« 2007年09月 | 戻る | 2007年11月 »
2007年10月31日
10月31日
かたる:今日も遅くなったので、簡単に終わります。
NY市場はハイテクが強いように思います。FOMCは原油価格の上昇で意見が割れていますが、私は0.25%の引き下げをすべきだと思っています。この流れを受け一部で円・ドル・キャリーからドル・キャリーとの話も出ていました。この意味はドルの基軸通貨の崩壊を意味するかも…この問題は重要なので何れゆっくり考える事にします。しかし今の所は杞憂だけれどね。早打ちマックのかたる君は常に色んなケースを考えています。だから待たされることも多いね。
今日は金融新聞に海外のセミナーで相次いで日本のブルドックの問題を取り上げられているとも報道がありました。「スティールの悲劇」と題名はなっていました。あの裁判所の意見も問題ですね。日本の国の異質論が出ているようです。僕はこれを読んで、何故、日経新聞の本紙に一面トップで書かないのかな?と思いました。金融新聞は廃刊寸前の部数しか売れていません。体制派のマスコミらしいですね。
もう一つは日経産業新聞から中国ネット企業「真打ち上場」との題名でアリババ・ドット・コムの話題が掲載されていました。IPOへの応募が中国工商銀行(4156億香港ドル)などを抜いて過去最高(4500億香港ドル)になったそうです。だいたい6兆6300億円ですね。すごい人気のようです。前にも書きましたが、このアリババ・ドット・コムの持ち株会社の大株主はアメリカのヤフー40%と日本のソフトバンク33%です。そのソフトバンクは、今日は安かったですね。
もう一つの話題です。人気になっているドワンゴ―3715のチャートの解説です。このような右肩上がりで上がってきて、最後に上昇スピードが速くなり、マドを空けて大商いした後は売り場のケースが多いですね。理想的なお休みです。私はこの株の評価は分かりませんがチャート論で言うなら、昔から「初押しは買い」だという格言があります。
理屈をつけるなら、ミクシー並みの評価と言う仮説を用いてPSRで買う方法です。任天堂は6.6倍かな? 時価総額が売上高の何倍まで買われているかと言うかという見方ですね。なにしろ、ニコニコ動画はこれまでの最速で会員数を増やしているとの事ですから…しかし市場新聞によれば、サーバーの設備投資で毎月1億円、一方、収入は会員料と広告収入で8000万円とか…つまり現状は毎月2000万円の赤字計上だということです。
もう一つの話題です。新日鐵と住金、神戸製鋼が提携を強化し新設の高炉を建設するといいます。既存のものを改修して大きくするらしいのですが…僕は前から不思議です。何故、3社は合併しないのでしょうか? そうしてどうせ作るならインフラ整備需要が期待できるアジアに作ったほうがと思うのですが…色々弊害があるのでしょうか?
市町村合併が進まず、道州制が言われているのに進まない。国会議員も役人も数を段階的に減らしていけば良いのに…消費税の増税論議より先ず歳出削減を…景気が良くなれば法人税は伸びるわけで…所得も増えるはずですね。所得が増えない段階で増税論議がまかり通るのは悲しい現実です。まるで新日鐵は役人みたいです。そんな印象を持っています。ブルドックの悲劇を日経新聞の記者は伝えて欲しい。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月30日
10月30日
かたる:今日は遅くなりましたので簡単に終ります。今晩のFOMCを控え模様眺めの動きに終始していましたが、改正建設基準法の見直しの動きに、住宅関連銘柄が一斉に反応し日経平均株価は急速に戻りTOPIXはプラスで終りました。NY市場はハイテク株を中心に確りした動きだったようです。ただUBSは10-12月期に追加の損失を計上するの可能性があると報じられています。
個別では武田製薬が新薬開発の見直しと言うことでストップ安になりました。他の薬品株も安いものがありました。好決算を発表した海運株、川崎汽船、商船三井ともに材料出つくし感から安くなりました。一方、新興株の動きは堅調なものの一服を入れるものもありました。今日の解説はこんな感じでしょうか?
市場心理が少しずつ好転してきていますが、依然、弱気筋も多いようです。私は日経平均の月足ロングチャートを見て相場観を少し訂正し始めました。この点については、おいおい話をすすめる機会があるでしょう。多くの投資家は付和雷同組みです。自分で株価の判断が出来ないのですね。故に高くなれば買いに行き、安くなれば売りに行きます。本来なら機関投資家がそのような振れを修正する役目を負うのですが、骨のある投資家がいなくなりました。昔はプロである証券会社の自己売買部門の役員が相場の流れを作ったのですが…氏家体制辺りから大きく変わりましたね。
守屋前防衛省事務次官の証人喚問をみても小粒になりました。事務次官の給料を10倍ぐらいにすれば、政策も変わるんじゃないかな? 小粒の賄賂など貰わずに済むのに…たかがゴルフぐらいで…情けない限りです。これじゃ優秀な人材が官僚になりませんね。人員を半分に削減し給料を5倍から10倍程度に増やすべきでしょう。1億でも5億でも良いのです。僕はそう思うけれど…なかなか実現は難しい。悲しい話です。新興株の主観などはSNSで続きを述べます。今日はこの辺で…明日も遅くなるかな?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月29日
10月29日
かたる:NY市場はカントリーワイドの10-12月期の黒字予想やマイクロソフトのビスタ好調、メリルのオニールCEOの交代などを材料に、株価は上がったと言います。リストラをしたカントリーワイドの黒字予想には、異議も上がっている様子ですが、サブプライム関連の追加損失は意見が分かれるところのようです。明日から始まるFOMCへの利下げ期待もあり株価は高かったようです。
時代や:今日は、金曜日に続き、ほぼ全面高だったね。
神主さん:日経金融新聞効果からか? 日産自動車が値上がり第6位だったね。159円高の1283円だよ。なんでも利回り採算が3%を越えるということや決算が良かったためか大幅高だったね。
時代や:三井住友銀行も反発していたね。こちらも9%を越える大幅高だよ。かたるは銀行嫌いだったけれど、そろそろ売りが一巡したような気もするね。
かたる:銀行嫌いか…そう言うわけじゃないが、季節感の違いかな? 僕は夏にスイカを食べたいタイプで、今ならそろそろ柿かな? 季節感の違う果物は美味しくないよ。やはり自然は上手く出来ているよ。相場も季節感を大切にすべきだね。
トロ:今日は海運株が反発していたね。やはり好業績の銘柄は良いね。
かたる:好業績の日立建機は新高値を更新しないね。住友鉱山も好決算なのに株価の反応は? 住友商事もそうだし…市場では大きな反応はなかったね。逆にINDEX-4835だけれど、クイック予想では62億円程度の最終赤字、四季報予想では90億円の赤字予想、ところが蓋を開けると、なんと159億円程度の大幅赤字になったのに…株価は逆にストップ高の買い気配になったね。この現象は一つの兆候だろうね。
時代や:本当だね。ビックリしたよ。だって、かたるはストップ安を想定していたんじゃないの?
