未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年09月05日)

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かたる:東京は嵐みたいな…感じです。風が強く雨が降り…市場は嵐という印象ではありませんが脱力感が充満し…サブプライム問題のご当地、アメリカは利下げ期待で株は高く、特にハイテク株が物色されていると言います。ヤフーやアップルが高く、インテル、AMDも高いとか…世界で一番被害のない日本は関係ないのに…株式相場は力なく下げ波動ですね。失われた時代の再現のような印象を、多くの人が抱いているのでしょう。

トロ:好業績なんだから、もう少し株式相場が賑わっても良いのに…。自社株買いも盛んに行われているし…何故、力なく下がるのかね?

かたる:日経新聞の一面に楽天の記事が載っていたね。TBSは買収防衛策を見送るという報道だね。なんと不思議な事に…、読売新聞では全く逆の見解が載っており、防衛策の発動が妥当だという。と掲載されている。そうして臨時株主総会を招集して決議するという。一方、日経ではTBSが作った「企業評価特別委員会」は21%までなら濫用的な買収者ではないという報道だけれど…

まぁ報道の違いは兎も角、大株主に対し企業が濫用的な買収者と敵対する立場にあるのかな? 普通は社長が「株を買っていただいてありがとうございます。」って、御礼に行くのが普通だよ。ブルドックの時も驚いたけれど、通産事務次官の北畑さんは、スティールをグリーメラーと位置づけ、株を買うのは悪だというような言い方をしている。株を売り買いして儲けようとする行為は、悪いことじゃないよね。社会を効率的に導いている行為だよ。はぁ~。失われた時代に、遡る揺り戻し政策が、昨年のライブドアショック以来、続いているね。

時代や:やはり、かたるは弱気なんだね。

かたる:ブルドック問題に失望し…この国は、おかしいな。と考えているだけだよ。やはり僕には理解できないんだね。この流れが…与謝野さんが官房長になり…一連の流れを見るとグッドウィルの子会社、コムソンが解体され役人に裁量権が移り、民間の問題なのに売却先を決められた。ニチイ学館だって違反しているんだね。なにもコムソンだけじゃないよ。それなのにマスコミは真実を報道しない。

フルキャスト問題も同じ土壌。日経ビジネスには事後規制に負けない会社の特集をしていたが…同時に、日経ビジネスに久しぶりに孫さんが載っていたね。「もう大人は目指さない」永遠に大人になれなくてもいい。死ぬまで青くいたい。と語っていたよ。NTTや総務省と言う既得権益の壁に挑む姿は素敵だね。

神主さん:かたるの政策批判の時は、いつも相場が悪いね。なにか自分の失敗を政策批判に置き換えているように聞こえるよ。

かたる:まぁ、そうかもしれないね。僕はライブドアのホリエモンを、最後まで支持していたよ。粉飾決算やあの金銭感覚はおかしいが…それ以上に社会貢献したと思っていたからね。そうして村上ファンドの問題。僕は、買うか、買わないか、分からない話がインサイドー情報になるとは知らなかった。今でも意見は二分されているが…ずいぶん強引な裁量権の発動だな。と思っているよ。

そうして、グッドウィルの処罰だね。マスコミの報道だけを見ると、明らかに折口さんが悪いように聞こえるが…僕には法律の作成がおかしいのではないかと思っていた。介護法が改正され、多くの人から不満が漏れていたし、民営化を進めるなら営利を求めるのは当たり前。ところが、いかにも悪いことをしたような報道ばかり目立ち、グッドウィルは瀕死の重傷に追い込まれている。ライブドアの処理と似たようなもの。

そうして、ブルドックだよ。なんと8割もの人が自分の財産が減っても会社を応援するという。効率化で利益をあげることが「悪」のような得票だったね。さらに驚いた事に、これを受けた裁判所の判決が…株主の価値は買う人によって変わると言うもの。同じお金なのに…ここにも裁量が働くらしい。まだあるよ。この間を通じて「鉄は国家なり」の古い錆びたナイフを持ち出して、持合い活動により既得権を守ろうとしている銘柄が新高値。一方、頑張ろうとする若者の会社が、新安値だよ。

時代は「失われた時代」に逆戻りだね。来週発表されるというGDPは再びマイナス成長だって…、これでどうやって少子高齢化社会を乗り切るのかな?

