未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年09月18日)

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かたる:NY市場は三日ぶりに反落、日本ではサブプライムと騒いでいるが、本家のアメリカは意外にしっかりしている様子。しかしフランスのバリバ銀行ショックに続き、イングランドではノーザン・ロック銀行と言う中堅の銀行が、英中央銀行から救済融資を受けているという。取り付け騒ぎに発展する展開のようで、なにやら怪しい展開が続いている。

日本では中堅のサラ金業のクレディアが過払い利息返済請求に苦しみ、財務が悪化し民事再生法の適用を申請したという。軒並みサラ金株は新安値を更新している。この動きは多重債務者への貸付を見直す法整備の本番がこらから行われ、未だにサラ金株は底値が見えない。ずいぶん下がっているにも拘らず…。法令改正は重要なんだね。

時代や:今晩のFOMCでは利下げは確定で、幅に注目が集まっているようだけれど、どうなの?

かたる:うん、金融新聞によると0.25%と言う見方が大勢だと言われているね。僕は0.5%を下げるべきだと思うが…

神主さん:たしか…かたるは今週の株は高くなり10月まで戻し、11月が近づくと再び下げるという見方だったね。

かたる:うん、しかしチャーチストに言わせると、10月のあたまが底で、このあと、株は上がるというご託宣だったね。

トロ:そうそう、今日も株は下げたけれど、業績は良いし…。PERは低いし、株は上がるはずだけれどね。

かたる:日本人は金魚の糞みたいな人種だからね。自ら決断はしないし、自分から行動を起こさないね。残念だよ。昼食に出かけるサラリーマンを見れば分かるね。多くは仲間と連れ立って飯を食べに行くね。そうして…「じゃ、俺も同じものを」って注文している。そうして会社の上司の話や芸能人などの噂話…株に向いてないね。

トロ:まぁ、良いんじゃないの。それで…
そろそろ調整も一巡をして、普通の相場に戻るだろうね。ここは買い場だよ。好業績の銘柄を買えば良いよ。何しろ低PERだからね。

かたる:いくら論理的に安くても、株主を選択する会社組織を応援する日本じゃ…。貴重なお金を日本に投じないだろうね。何度も言うが、一連の揺り戻し政策の総仕上げが福田さんなのだろうね。安倍政権の頃の農林大臣などのスキャンダルを、おそらく役人サイドから情報がマスコミに流れていたんじゃないのかな? 今度は彼らの仲間が首相だから、前回のような情報は、マスコミにリークされないだろうね。

トロ:どうして、そう言う発想になるのかね? だいたい考えすぎだよ。お前こそ中傷が好きじゃないの。

かたる:中傷か…ライブドア、村上ファンド、ブルドック、新日鐵、TBSなどの基本的に構造対立が今日のジレンマを生んでいる。介護の人の給料はおよそ20万円前後、その給料で休日出勤や夜間出勤をこなさなくてはなりません。キャノンの偽装請負問題も同じ土壌だね。株が下がっているが、自分が持っている株だけじゃないよ。基本的に全銘柄が下がっているんだね。

トロ:下げている言い訳をしているね。

かたる:まぁ、言い訳に聞こえるかもしれないね。銀行株も新安値だからね。

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神主さん:それにしても個人投資家はメチャメチャだね。株をやめる人が続出しているというね。

かたる:尋常な下げ幅でないからね。1/2、1/3は当たり前、なかには1/5や1/10などの銘柄がゴロゴロしているよ。ノーザン・ロックなど見ると、世界の流動性はかなり縮小しているね。当分は大型株の復権は無理だろうね。おそらく横這い波動で、材料株物色に終止するのだろう。

時代や:弱気なかたるが、正解かね。トロの話より…

トロ:少し伸びているだけさ。10月から株は上がるよ。もう少しの辛抱だね。

時代や:それにしても連日の値下がりで、それも異常な下げ方の銘柄が多いね。どうしたなの?

かたる:みんな許容限度を越え、儲かってないから、恐怖心だけが先行するのだろうね。故に、投げが投げを呼ぶ展開だね。このような場面は下げるだけ下げないと…買うほうにとって見れば、業績の見込みのある銘柄を安い価格で買うチャンスなのに…。新興株などは既に1年半以上下げている位置だから、反発も近いと思うが…。これまでは株の反発は、みんな、単発で直ぐに下げるパターンが多かったからね。

神主さん:やはり外人投資家の冷めた態度が問題かね。

かたる:一連の揺り戻しは、罪が大きいよ。介護の問題も派遣の問題も仕方ないのだろう。失われた時代を通じて、構造改革をしてきたが、キャノンの偽装請け合いなどのシステムのおかげで、ようやく日本はグローバル競争に対応できたわけなんだね。それを「格差社会の是正」の一言で否定するということは、グローバル企業は国内工場を選択しないで、海外に移転することを示すからね。

日本株が大きく上がる場面があるとすれば、はやく現状の置かれた日本を認め、制度改革を受け入れないとならないね。ところが福田康夫さんは71歳だからね。どう考えても行動的な動きを臨むことはできない。若さがないとリスクを取らないからね。なんとか民主党との間で本当の政策論争に発展すれば、日本株が上がる芽が出てくるのに…どうなるかな?

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投稿者 kataru : 2007年09月18日 18:55