かたる:うん。最悪ストップ安まで考えていたよ。寄付きから強かったので、買い行った株数は僅かだったんだね。下がれば買うつもりで、かなりの買い注文を用意していたが…仕方ないから僕にしては珍しく、ストップ高でも僅かな株数だけれど買いに行ったね。
時代や:珍しいね。いつもなら高い日は買わないのに…必ず売っているのにね。
かたる:ケース・バイ・ケースさ。最近、携帯コンテンツがらみの会社の株は高いね。ドワンゴ―3715にはビックリするね。今から考えれば、ヤフーがストップ安した木曜日から金曜日は、新興株は絶好の買い場だったね。
時代や:かたるは買っていたね。ヤフーなども…
かたる:そろそろ株価に割安感が消え、強弱観が対立する株価になってきたね。問題はヤフーに続く新高値銘柄だね。僕は楽天が有望だと思っているが…ソフトバンクも可能性が充分あるね。
トロ:どうして、そう新興株が好きなのかね。新高値になっているのは、物産だってそうだよ。わざわざ危ない新興株などを手掛けなくても新高値を追う銘柄はたくさんあるよ。
かたる:血だろうね。僕には、物産などに対して、何にも魅力を感じないよ。今日はソフトバンクが前の高値を更新したので、新興株の輪が一段と増しているね。
神主さん:しかし新興株もずいぶん上がったよね。恐くないの?
かたる:恐いね。ドワンゴなど絶対に買えない銘柄だね。故に上がるのだろうね。
時代や:あれ? かたるはお客さんに薦めて買ってなかった?
かたる:証券マンとして相場をみるために、お客様に無理を言って買ってもらったよ。でも赤字だからね。ニコニコ動画が材料だとか…エイベックスー7860まで上がってきたね。外人が買ってないと、このような上げ方にならないね。とってもじゃないが、僕の価値観には合わないよ。
時代や:よく言うよ。買っているくせに…
かたる:だから相場観を養う為に…買っただけの話。倒産しても1株なら20万円、いや今は30万円か…
昔、先輩に言われたが、理屈を言う前に先ず買ってみろ。それから考えろと言われたよ。なるほど…と思ったね。自分で買って見ると、別の視点から物事を考えるようになるんだね。上がる株は全て容認するのが証券マン。でも新日鐵は駄目だったけれどね。
トロ:なんだか訳の分からん理屈だな。そんな過小資本銘柄を取り上げて…、もっと、まともな銘柄を話題にすべきだね。
かたる:そうだね。新興株も1000億円以上の売上を基準にしないとね。インデックスの相場の感じと、土曜日に株式教室で書いたソニーのケースを一緒にして考えてみると良いね。だいたい僕の言いたい事が分かると思うよ。僕は前からそう思っていたよ。しかし明確に、その兆候は出てないね。未だにBRICs銘柄は新高値を付けるからね。
相場観は常に訂正されるんだ。正式な発表とその材料に対する株価の反応を見て市場参加者の心理が揺れるんだね。ソフトバンクが先週末に切り返した効果も大きいし、ヤフーが先週末に押した位置でトウバやトンボを形成し出来高が膨らんだ効果も大きいね。普通は売り場になるケースが多いけれど、今日は上げているね。仮に59000円に高値を再び抜くと…影響度が変化するだろうね。
ここに来て俄然、二番手の行方が注目され楽天も注目だね。基本的に色んな銘柄が相互に影響し合い、相場形成に影響を与えているわけだから。新興株は明らかに輪が広がっているよ。それにひきかえBRICs銘柄は、どうかな? 僕には疲れているように見えるよ。
トロ:おいおい、大見得きって、また泣くなよ。新興株なんて砂上の楼閣だよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月26日
10月26日
かたる:NY市場も付和雷同の見えない「お化け」に、株価が揺れるんですね。AIGの巨額損失の噂から、一時130ドル下げていたとか…株は引けにかけ利下げ予想から戻したといいます。新築住宅販売件数は77万戸で前月比4.8%増だそうですが、8月は速報値の79万5千戸から73万5千戸に下方修正された数字なので、前月比較は意味がないといいます。
一方、中国では7-9月期のGDPが発表され、11.5%の伸びを維持しています。すごいですね。李暁超報道官は「(1~9月に国内の)消費の経済成長への貢献率は37%、投資の貢献率は41・6%、外需(輸出)は21・4%」と説明。先に閉幕した第17回共産党大会で訴えられた内需牽引(けんいん)型の経済成長モデルへの転換には、もうすこし時間がかかりそうな情勢だと発言をしたとか…。この数字は当てにできませんね。ジェトロの資料からのGDPに対する輸出比率は36%なのです。どっちが本当なのかな?
時代や:最近、かたるは中国に関心があるようだね。
かたる:あると言うより、BRICs銘柄の行方などを考えていると、調べる必要に迫られたんだね。既に日本ではアメリカを貿易総額では抜いているんだよ。中国の場合は入超だけれど…。CPIの問題など、色々考えるからね。共産党大会で胡錦濤総書記は「科学的発展観」と言う理念を持ち込み、成長至上から人間本位の概念を入れたよね。環境や労働条件の改善など組み込まれるわけで、来年は成長率が落ちるだろうね。既に中国は巨大になり過ぎ中国人民を養う需要が世界にないからね。GDPは巨額になってきたよ。1から9月のGDPは16兆6043億ドル(265兆6688億円)だよ。
トロ:輸出だけでないよ。投資もあるよ。
かたる:だから…日本のバブルと同じだよ。値上がり目的の為に、住みもしない住宅に借金で投資をしている。金利が上がればアウトだよ。故に物価水準が問題になる。中国は格差が広がっているから物価の上昇が6%でも大変でしょう。ここに来て豚肉など、値上がりが食料品に及んでいるからね。民衆の不満は増すよね。固定資本投資だけで成長を維持させるのも無理があるよ。
でも僕も直ぐにおかしくなるとは思ってないよ。ソフトランディングは可能でしょう。アメリカ経済と中国経済の減速の様子を見たいんだね。その為には時間が掛かるよ。既に大きく勝負する時間は過ぎ去ったと思うよ。バフェットはペトロチャイナを売ったとか…ジム・ロジャーズの認識はまだ大丈夫らしいが…バブルには違いない。
トロ:まるで学者先生だね。ハハハ…当たらない予想を打ち出して…
時代や:でも、かたるの言うような相場展開になりつつあるね。ヤフーは安かったけれど、ソフトバンクは切り返したね。昨日だったよね。アリババの解説を交えソフトバンクに言及したのは…今日は215円高の2675円だね。本当に「疑心暗鬼の試金石」って言う表現にピッタリだね。
かたる:昨日は新興株が全滅だったけれど、USENは上がっていたし、SNSで書いたドワンゴも大幅高なのに、今日も高かったね。今日はヤフーこそ強弱観が対立しているが、他の新興株は確りしていたよ。まだ市場参加者は新興株に対し疑心暗鬼だけれど、金融新聞の解説のように、外人投資家による買いが確認され、徐々に市場心理が変ると思うね。
神主さん;しかし今日の日経平均株価は221円高だったけれど、実質的な感覚では500円高のイメージだったね。
かたる:うん、先物からの裁定ではなく実弾の買いなのだろうね。郵貯の買いかな? 分からないけれど、昨日、日経平均株価の下値抵抗線を描いたように、一つのポイントだったからね。誰かが効果的に買いを入れたんだろうね。それにソニーなども好決算だったよ。しかし日経新聞のあの書き方は清貧思想だね。僕ならエレクトロ部門だけで、これだけの利益が計上できるのだから、ゲームが改善したら大変だな。…と解釈したけれど…。ゲームが足を引っ張り不安だなんて…、任天堂や松下のPERとソニーのPERを比較すると割安だと思うけれど…どうなるかな?
