今日の市況(2007年)(2007年08月16日)
かたる:いやはや…、日本株はだらしがないですね。外人投資家が模様眺めになると、途端にこの始末。どうも分からないけれど、NYダウに比べ下げ方がきついですが、やはりブルドック、村上氏の判決が響いているのでしょうか? 勿論、支持率が落ちた安部政権への失望もあるのでしょう。防衛庁の人事抗争などはその一例です。困った問題ですね。
正直、ある程度の下げは、グッドウィルの事件から覚悟していましたが、しかしここまでひどいとは…BRICs関連の行き過ぎは感じていましたが、こんな感じで調整が入るとは…7月の初めまで僕は高値の持合い相場を想定していたのです。理由は低金利と好業績です。しかし結果は無残にも昨年6月に続く調整相場になり、追証の投げが広範囲に出ている模様ですね。これで相場の流れが変るのしょうか? しかし何処に行くのでしょう?
来週の日銀の動向が見えないだけに不安定な相場展開なのでしょう。為替は115円台に入りポジション調整が続いている様子です。8月9日、10日の異常な売買代金は、かなりの資金逃避が行われ、その穴埋め相場が続いている様子です。こうなればテクニカル指標に頼るしかありません。騰落レシオは現在60.1の水準で、昨年の6月6日に61.2でしたが、その後5日間下値を探る動きで、54.3まで下げて反発しています。
テクニカル指標では、最大、あと1週間で調整が続くことが考えられます。来週の23日ごろまでかな? 日銀の政策会議の時ですね。FRBは日銀と違い株価が下げれば、金利を下げるのでしょう。緊急利下げも視野にあると噂されています。それにしても日本株の弱さは、どういう事なのでしょう? 日経新聞の夕刊の解説もピントが外れているかんじです。何故、こんな解説しか出来ないのでしょうか? もっと深く考えれば分かると思いますが…、この事は週末のビスタニュースで、かたるの懸念を書こうかな?と思います。
しかし目先はそう心配することはないでしょう。今日は追証の投げなど相当出たと思われます。売買代金などが膨らんでいます。昨日は防衛庁と産業再生機構のはなし、一昨日は新日鉄の持ち合い株の話しを書きました。日本の村論理をこのまま続けると世界競争から置いていかれ、生産性がどんどん下がります。そうして…少子高齢化社会が到来し、負担に耐えられなくなる。
ある読者からのメールを紹介します。
『私は株の素人ですが、いつも楽しく読ませていただいています。今までに何度かメールを出させていただいた事があります。最初は、オーストラリア在住の1999年頃、その次はアメリカ在住の2002年頃。そして今はドイツからメールを書いています。私は外資系に勤めていますが、エルピーダのように果敢に世界に挑戦する企業は日本人としてがんばって欲しいと思います。
しかし、挑戦してもその挑戦に見合う成果を出せる企業は(日本企業に限らず)ほんの僅かでしょうし、今のところの日本の生活水準を考えるとわざわざ難しい挑戦をしなくても日本の中で“なんとなく”満足できるのでしょう。しかし、ドイツ在住の4年間に1ユーロは125円から一時は169円にまでなって、日本の物価が随分と安く感じるようになりました。日本行きの飛行機には昔よりも多くのヨーロッパ人が乗っていますし、東京のホテルも外国人でいっぱいです(これはこれでビジネスチャンスだと思うのですが。)。これを企業の値段に置き換えてみると、ユーロ圏の企業にとって日本企業の価格は以前に比べればかなり安く感じられる事でしょう。
日本がこのまま“なんとなく“満足しながら、気がついたら経済大国から脱落していたと言うような事になるのか、また他国よりも高い成長率を示せるようになるのかは、ひょっとしたらハングリーになれるかどうかかもしれませんね。あとは日本人以外の人たちとも仕事が出来るようになることも重要ですね。外国人にとって日本人のやり方には見習うべきところも多いはずですが、それは日本人とだけ働いていたのでは判りませんから、そういう意味ではどんどんと世界の人たちと意見を交わしながら成長できるようになって欲しいです。それでは。』
どうもありがとう。
このような危機感をみんなが持って生活をすれば日本は大丈夫ですね。若い力が日本を再生するのです。出来ることなら、村意識の残っている先輩達は、後進の若い人を導いて欲しいのです。既に50歳以上の人は時代の流れを理解できないのでしょう。この時代のギャップはどうしようもないと考えています。なんとか若い人の力を良い方向にむけて、日本経済が力強さを取り戻して欲しいものです。
市場に参加をすると様々なことを考えます。豊かな日本を創造する為に、仲間で足の引っ張りあいをしている場合ではありませんね。人事抗争は昔もあったのでしょうが、マスコミが報道できるようになっただけ進歩だと言えるのでしょうかね。再び、2003年の日本経済の危機状態に陥らせないためにも僕らは頑張らないと…良い株が安くなっている。背景の理論を良く考えて行動してくださいね。
私は強気に対処します。11月に予想していたパニック相場が前倒しになっている様子ですね。今日は600円を超える下げの後に戻し、目先、良いところに来ましたね。心配する必要はないですね。頑張ろうね。最後は精神力が勝負です。
投稿者 kataru : 2007年08月16日 20:28