今日の市況(2007年)(2007年10月03日)
かたる:NY市場は一服状態、遂に日興証券がシティーグループの完全子会社になるとか…日本初の三角合併だと言われています。金融が支配される意味は大きく、山一證券がなくなり、今回は日興証券がなくなり、あとは大和証券と野村證券が残るだけですね。銀行の国際化が問われているが、未だにバブルの後遺症を引きずっており、正常化には、最低、あと2年ほど必要だとか…
最近の新聞を読むと、ようやく事業会社がアジア進出を本格化させたように感じますね。自動車は低価格車の開発に熱が入り、日本市場の新車販売は、ここ4年ほど低下傾向が続いています。人口が増えないことが最大の理由でしょう。全ての消費が、このような傾向を示すのでしょうね。つまりGDPは増えないのですね。だから株もあがらない。
トロ:今日はお前の好きな新興株も上がっているが、のっけから弱気な発言だね。
かたる:そんな事はないよ。ただ現実を考えると、大きく株が上がる要素が見えないということさ。このまま仲間内で、足の引っ張りあいをやっているようじゃ…。日本はどんどん後進国に格下げされちゃうね。早く、この現実を打破しなくてはならないよ。情けない役人に政治家が…。テロ防止措置法だったかね? そんな問題より、重要なのはGDPを如何にして引き上げるか?
何故、移民を受け入れないのかな?
治安が心配なら、携帯電話を利用したキャッシュレス社会を構築してGPS機能が付いているから犯罪が大きく減るね。必ず犯人は捕まるよ。人口を増やす政策を採り右肩上がりの拡大政策を採用しないと駄目だね。借金を減らす為に増税だとか…清貧思想を振り撒くのは困るよ。有価証券の軽減税制度は、是非、必要だね。お金を縛らずに自由にノビノビさせないと…
神主さん:株屋の論理からすればそうだけれど、役人様からすれば、景気を拡大させれば自分達の優位性は消えるからね。公務員の給料は下がらないから、民間が下がれば満足感が増すよ。
かたる:まさか役人様がそんな事は考えてないと思うが、結果はそう言う形になっているね。困った現象だよ。話は変るけれど、ようやく今日辺りから株が戻り、みんなの顔色が少し良くなってきたようだね。問題は、こらからと言う場面なのに、戻り売りゾーンにこれから入ることだね。果たしてこの壁を抜けて、大きく新高値を越えられるかどうか?
時代や:自社株買いが増えていると書かれていたね。
かたる:うん、郵貯の株式買い増し期待なども背景にあるからね。なんと言っても低迷していた銀行、証券、不動産の三点セット銘柄が反発していたね。それに新興株も大幅高している銘柄が多いよ。安値から5割以上、上げている銘柄もあるね。100万円が150万円だから大きな上げなんだね。
時代や:しかし、よく下がったもんだよ。本当に今回は参ったね。
かたる:僕も買いより、売りの方が多かったね。10万株買うお客様が1万株に減ったり、50万株買うつもりが5万株になったり、まだ買える人は良かったけれど、投げる人もかなり居たから…やはり体力勝負に追い込まれたことは大きな誤算だったよ。ここまでリスクの許容度が減るとは考えなかったんだね。
銀行株の下げは2003年を連想させるような動きだったからね。今回の下げの意味は護送船団方式からの脱皮が、上手く行っていないということなのだろうね。金融庁の指導が古く、自由な競争が出来ないと言う事なんじゃないのかな? サブプライム問題の損失がないのも良いことだけれど、裏を返せば投資するノウハウがなかったとも言えるよ。つまり金融工学を駆使して、儲ける手段を作れない古い体質だということを示しているのかもしれないね。
時代や:そのリスクの許容度と言うのは、どうやってみるの?
かたる:難しいね。客観的な基準が確立されてないから…。例えば人気株の新日鐵が戻ったり、双日が500円台に復帰したりすることかな? 大衆が参加している銘柄が上がるとリスクの許容度が増すのだろうね。逆に昨日までの相場のように、任天堂や旭化成やニコンや三菱電機などが上がっても、銘柄選びの基準が違うから…市場のリスク許容度は大きく増えないね。
機関投資家は、もともとリスクをあまり取らないから…。リスクを共有できるのは、個人投資家や外人投資家だからね。今日のように新興株などが上がると、個人投資のリスクの許容度は増え市場に潤いが戻ってくるね。つまり人気株は市場にとって必要なんだよ。故に、スター株の存在が待ち遠しいの。しかし、ただ銘柄を持ち上げるのはルール違反と言うか、意味がないんだね。やはり一株利益が、将来、増える銘柄が人気株にならないと意味がない。木村化工機のような存在では意味がないんだよ。
時代や:明日も続くかね? もっと、もっと、戻って欲しいね。
かたる:うん。やはり巨人が勝つと株は上がるのかな? 昨日は良かったね。今年のプロ野球は放送が減ったけれど、見る機会が多かったかな? 最近は海外のドラマを見ることが多いね。映画とか…市場心理が大きく変わり新興株に光が差しているように感じるのは僕だけかね? 1年と10ヶ月か…長かったなぁ~。
投稿者 kataru : 2007年10月03日 18:07