時代や:そういえば、かたるは新興株だけでなく、ソニーにも関心があったんだよね。
かたる:うん。今年初めのビックサプライズで株価が上がったけれど、外人投資家はその時に玉を外したんだね。でも考えてみると分かるけれど、市場経済に参入した新興国のインフラ整備は、ほぼ終了して、今度は耐久消費財が売れる番じゃないの? 世界的な販売網とブランドを持っているソニーは、人気株になって不思議ではないよね。僕はそう考えたんだけれど…高値を買っちゃった。失敗したんだね。ギャフン。
トロ:わしは、まだまだBRICsだと思うよ。かたるこそ、清貧思想だよ。中国の成長は続くしインフラ整備はこれからだよ。ようやく沿岸部が終わり、これから内陸部に向かうんだよ。だから建設機械各社が大増産をしているんだね。日立建機の決算はどうだったかな?
かたる:中間期は売上4159億円営業利益509億円経常利益466億円最終利益233億円だったね。通期の純利益を520億円に増額したけれど売上は減額しているよ。僕は織り込み済みだと思うね。だから株価への反応は思わしくないと思うよ。代わって、注目しているのが、○○の赤字決算に対する市場の反応だね。来週は面白いぞ。どうなるかな?
時代や:○○???
かたる:ビスタニュースの宣伝だよ。僕は基本的に情報は有料だと思っているよ。代わって証券会社の手数料が安くなったんだね。野村證券の情報はすごいよ。故に野村総研の業績は上がっているんだね。日本もだんだん、そうなると思うよ。この「今日の市況」も何れ、止める日がくると思うよ。
トロ:何が情報だ。間違いばかり流して…
かたる:間違いの情報? それは選択の相違だと思うよ。株も買い方によっては、かなり儲かるね。売り買いのテクニックが必要なんだね。手数料が安くなり色んな投資に対する選択肢が増えたと思うよ。僕は日本に拘り過ぎたよ。実は自分で中国株を買っていたんだね。中国人民財産保険(PICC)の株、たしか2004年に50万円分ぐらい株を買ったんだね。あまり下がるものだから、2005年にまた同じ金額で2倍の株を買ったの。たしか合計で3万株だったと思うよ。ところが昨年の夏、税金を払うお金がなくて儲かっている中国株を売って払ったんだ。ところが、今、売ると…ひぇ~8倍になっているよ。
この例が良い例だね。かたる銘柄は基本的にアフターをしているね。今はベンチャリしかないけれど…下がったら時間を置いて買えば良い。業績の様子を見ながらね。株はあくまでも業績が大切だよ。誰かが買うから上がるとか…そんなもんじゃないね。何故、村上さんがインサイダーなのかな? 不思議だね。あの国策逮捕により、日本の株式は十兆円単位で、いや百兆単位かな? 富が失われているんだね。あぁ~。日本のGDPが着実に成長しているなら政策に文句は言わないよ。アメリカは13兆2466億ドルもGDPが膨らみ、一人あたりのGDPは既に4万4千ドルを超えているよ。
僕の意見は、当たり前の話だけれど、市場の中の一部の意見だよ。選択するのは自分自身なんだね。こんな基本的な事が理解できてない人が多すぎるね。確り、勉強しようね。僕だって未来の話は分からない。誰も分からないよ。故に考え方のプロセスを聞いて、自分がどう判断するかの問題なんだね。さぁ、新興株だ。新しいスターが誕生するかな? SNSで昨日は良い解説をしたかな? 果たしてスターになるのかね? 僕には理解できないけれど、株価は上がっているね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月25日
10月25日
かたる:今日は遅くなったので簡単に終わります。
アメリカの中古住宅販売件数が前月比8%減の504万戸となり、嫌気してNYダウは200ドルを越える下げを演じたけれど、利下げ期待から急速に下げ渋ったとの事です。メリルの話は10月18日の今日の市況で書きましたね。総額から見て新聞の既存発表は少なすぎると…サブプライムの問題は、利下げにより解決しますが、まだでしょうね。
それにしても、日経平均の弱さを見ると呆れる限りです。何故、私が最近トヨタのチャートを何度か載せているか? 分かる人が居るかな? 今日はみずほが、再び新安値でしたね。以前に自社株買いをしてみずほ株が上がった時に、2003年に応募した増資の売りが解禁になるとも述べましたね。まぁ、僕は書いているから覚えていますが、皆さんは覚えていないでしょう。
新聞でも同じ記事をみて、なるほど…と、重要さを感じる人も居れば、サーと飛ばす人も居ますからね。人により重要度合いは、違うのでしょう。相場の焦点はBRICsと、新興株のせめぎ合いですが、今日は初めて新興株が一服したように感じましたね。やはりリーディングカンパニーのヤフーの決算を嫌気した売りが重なり、ストップ安したせいでしょうか? それとも、人気株のソフトバンクが続落している所為かな?
