしさに気付かない。みんな、後になって気付くんだ。
投稿者 kataru : 2006年12月27日 18:15