時代や:やはり弱気なんじゃないか…

トロ:だいたい、政策に逆らって国家批判するような玉か? たかが、株屋ふぜいが…。みんなが暮らせる社会を作っているのは、裁量行政のおかげだよ。一罰百戒の事例があるから、世の中が修正されて良い流れが生まれるの。効率的な政策だよ。一時的な現象だよ。サブプライム問題から一時的に流動性が失われ、本国回避の動きになっているが、悲観することはないよ。まもなく株は上がってくるよ。企業業績は好調だからね。

時代や:そうそう、ソニーが強かったじゃないの。良かったね。かたるの推薦にも、春が来ている? ソニー・フィナンシャル・ホールディング(SFH)が上場するらしいじゃないの。珍しいね。買うたびに悪材料が出ていたかたる銘柄に…久々の光が差している。

かたる:そんなに期待しているわけじゃないよ。どうして僕が銘柄を取り上げると推奨銘柄だと思うの? その考え方がおかしいよ。昨日は日立建機のことを書いたけれど、僕はどちらかといえば批判的な立場だよ。何故なら、地域別のセグメントを見ると、アメリカの2006年第一四半期の売上高412億円から2007年は254億円に減っているんだね。なんと38%も売上が減るんだよ。この背景にはアメリカの住宅事情が影響しているみたいだけれど…

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トロ:それ以上に中国が伸びているんじゃないの。別に中国だけでなく、ほかのBRICs地域の売上も伸びている。欧州もね。

かたる:僕の言いたいのは、どの国も長い成長を続け、一服感が生まれつつあるから、仮に、減速と言う事になると、アメリカのように需要が減る可能性があるから「要注意」だと思っているんだね。三菱商事のようになる可能性もあるが、このまま沈むかもしれない。そう言うことを言いたかったの。

トロ:他人には清貧思想だとか、批判的だけれど…。自分の方が、余程、ひどいんじゃないの。アジア経済は拡大を続けるよ。それを、さも減速するような言い方で…

かたる:何も銘柄を薦めているわけじゃないよ。考え方だよ。みんなはチャートなどを見て値動きだけで株価の行方を考えているが、株価を決定する要素のなかには、市場全体の要因があるし、業界の要因があるし、個別会社の要因があるね。それらを総合的に考えないと駄目だよ。

僕は政策批判と言うか…GDPが伸びない社会に未来はないと思っていることは事実だよ。故にGDPを伸ばす政策を、実行すべきだね。所謂、中川前幹事長が指摘した成長路線だね。そうして税収を増やし予算を削り小さな政府を目指すべきだよ。ところが現状は独立法人の民営化候補はゼロだって…。良いよ。それでも…、ゼロでも…ね。公共事業投資のように毎年、政府系の予算を3%づつカットすれば良いよ。規模を拡大したいなら、自分達の給料を下げれば良いね。逆に給料を上げたいなら、リストラを3%以上にして効率を上げれば良いよ。毎年3%成長を実現させる為に、効率化の課題を与えれば良い。

神主さん:悲観的だね。やはり…そう聞こえるよ。

かたる:個別の株の中には、上がるものも出てくると思うよ。全体が下がれば、普通の株は下がるけれど…逆を見ればチャンスが迫っているんだね。バフェットなんかは、この環境下でサブプライム関連株の物色をしていると言うからね。何時の時代もそうだよ。他人が駄目だと思っている時に株を買うのが正解さ。ビスタニュースの原稿には退職者向けと思われる銘柄リストを載せたね。大きくはならないが、現物で少しずつ買って置けば、かなり良いものになる銘柄リストだね。あのリストの考え方は非常に重要だよ。配当利回り投資を考える人は、利回りばかりに目がいくからね。まぁ、株が下がったときは保守的な運用者にとってチャンスだよ。僕は買わないけれど…僕はハイリスク派だからね。

時代や:既に充分、リスクを味わっているから、そろそろたまにはリターンを味わいたいよ。

かたる:そうだね。僕もそう思うよ。安倍さんに言ってくれよ。俺は市場を動かせないから…

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投稿者 kataru : 2007年09月05日 18:01