基本的に「疑心暗鬼の試金石」と述べたように、未だに新興株は市場から信認されていませんね。これまで何度か戻り相場がありましたが、その度に高値になり下値を更新したからですね。故に、今日のような下げ相場になると、途端に売りがかさみます。私は買い場だと思っています。故に買い下がっています。11月6日にソフトバンクの決算が発表されます。同時に、この日はアリババが香港に上場されますね。この会社の売上の推移をここに載せます。2004/12-3億5944万元、2005/12-7億3839万元、2006/12-13億6386万元、半期で2007/6月―9億5772万元だそうです。すごい伸びですね。因みにBAIDU.COMはPER200倍です。決算説明会の席上で誇らしげに、孫社長が会見するのが分かるような気がします。3月現在で33%の株式を保有しているとか…
一方、ストップ安を演じたヤフーは、来年1月に何年かぶりにサイトを刷新します。新しい広告に対応する為にページを変えるそうです。僕はまだ決算説明会の解説を見てないのでコメントできませんが、ネット広告はかなり伸びています。ヤフーは、以前、一度、成長力が鈍化した後、再び高成長したことがありますね。現時点では株価の評価は分かれます。既にPER50倍の水準だから、意見が割れるのは道理です。ページを刷新し広告収入がどうなるか? きっと分かるのは来年の1-3月の決算が発表される5月前後でしょうかね? 株は6ヶ月前に業績を察知するといいますから、11月から12月に妥当株価を演じる可能性がありますね。今日のストップ安は、四季報予想の数字を前提で動いているようですね。
さて、株の場合は方向性が非常に重要です。一時的な下げは押し目を作り、新しい参加者を募る為に必要です。昔から「初押しは買い」だといいますからね。次のポイントは25日移動平均線近辺かな? 僕は何度かに分けて買い下がります。今日は他にも書きたかったのです。PSRの話しなどを…。ニコニコ動画と言うのを、昨日、初めてIRNETのSNSで知りました。関心を持ってみてみると、1月に開設したばかりなのに、既に300万人だそうですね。今日の新聞では8月に携帯版が出来て、既に50万人が登録をしているとか…。このような赤字企業をどう評価するか? ここでPSRの話しが出てきます。
続きはSNSで…。
今日はこの辺で…遅くなってゴメンね。ちなみにIRNETのSNSは、無料で誰でも簡単に登録できます。
2007年10月24日
10月24日
かたる:NY市場は確りしているね。サブプライム問題の本家なのに…損失も未確定なのに金融株もさほど下げてないし、指数は上昇波動を維持している。中国株もバブルだといわれているのに…経済が大切だということを指導部はよく知っているのだろう。常務委員会の人事をみても適切な配慮のように感じる。大会で満場一致になるなど…民主国家には程遠い印象だけれど、指導部は市場経済の仕組みをよく知っている様子だね。
7―9月期にブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)企業はこれまでの最高となる118件のIPOを実施し、調達した資金の総額は世界のIPO全体の調達額570億ドルの半分近くに達したそうですね。日本は逆に大きく減っています。
はぁ~。まるで江戸時代の鎖国制度みたい。トホホ。
時代や:嘆いていても仕方ない。やはり新興株が中心のようだね。市場の流れは…でも乱高下が激しく本当に流れが定着するのかどうか…かたるは新興株派だけれど、もう一度、どうして、今、新興株なのか。説明してくれる?
かたる:僕は新しい産業を育てる役目を、市場が担っていると思うから新興株派なんだよ。ビスタニュースで年初に書いたレポートを読んで欲しいよ。その考え方が僕の基本だよ。ずっと、その考えは続いており、こだわった為に大きな損失を被ったんだよ。失敗したんだね。今の相場の流れを理解するのは…環境を色々知ってないといけないし説明は大変だね。
まぁ、簡単に言えば、サブプライム問題から流動性が失われ、世界に流れるお金に制約が生まれる。故に大きな会社の株を上げられないね。それに日本は成長路線ではなく清貧思想だから…お金は増えるところに群がるからね。世界の中で日本株は成長力の観点から敬遠される。BRICs銘柄の成長性が問題とされる事件が多発し、どっちに転ぶにせよ様子見の段階だね。こんな環境で成長力を維持し株価が安値圏に位置するのは新興市場だね。今なお流れは、必然的な選択だね。
神主さん:しばらく様子見と言ったけれど、何を待っているの?
かたる:原油価格の上昇をはじめ資源価格の高騰、例えば電力株は、需要は増えたけれど原材料費が上がりコストが膨らみ減益になるね。GDPが一人あたり3万ドルの水準の国でこの有様だから、GDPが2千ドルの中国で消化できるのかな? インドでは既に高インフレで金利高から需要が減っているね。更に、消費を支えるアメリカは、住宅不況から消費が冷え込む見通しで…故に、トヨタが安くなっているよ。本当は米国依存度の高いホンダだと思うがね。つまり新体制が固まった中国の状況、アメリカ経済の行方がハッキリするまで新興株の相場が継続すると思う
ね。
トロ:黙って聞いていれば…新興株? 流動性の乏しい、吹けば飛ぶような紙くず会社か…投げる時に、投げれずに、苦労したんじゃないの?
かたる:うん。追証の時に買い板がなくて、仕方なく現引きをしたよ。お金を作るのに苦労したね。でも市場が不健全なんだね。常識では黒字で配当をしていて純資産倍率1倍が底値の筈だよ。しかも売上が伸びている会社だよ。一時は馬鹿みたいに、PER100倍以上まで買い、今度はPERが10倍以下になるまで売る。まるでジェットコースター相場だよ。もう少し、機関投資家が自己判断して、投資が出来る仕組み作りが必要だね。個人的には買いたいけれど、規則で買えないと言う声を多く聞いたよ。日本は規制社会だからね。
時代や:アメリカの景気動向と中国の景気動向? 一体、いつまで様子見なの?
かたる:アメリカの住宅事情は来年の夏にも…分かるような意見もあるね。FRBが10月に利下げをするかどうか? 今週は中古住宅販売など指標が幾つか出るね。株は知ったらお終い。BRICsの好業績は、ほぼ株価に織り込まれているだろう。中国の「元」の動向も注目されるね。やはり難しいよ。当面は新興株だと思うよ。
トロ:おいおい、ヤフーだって、既にPER50倍だよ。一体、誰が上値を買うの? グーグルが52倍なんだよ。
かたる:アマゾンは138倍だよ。
まぁ、兎も角、循環が起こるんじゃないの。まだ上がってない新興株もあるからね。確かにこれまでは、高値を買うと必ずやられたよ。しかし既に2年近く調整しての反騰だからね。ようやく市場参加者が増えだしているよ。一目均衡表の雲の上に顔を出している。あたまを雲の上に出し…富士山相場だよ。
時代や:しかしこれまで何度も騙されて…、今年の初めに…ヤラレ。今年の夏にも買ったんだよ。その時、買ったサイバーエージェントなんか、今日はストップ高だったけれど、まだ、買値にもなってないよ。アホらしい。儲かってないからね。またやられたら…と思えば、とってもじゃないが買えないよ。
かたる:やはり「疑心暗鬼の試金石」かね。
僕は今日も買ってみたけれど…、「時代の背景」から考えると、やはり必要だと思うよ。色々な選択肢があるから、自分で考えれば良いね。問題は投資テクニックだね。時代やは、夏に買ったサイバーエージェントを、何故、下がった時に買わないの?
