未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年09月20日)

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かたる:今日は少し違う動きを感じたね。当初は戻り売りかな?と考えてきたけれど、意外に腰の入った買いが継続していたね。それもBRICs関連を中心に…。僕は世界の流動性が減り、中国のインフレ圧力が増してきているので、商品がらみの銘柄は売りじゃないかと考えていたが…今日の相場は単なるリバウンドではなく、実需の買いがあったような…、サブプライム事件の本家のアメリカ株は既に後遺症を脱して、新しい展開を迎えたように感じるが…株価はまもなく新高値だよ。

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トロ:当たり前じゃないの。原油、金などは新高値だよ。アメリカが利下げした事によりインフレ懸念が再熱するのさ。CRB商品指数も下値の揉み合いを離れてきたよ。再びインフラ整備などの基礎需要関連銘柄が賑やうんじゃないの? 新興国の成長は拡大しているし、需要も大きいよ。BRICs関連はカラ売りだという見方は、当て嵌まらないよ。

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かたる:そうかな? 僕は既に終っているという見方だね。理由は中国の金利引き上げ、インフレにあるね。商業銀行第二位の中国建設銀行は住宅関連融資の削減に動いているというよ。確かに目先は海運指数などに見られるように好調なのだろうが…将来に不安を抱える銘柄が新高値を更新するのが理解できないね。

トロ:新興など目を向けているから盲目になるのさ。この分野は、仮にかたるが言うように中弛みを迎えても復権するね。それが自然だよ。一度、贅沢を覚えた生活はなかなか変えられないよ。中国の車は増え続け、ガソリンの消費量は増えるだろうし、豚肉や牛などを食えば飼料が足りなくなるよ。

かたる:うん、分かるよ。その理屈は…しかし一人あたりのGDPが2000ドルの国がだよ。3万ドルを越える国民より物価の影響を受けないとは思えないね。故に大きく落ちるとは限らないが、需要がついていかないと思うのが自然だね。

トロ:資源高を中国は消化できないので、成長力が落ちる。故に世界の需給バランスが変るという話かな? しかし現実の資源は新高値を更新しているし、海運市況も堅調だね。

かたる:僕には、何故、乾汽船が新高値を更新するのか? 理解できないよ。例えば三井化学なんだけれど、何故、この時期に新高値なのかな? 四季報を見ると一株利益が66円から55円に減るんだね。僕には理解できない現象が沢山あるね。帝人(551円)の一株利益39.6円と東レ(845円)の一株利益40.0円は、ほぼ同じだけれど株価は300円も開きがあるね。やはり広範囲にロング・アンド・ショート戦略が普及しているのかな?

例えば新高値のダイキンは一株利益が188円だけれど株価は5710円だね。売上の伸びはOYL買収による増益だからね。僕にはこの株価は理解できないんだね。やはり時代遅れの感覚なのかな?

トロ:いずれも利益はちゃんとしているね。化学品はアジアでの需要が増えているからね。好業績の銘柄が多いよ。電気化学なども新高値だよ。利益は成長しているがPERは20倍を割っているよ。利益の不安定な新興株などほっといて、ちゃんとした会社を買うと良いよ。日立建機なども新高値を目指すかもしれないよ。公募の打ち返しを吸収してね。

時代や:確かに動きはアジアの隆盛を評価するBRICs銘柄が中心だね。

神主さん:でも個人投資家にとって、動きが鈍いから投資対象には、なかなかならないね。そう思うと、今の市場は個人好みの株は売り、機関投資家好みの株を買う展開なんだね。

時代や:折角、好材料を日経新聞が一面で取り上げたのに…ソフトバンクは、期日の売りに押されていたね。やはり、かたるの考えは間違っているようだね。トロの方が正しいよ。どうも、かたるは予想に走り過ぎていないかい? 自分の空想的な見方を強引に相場に押し込めているような気がするよ。その点、トロは現実論者だね。

かたる:最近は歩が悪いね。僕は相場の方向性が間違っているので、投資家の信認を得られない。市場は個人が潤って意味があるよ。アメリカは株が下がると上がるような政策を直ぐにやるけれど、日本は市場の動きは関係なく、自分たちが正しいと思った行動を取る傾向があるね。まるで市場の動きが間違っているという役人態度だよ。

時代や:おいおい、その言葉を、そっくりお前に返すよ。何が新興株だ。馬鹿らしい。損する株じゃないか。時代の流れ?まるで話になってないよ。

神主さん:これで、やはり株は底入れしたんじゃないの? 野村證券の解説は正しいよ。

かたる:そういえば新日鐵ファンドと言う投資信託があって、値上がり率が一位だったとか…僕には理解できない相場が続くな。BRICs銘柄を買うのが筋なのかね? 中国からインドか…確かにアジアの隆盛は巨大なテーマで反対ではないが、一度、中国の足固めが必要だという認識なんだね。それとも中国政府は株式市場を上手くコントロールして市場原理を応用して資金を市場に還元しつづけ、さらなるGDPの成長率を目指すのかね?

トロ:当たり前だよ。先ほど三井化学の例を、お前は出してけれど企業業績は基本的に増収増益だよ。訳の分からん悪材料が出てくる新興株より歴史背景があり内容の伴った好業績株は良いよ。基本的な発想を変えないと今の相場に付いていけないよ。日本は高成長の続くアジアに地理的に近く、一番、恩恵を受ける立場になる。その実感が鉄鋼などを通じて出来たから、日本企業もどんどん海外進出をしているんだね。やがてどの企業も海外売上が国内を上回るね。

かたる:アジア中心の覇権争いか…

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投稿者 kataru : 2007年09月20日 18:46