今日の市況(2007年)(2007年08月31日)
かたる:米商務省が30日発表した4―6月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は、前期の1―3月期に比べ年率換算(季節調整済み)で4.0%増となったそうで、設備投資や輸出の伸びが高まり、7月末に公表した速報値の成長率を0.6ポイント上方修正したと言います。今日のメインニュースは、ブッシュ米大統領が米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に関し、対策を発表する見通しだと言われます。この話しが事前に漏れていたのか分かりませんが、朝から日本株式は強く、正式に複数のメディアが後場からこの話を伝えると株式は一段高になりました。
内容によりますが、やはり市場主義の国、アメリカです。日本とえらい違いです。株屋をやっているとアメリカの政策が羨ましく思えます。日本の対応は遅いし小さいのですね。やはり国民性でしょうかね。残念です。そんな中で嬉しいニュースもあります。渡辺喜美金融担当相は閣議後の記者会見で、株式の配当にかかる税率を10%(本来20%)に軽減する証券優遇税制について、「貯蓄から投資へ」の流れを確実にする点で、恒久的なものにしていくことが非常に大事との認識を示したそうです。選挙区の人は応援して下さいね。
このブッシュ大統領の政策の内容次第で、サブプライム問題は落ち着きますね。安全資産に投資していた資金は徐々に戻ることだと思います。しかし今回の問題は、過剰にリスクを軽視した方針を見直すものとなるでしょう。やはり今までのような過剰流動性が維持されると思わないほうが良いでしょうね。最初にECB、そうしてFRB、最後に日銀の順番で金融政策が9月は決定されます。ブッシュ大統領の政策はどんなものになるのか…何時、発表されるか分かりませんが楽しみです。
相場のほうは、前から言っている流れに芽が徐々に明らかになっています。通常、このような下げのあとの人気株を気軽に空売りしてはいけません。しかし力強く戻る相場は今のところ想定していません。どの程度まで戻るか…そうしてボックス相場でしょう。相場の流れが変ることがあります。ソニーは戻り高値を更新、楽天、ヤフーの新興株も確りしています。さらに日電工、大同特殊製鋼などのBRICs絡みの銘柄も注目されます。しかし今の出来高では大型株の新高値を臨むのは難しいと考えています。
今日は簡単に終わります。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2007年08月31日 21:16