仮に8万円で買って4万円になったら、同じ製品が半値になるんだから、また買えば良いよ。株は賞味期限がないよ。倒産しない限り、安くなれば買い続ければ、必ず儲かるようになっているね。やはり株は銘柄選択より投資方法が大切だね。兎も角、頑張れ!新興株。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月23日
10月23日
かたる:NY市場ではアップルの決算が良く引け後の気配値は186.35と6.8%の上昇となっている様子。昨日の引けは174.36ドルPER49倍なので、かなり良い水準だよね。なにしろ時価総額が1516億ドルだから、こちらもかなりの水準だね。下のナスダックのチャートを見ると分かるけれど、綺麗な上昇波動だよね。日本の新興株とナスダックは連動性が高いね。
時代や:その新興株だけれど、今日は乱高下していたね。やはり危ないんじゃないの?
かたる:お前の話を聞いていると、下がると危ないとか…弱気になり、上がるとやはり新興株だね。と、強気になるんだね。まぁ、人間、基本的にみんなそうだけれど、あまり株価に、心が振り回されないほうが良いね。
神主さん:昨日のあの下げの最中に新高値を取っていたヤフーは、今日は午前中だけで直ぐに下げたね。
かたる:どんな株でも平均移動線と乖離が開けば、調整を強いられるのは当然だよ。しかし、少しの下げで終ったとか思うのは、早急なんじゃないの? 僕は、新興株は出遅れの循環物色に移ると思うね。上がってない株もあるよ。やはり問題は業績だと思うよ。新興株は異常に下げたからね。純資産倍率一倍前後の株がゴロゴロあったね。今、人気のサイバーエージェントー4751は、一時、4万円を割るんだよ。ビックリしたね。黒字で配当をしている会社が…。案の定、2倍近くまで回復し、今日は一服を入れているね。この株の動きを見ても分かるように、基本的に夏から下げ過ぎたんだね。
トロ:ボロ会社か…広告の代理店大手だね。たしか自前のサイトを育てようとしているが赤字で、儲けのほとんどはミクシーなどの株式売却利益、故に、来期というか今期は大幅な減益予想の会社だよね。そんなのはカラ売りだよ。
かたる:分からないよ。アメブロなるものが収益を生み始めるかもしれないよ。今は端境期の印象だね。この会社は基本的に無借金のようなもの。僅か5億円弱の有利子負債だからね。ネット広告の市場は20%ぐらい伸びているからね。まぁ、どっちにしてもヤフーに続く新高値銘柄が出てこないと駄目だね。一番、近いのが、やはり上がってきた楽天かな? 今年の高値は67500円、今日は61000円までで、あと一歩まできたね。その次は、ソフトバンクに期待したいけれど、今日は下げていたね。
トロ:内容のない株を手掛けると、あとで大変な目に合うよ。新興株など、所詮、人気だけで動くんだから…見て御覧よ。今日なんか、日ばかり組みとディーラーだけのキャッチボールだから、引けにかけて株価が崩れるんだよ。こんな株を買う奴は馬鹿だよ。
かたる:悪かったね。馬鹿で…今日も買っているよ。基本的に数日間、揉み合ったら抜けると思っているんだけれどね。例えばソフトバンクだけれど、今年の高値は3190円だね。次の戻りは2875円だし…、今週ぐらい休むかもしれないが、再び人気株に返り咲かないかな? 本音は疑心暗鬼だけれど…やはり、この株は新興株の試金石かね? 果たして3190円を抜けるかどうか?
トロ:お前、本気でそう思っているの? 馬鹿じゃないの。内容のない公共株を…良いかい、公共株は利益をあげれば、値下げを強いられる。逆に利益が減り赤字になれば、料金の値上げが認められる。許認可サービスだよ。そんな株をPER20倍以上まで買うほうがおかしいよ。
かたる:だから売りが入るのだろうね。楽天もそうだし、サイバーエージェントも逆日歩が付いているみたいだね。まぁ、自分の思うように、高いと思えば売れば良いし、安いと思えば買えば良いよ。しかし基本的に、かなり休んだあとの相場なので、僕は続くと思っているよ。
神主さん:BRICs銘柄はどうなのかな? 決算を前に盛り上がらないね。好決算のはずだよね。
かたる:仮に好決算でも僕は材料出尽くしで売られると思うね。逆に新興株の悪材料は、材料出尽くしで買い場になると思うよ。この材料出つくしと言う表現は、決算発表までの株価の動きに影響されるんだね。決算発表まで、期待で株価が上がっていれば出尽くしだし、期待されずに下がっていれば、逆に悪材料が買い場になる。はたして、そのような展開を示すか? どうか…もう少し観察しないと駄目だね。こちらも疑心暗鬼の動きだよ。
時代や:つまり分からない。と言うことだね。
かたる:そうだね。株の動きを予測するのは難しいよ。故に上がれば売り、下がれば買うわけだね。
時代や:ところで…かたる銘柄の本命株、動いてきたね。今日は、一時、上がり、安値からなんと83%も上昇しているよ。出来高も膨らんでいるね。
かたる:これも売られすぎだよ。株は分からないものだよね。僕の論理的な妥当株価より大きく売られたりするからね。誰が株価を決めるのかな? 僕は何度でも下がれば買うべきだと思うし、逆に上がれば、どんどん売るべきだと思うね。基本的にやはり業績の動きが重要だね。背景には利益が付いてくるかどうかだから…。さて明日はどうなるかな? 頑張れ、新興株!
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月22日
10月22日
かたる:いやはや、ビックリしましたね。何故、日本株はこんなに弱いのかな? 主体性のない投資家が多いのでしょう。日本株はアメリカ株に先行して下げており、既に直近の高値(17488円)から1000円以上下げています。今日は業績が良いとされる建設機械なども下げていましたね。市場の話によると損をしている株と合わせて売っているという話や、アメリカの景気敏感株のキャタピラーが下げているから売っているとの話もありました。
トロ:アメリカは住宅が14年ぶりに着工数が少なく悪いけれど、日本の建機は、アメリカ市場の比率は低く、その落ち込みを欧州やアジアで補い、尚且つ、プラスで増額修正の予定だよ。積極投資を続け増産をしているんだよ。買い場だよ。確か日立建機は、今週末に決算だったよね。
神主さん;比較的、確りしていたのは海運株だね。下げてはいるが、あまり大きな下げではないね。やはり好業績なんだろうね。
かたる:僕の記憶違いだったみたいで…、今朝の日刊工業かな?…では、ピークは2010年説だったね。
時代や:何が2010年説なの?
