今日の市況（2006年）(2006年12月04日)

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かたる：NY市場は米サプライマネジメント協会（ISM）、１１月の製造業の景気指数が３年７ヶ月ぶりに５０を割れて４９．５となったという。この数字はイラク戦争開戦直後の２００３年４月以来だと言う。これを受けてアメリカ株は一時１３０ドルを越える下げとなっていたが、結局引けは２７ドル安と戻っている。これはISM指数の５０割れ後、数ヵ月後に利下げがあると言う期待感からだと言うが…。８日に発表される雇用統計が注目されると言われているね。

一方、日本市場は、朝方、財務省から法人企業統計が発表され、前年同月比１２％増の１４兆７５７億円と設備投資は増えている。なんと１４四半期連続と言うから驚きの数字なのだが…ただ自動車関連の設備投資は１８％減っていたという。全体の数字は二桁増で依然強いのに…４－６月期の１６．６％から見るとダウンしているとか、予想より悪いとか言う弱気筋がまだ市場にはいるんだね。

トロ：年末だから、株が多少高くなるのは当たり前だよ。アノマリー現象だね。

かたる：意味はあると思うけれど…別に、季節的な要因ではないと思うけれどね。人間はいつでもやり直せるよ。特に、年初は心新たに頑張れるもんだね。イスラム教には過去の過ちを、水に流して新しく始められるという教えがあるとか聞いたが…？　僕も来年は、頑張りたいね。だから今年の損を、確り、確定申告で申告しないと３年間の損金通算の処置が受けれなくなるからね。今年の損は、来年、取り戻さないと…

トロ：お前の持ち株は、みんな１/２、１/３．１/４じゃないの？　そんな損をどうして取り戻せるの？

かたる：そりゃ、お前の常識からすると、無理だろうね。新日鉄―５４０１を買っても２倍になるのは大変だから…。しかし下がった新興株は、簡単に２倍になるよ。ソフトバンクは強い動きだね。他の新興株も軒並み値上がりしているよ。ようやく、投げ売りが止まり、新興株の値動きも普通の需給関係になったね。６月２日の応答日を過ぎて、次第に市場に売り物がなくなるよ。

神主さん：やはり、かたるは、新興路線を貫くの？

かたる：僕はその気持ちだけれど、お客様の反応は、今一で…。やはりこれだけ損をしたから、今回のソフトバンクを買うことも同意を得られなかったからね。新興株の買い注文をとるのは、なかなか大変だよ。それに引き換え、あまり儲からない国際優良株などの注文は簡単にくれるね。内心、僕は逆だと思っているよ。今こそ、年金ファンドが買うような銘柄を売って、新興株式にシフトするべきだと思っているが…お金はあっても、買いを入れる人は少ないよ。まぁ、人間だから気持ちは分かるし、仕方ないと思うが…

トロ：お前は他人の金だから、そう思うんだよ。自分でやれれて、見ればわかるよ。

かたる：僕はお客様と同じように、自分でも株を買っているよ。しかし今回は税金の支払いで、株を売らざるえなかった。本当は買い場なのに、トホホ…。株屋は因果な商売だよ。

時代や：日経平均株価は下がっていたが、株は高い印象を持ったね。普通なら、かなり戻っているし、SQを控え一服してもおかしくないのに…

トロ：やはり明日から明後日にかけて、少し押し目を入れるんじゃないの？

神主さん：年末年始は株高事例が多いからね。昨年はものすごく儲かっていたのに…今年は優良株派の人はマズマズだけれど…一般的な個人投資家は悲惨な展開だからね。

かたる：税制の処理のために、損をする株を、もう少し売らないといけないなぁ。しかし効果があるかどうか？　手数料を払い、税金の戻りとどちらが得か？　難しい選択を迫られるね。なるべく大損している株を売るといいのだけれど…

時代や：リターン・リバーサルの動きが続いているが…この動きは、まだ続くのかね？

かたる：そうだね。例えばサラ金のような金貸し株だね。今日はダイエーOMC―８２５８など大幅高していたね。お客様からUFJニコスー８５８３を、以前、聞かれ値動きを見ていたが、値惚れ買いの銭失いか？　既に金融株の相場は終わっているからね。積立金を積み立てているが、たぶん余ると思うが、どうなるか分かるまで、すっきりしない状態がいつまでも続くよ、ずいぶん時間がかかるからね。どっちにしても金融関連は、大きな相場にはならないよ。

問題は不動産なのだが…こちらもPERで２０倍以上に買われている現実を思うと、どうなのかな？　住友不動産―８８３０などは既に株価が大化けしているし、何処かで空売りの対象銘柄だと思うが…難しい判断を強いられるね。まぁ、これから、しばらくは買いに分があると思うので、空売りなんて考える必要はないと思うけれど…

トロ：片手に強気を、片手に弱気をじゃないの？　ロング・ショートの組み合わせをすべきだね。

かたる：橘田レポートに書かれていた日本の１０００兆円GDP構想が、本当かどうか知らないが、仮に安倍政権が真剣に、成長路線政策にシフトさせるなら、株価は２万円を越えると思うね。来年はM&Aの効率化は避けられない。東芝のようなに事業の取捨選択を、どの企業も迫られるんだね。故に日本株の売上高利益率は上昇を続け、日経平均株価は２万円を大きく越えるんだよ。そうなると小型株への波及が始まるね。いつの時代もそうだよ。株の流れは大型株から中小型に向かうんだね。大型株の新日鉄などは相場が終わっても直ぐには下がらない。横這い波動になるだけ、みずほのように…。これらの株を売って、小型株の出番がやってくる。これからね。

今回のやられにより投資心理が萎縮している今が、買い場の事は事実だが…果たしてお客様のやられた心理は転換するのかどうか…これから僕らの気持ちが試されるんだね。

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投稿者 kataru : 2006年12月04日 17:43