かたる:需給動向だね。大量の船が就航するのが2010年とか…その時には需給バランスは間違いなく崩れるのだろう。
トロ:いや、中国などの受注はいい加減で、ドッグがないのに受注しているケースもあるらしいね。怪しいよ。その2010年説も…。まぁ、仮に2010年が正しいとしても、それまでは増額修正が続くんじゃないの。海運はまだまだ有望だよ。
かたる:どうかな? どっちにしても覚えておくと良いよ。2009年ごろから警戒して海運株のカラ売りの機会を狙えば良いよ。また何分の一かになるよ。僕はそろそろ危ないんじゃ…と思っているよ。
時代や:早打ちマックだからな。かたるは…新興株だって言ってから半値になり、更に時間が経過してから買えば、丁度、良いんじゃないの? なんか…半信半疑だけれど、新興株は今日も強かったね。それに今日は下げ続けていたサラ金株が強かったね。
かたる:先週、アコムが決算修正をして、今期予想営業利益を303億円から493億円へ上方修正をしているんだね。この理由は貸し倒れ費用が85億円減っているという。このために他のサラ金株も大幅高しているんだろうね。
神主さん:かたるは新興株派だが、本当に相場は続くのかね? 株価は急速に戻り、リバウンドなんじゃないの? 買った途端に下げるような気がして、なかなか買えないよ。
かたる:確かに…買い辛いね。楽天などは逆日歩が付いてきたからね。新興株を、今日は下げたら買おうと思っていたが、下がらずに仕方なく、少し上を買ったよ。昔みたいにガンガン強気で臨むわけに行かないが、半身の構えで打診を繰り返している感じかな? やはり「疑心暗鬼の試金石」って表現が相応しいよ。
時代や:見事なカラ売りだったね。先週来、カラ売りをしていたみたいだね。
かたる:うん、新日鐵やみずほを中心に鉄鋼なども…。でも売る株数は少ないから、ほとんど儲けがないよ。どうしても初体験だから…慎重になっているんだろうね。
トロ:珍しいね。90年代の下げ相場で、「俺は日本を売る行為の空売りなどしない」と、頑張っていたのに…どうしたの。心境の変化か?
かたる:呆れたね。日本の政策が…国策逮捕をはじめ…、アメリカ人か中国人になりたいよ。どうしてこういう自虐的な国民性なのかな? 料理は素晴らしいよ。昨日は八王子の「うかい竹亭」で昼飯を食ったけれど、栗を作るんだよ。あのトゲトゲも全部食べられるんだね。まぁ、よくあるけれど…。さらに料理だけでなく庭の雰囲気、仲居さんのタイミングや説明、マツタケも美味しかったよ。やはり日本人が良いね。見て楽しみ、食べて楽しみ、庭で鳥の声を聞き、夕日が紅葉を照らす庭の風情はなかなかだよ。
何故、ステーキを豚が食うほど持ってくる外国人に、株式の競争で負けるんだよ。世界中が時価総額主義を採用しているのに、日本人同士で、何故、否定しなくちゃ駄目なの? 株券はお金だよ。お金を増やせば投資が生まれ、景気が回復して税収が上がるよ。清貧思想で増税をするより、ずっと効果的なのに…昭和30年代、40年代も思い出そうよ。
時代や:またか…まぁ、良いじゃないの。日経平均株価は大幅安なのに、かたる銘柄は高いのだから…
神主さん:本当だね。中にはストップ高している銘柄もあるもんね。次は何?
かたる:一応、候補の銘柄をビスタニュースで紹介したよ。今度は悪材料を買い、好材料を売る相場になるんじゃないのかな? もうすぐ、中間決算が続々と発表されるけれど、好材料株で株価の動きが鈍い株は、売りだろう。悪材料で株が下がらないものは、買いになるね。潮目が変わっているからね。
アメリカ株が安いのはおそらくFOMC対策かな? あまり、気にする必要はないね。僕は下の日経平均チャートを見て分かるように16000円は固いと思っているね。僕はBRICs銘柄を買わないが、そう下がる道理がないと思うね。新聞によると、ビスタニュースで注目した中国共産党常務委員の賈慶林氏は続投だね。この人事を見ると成長路線にもスタンスを置いているのだろう。さて今日はこの辺で…
2007年10月19日
10月19日
かたる:NY市場はバンク・オブ・アメリカの決算悪により下げたようですが、ハイテク株は堅調の様子です。グーグルの7-9月期の決算が発表され、売上は前年同期比57%増の42億3100万ドル、純利益は前年同期比46%増の10億7000万ドルだそうです。経費を吸収しての、この伸びはすごいね。景気は中弛み期なのでしょうが、実際は景気後退の印象です。1%以上も成長するのかな? 建築基準法改正も金融庁の引き締め効果(検査)も…景気にマイナスだね。
時代や:日本は人口も減るし、消費も減るし、ますます先細りだね。
かたる:うん、でも日本人相手の商売だけでなく、外国人相手の商売は伸びているようだね。例えば北海道のスキー場周辺の土地はオーストラリアの観光客に賑わっているようだし、リゾートマンションも売れているというね。果物も高級品ほど中国などで売れるらしいよ。確かに人口が減るので底上げはないが、部分的には可能性があるね。しかし…下手をすると、その内、僕らは中国の下請けになるかもね。中国人が僕らの上司になるんだね。
神主さん:冗談とも言えない響きがあるよ。中国は10%程度の成長率で、日本は1%か…やはり政策がものを言うね。
かたる:法人税も日本は高額だし…、その為に日本企業は、利益を本国に持ってこずに、海外法人でプールするケースが増えているというね。その内、本社機能も海外に移転し、日本は本当に駄目になるかもしれないよ。その前に、政策官僚は真剣に考えるべきだね。時間がないのに…まもなく高齢化が加速するよ。給油をどうのこうの…と問う前に、日本の国力を上げる努力を官民一体となってやらないと…
時代や:今日は新興株、一色だったね。流石、かたるだね。前からの自説の通り新興株買いのBRICs銘柄売りの相場になったね。
トロ:年がら年中、かたるの場合は新興株だからね。株価が半値ではなく、1/3になっても、1/5になっても、1/10になっても新興株だから…。倒産しなければ、何れ上がる時もくるよ。当たり前の話だよ。
かたる:久しぶりに持ち株が上がっているね。何銘柄かストップ高になっているね。ヤフーが新高値を更新し、今日は楽天が人気になっていたね。此方も2日間連続のストップ高を付けていたね。あと僅かで年初来高値更新だね。他にも株価的に出遅れている何銘柄かを今日は買ったね。
神主さん:どんな銘柄を買ったの?
かたる:まぁ、明日のビスタニュースの原稿で、相場を考えるから、その時に一緒に解説しようかな? 基本的には、当面、この動きは続くと思うよ。昨年の新日鐵のような動きを新興株はするんじゃないのかな?
神主さん:そう言うけれど、既にかなり株価は上がり、買いづらいよ。それに一旦下がると、底なし沼みたいに下がるし、過小資本だから、売りたくても流動性リスクがあるよ。
かたる:仮に僕の考えが正しければ、ガンガンの強気を堅持すれば良い。途中で高値を買って捕まっても、新日鐵のケースでは4ヶ月ぐらいのボックス相場の後で、再び新高値に躍り出ているからね。
トロ:おいおい、業績面の裏付けがあるのかよ。人気やチャートだけで売り買いをすると、あとで大変な目に合うのは経験積みじゃなかった?
かたる:多くの銘柄は基本的に売上は20%程度伸びているよ。中にはM&Aにより売上を大きく伸ばしている所もあるね。しかし2005年に買収しているケースが多く、既に2年を経過し、そろそろ統合による効果が出てくるケースもあるよ。今日は少し疲れているから、この辺にしようかな? ソフトバンクのもみ合い相場は、どちらに放れるか? 来週は色々楽しみがあり注目されるね。頑張れ、試金石!
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月18日
10月18日
かたる:NY市場は小動きの様子でハイテク株が強かったようですね。週末にG7が開かれサブプライム問題が話し合われるようです。ドイツが強硬にヘッジファンド規制など主張している様子でSWF(国家ファンド)の投資戦略の透明性なども話題に上る様子です。まさに投資は経済戦争の様子と言う見方は過言でしょうか? 日本にも膨大な外貨準備高が眠っているわけで、このような資金を効率的に運用しようとしているわけです。一番大きなのは中東などの産油国ですが、ノルウェー、ロシアなども運用しています。ここに来て話題になっているのは中国の戦略ですね。
時代や:SWFか…たしか中東などは、石油資源がなくなった時、国民が豊かな生活を確保できるように石油を売った資金で運用を始めたんだね。
かたる:うん。最近ではドバイのケースのように関税をなくし、貿易の自由化、金融、流通、観光を軸に交流によるビジネスで収益をあげようとして積極的に開発が進んでいるようだね。まぁ、香港の中東版かな? このドバイの成功例を見て、資産運用だけではなく直接投資を始めた中東資金が「イスラム金融」と呼ばれ、市場で注目され始めているね。
神主さん:しかし、何故、ドイツはヘッジファンド規制に拘るのかね?
かたる:もともと、ドイツは日本と同じような感覚なんだね。イギリスやアメリカのように金融を操るより、実物経済で頑張るタイプだよ。前からヘッジファンドによる行動には批判があったけれど、今回、ドイツはサブプライムで大きな損失を被っているね。実物経済では勝者なのに、金融では敗者になっている。日本と同じ構造だね。まぁ、日本政府の根底は、明治創設時にドイツの仕組みを基本としているからね。当たり前だけれど…
神主さん:野村證券のサブプライムの損失が総額で1456億円と大きかったけれど…他の金融機関はもっとあるらしいね。
かたる:そうらしいね。日経金融新聞によれば、野村證券のRMBCの引き受け額は61億11百万ドルだって…1ドル=117円とすれば、引き受け額の円換算では約7149億円だね。なんと損失額20.4%だね。この比率で計算すると、上位の銀行は兆円単位の損失額になるね。トップのベアー・スターンズは937億22百万ドルの引き受けだから、20.4%で191億19百万ドルになるよ。邦貨換算で2兆2369億円になるよ。
トロ:計算違いしてない? 大変な額じゃないか…
かたる:勿論、野村證券は無理やり、安値を叩き売ったらしいが…損失が半分にしても大変な額で買い取れる所はないだろうね。故に大問題になっているんだね。でも背景には実物資産があるわけで、住宅事情が重要なキーワードになるだろうね。世界に名だたる銀行が総やられだが…実態は何処にあるのか? ハッキリしないよ。あまり気にする必要もないと思うが…やはり気になるかな。
因みに金融新聞によれば、リーマンが896億06百万ドル、RBSが892億66百万ドル、クレディーが616億、ドイツ銀行が586億、UBSが575億、GSが564億、バンク・オブ・アメリカが485億、そうして、度々話題に上るカントリーワイドが472億ドル、JPモルガンが459億ドル、シティーが445億ドルとなっているが、この数字はあくまで引き受け額だからね。手元に抱えているとは限らない。危ないものは切り離し証券化して売っている可能性もあるから…
時代や:いったい、何が言いたいんだよ。
かたる:サブプライム問題は証券化リスクに発展し、銀行のリスク許容度が減ってきたので、昨日書いたように三洋電機の半導体部門のLBO融資がストップしたりして、この問題は世界景気のブレーキ役になっていると言う話だよ。問題はこのような事実をどう考えるかにあるよ。よく、追証で株を安値で叩き売り行為に、野村證券の行為は似ているかもしれないね。あっという間に、元に戻ることもあるよ。アメリカ政府が保障を宣言しただけで、損失リスクはなくなるよ。だから過度の心配は要らないが、流動性が減っているという認識は必要だと思うね。
時代や:だから…相場にどう響くのさ。
かたる:一つは市場の小さな新興国へのリスクが取り辛くなる。だから市況関連株の動向は、要注意だね。更に大型資本の株式は資金が減るから、相場の形成が難しくなる。
トロ:勝手な推測だよ。現実は、原油価格は新高値、金も上がり続けているよ。
かたる:昨日、ムーディーズの格下げの話をしたよね。トリプルA債がジャンク債になるんだよ。価格はあっという間に、2割減は当たり前だよ。中には5割減になるものも…。今回のサブプライム問題は住宅だけでなく、証券化商品にリスクが拡大したことが大問題なんだね。まぁ、先ほども言ったけれど、過度に深刻になる必要はないが、方向性を確り捉えないと…
時代や:じゃ、どうなるのさ。まさか…
かたる:世界恐慌? そんな事はないよ。しかし処理を誤ると大変だね。昨日はインド株が大きく売られたそうだが…リスク許容度が低下しているんだろうね。安全資産へ逃避の動きがあるのかもしれないね。だから大型株は駄目。新興国の経済成長が鈍る可能性が捨てきれないから、BRICs関連株は売り対象なんだね。そうして少ない資金で株が上がる新興株が上がるのは道理に適っているよ。
トロ:目先の業績が悪い新興株が上がる道理がないよ。成長しているって言うが…特別損失など巨大だよ。それにPERはまだ高いよ。
かたる:新興株投資の場合、PSRと言う尺度はある意味で重要だね。売上高を基準に考えるんだね。時価総額と売上高が一致するポイントはPSR1倍、例えば売上高100億円、時価総額が100億円なら、売上高営業利益率が10%で、実効税率が50%ならPERは20倍の水準だね。売上が伸びる会社は成長性があるから、20%成長続けているならPER40倍が妥当な水準だとすれば、時価総額200億円、売上が100億円でPSRは2倍だよ。そう考えると、面白い株も見つかるね。前期は大幅赤字だが…今期は黒字になる企業など興味があるね。
神主さん:意味深の言葉だね。儲かりそうな銘柄が見つかったの?
かたる:さぁ、どうでしょう。かたる投資はハイリスク・ハイリターンだからね。
トロ:お前のは、いつも利益が期待できずに、大ヤラレじゃないの。どうせ、またくだらない銘柄なのだろう。
かたる:まぁ、僕も恐くて…なかなか買えないよ。儲かっているなら薦めるが、みんな損をしているからね。博打は打てないね。故に再来週の決算発表まで待つべきかな?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月17日
10月17日
かたる:今日は時間が遅くなりましたので簡単に終ります。今日の日経金融新聞には幾つかの重要な経過が報告されていました。アメリカの住宅事情、ムーディーズのサブプライム関連証券の格付けの引き下げ、みずほ銀行が組成したCBOの急落の話題、中国の胡錦濤総書記の声明解説などです。一方、日経新聞には三洋電機の半導体部門のLBOの不成立などの話しですね。
アメリカ株は下げましたが当然の一服ですね。日本人は主体性がない為にどうしてもアメリカ株に影響されるようです。更にザラ場中にインド株が下げたということで、日本も大騒ぎして一時300円を越える大幅な下げになりました。しかし本日も12銘柄の新高値銘柄がありましたね。新安値銘柄も多いわけですが、基本的にそんなに動揺をする必要はないと思っています。相場環境はよくありませんが、皆さんの手持ち証券を考えてみれば分かります。大幅に減っていますよね。今時期、目一杯に信用で株を買っている人は居ないでしょう。
相場動向はBRICs関連銘柄の足元の業績の良い銘柄が主体になっており、海運、商社、鉄鋼、非鉄、建設機械など、インフラ銘柄と言うか…が人気になっています。11月の決算発表を控え期待があるわけです。一方、トヨタなどの国際優良株は儲け頭のアメリカの動向が気になり大きく動けなくなっています。本日はかなり強引な売りが見られました。先物と絡み現物の売りもかなり出たようです。理由は8月17日からの戻りが一巡したとの心理的な感覚が利食いや投げを急がせたのでしょう。
疑心暗鬼の新興株の動きは激しいですね。しかしこれからよく観察していけば分かります。既に売り物の数が少ないから、先回の安値は割らずに上がると思っています。つまり私は絶好の買い場だと考えています。問題は業績動向です。ライブドアショックから1年と10ヶ月ほど経過し、明らかに買い場探しですね。参考になるチャートはヤフーなどでしょう。下のチャートを見てください。赤い線は信用買い残です。買い残が減っており8月に底入れ急騰し、9月に押しを入れています。
私はこの9月の押しが今の新興株のパターンかな?…と、この考えの確率が高いのではないかと考えています。つまり仮にここから下がっても今度は押し目買いが優勢なのでしょう。今までは、今度こそ…と思い買って、その度に傷口を広げてきましたが…今度こそ…と僕は考えています。故に「疑心暗鬼の試金石」、何処まで伸びるぞ、神のみ知る。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月16日
10月16日
かたる:NY市場はシティーグループの慎重な見通しに下落したと解説されています。下のチャートはシティーグループとみずほの週足を比べたものです。何か情けない感じがしますね。日本人は自虐的と言うか…サブプライム問題はアメリカの住宅事情の問題で、この度の下げは、これだけに留まらず、格付けの問題や証券化の問題が関わっていますが、基本的に日本の金融機関は金融庁の雁字搦めの政策により安全なのですね。
まぁ、逆を言えば、成長性がなく衰退産業なのですが…なにも、それは、今に始まったことではないので…いくら持ち合い株の放出懸念が存在するとは言え…情けない。
売買代金上位の中で銀行はみずほが2位に顔を出し896億円、三菱UFJは3位で874億円、三井住友は5位に顔を出し553億円の売買代金です。金融行政により収益チャンスを削られ、郵便預金が競争相手に、スーパーは自前の銀行を作るし…ビスタニュースで解説した証券化リスクもあるし…逆風なのは分かりますが、シティーに比べ情けない限りです。
時代や:今日は全体の相場は安かったけれど、狙い通りソフトバンクが逆行高してきたね。やはり新興株かね。相場の流れは…ようやく、かたるも当たってきたね。しかし、他の新興株は値を消す銘柄が多かったからなぁ~。
かたる:こないだ、お前はBRICs関連と言ってなかった? また主張を変えたの?
時代や:だって…相場はコロコロ変るんだもの。
トロ:建設機械だって、コマツは新高値更新だし、日立建機だって、もう直ぐ新高値だよ。それにしても公募増資をこなし、たいしたもんだね。このパターンは…。アジアの成長を反映しているんだね。良いかい、新興株の多くは戻りの相場だよ。それにひきかえBRICs関連銘柄は上場来高値更新だよ。全然、相場の意味が違うよ。
神主さん:そうだね。…と言うことは、日本の成長の源泉はアジアの躍進にあるという事になるんだね。
かたる:僕もその考えに異論はないよ。
時代や:えっ? かたるは新興株派じゃないの。
かたる:新興株派だよ。新しい時代は若者が創ると思うし、ネットと通信の融合であるユビキタスは産業革命のようなものだと思っているよ。しかし、その成長分野と日本国の成長の鍵は意味が違うね。アジアの躍進を日本企業が感じ、積極展開を演じなくてはならないよ。中国のGDPは350兆円ほどかな? しかし既にアジアの覇権は中国にあるね。中国は、一度、試練を強いられるが、再び力強く本当の市場経済に成長するだろう。政策の指導者の資質が違うね。鄧小平から続く経済政策は見事な運営だよ。外交政策もアメリカと堂々と勝負をしているもの。日本との格の違いを感じるよ。
時代や:えっ? まるでBRICs派の発言じゃないの。
かたる:お前は短絡的な思考パターンだね。僕は投資に対し5年とか、10年とかの長期パターンから推測する。基本的な思考は、時代の流れを大切に考えているんだね。インターネットは、まだまだ成長業種だよ。また新しい技術や使い方が生まれるかもしれないよ。BRICs関連はその通りだが…、インフラ整備の市況がらみの時代は終るよ。BRICs株も、そろそろ大きくパターンが変化するんだよ。そうだなぁ~。第一次BRICs相場の終焉が、近いと思っているよ。そうして、しばらくすると第二次BRICs相場が始まる。そんなイメージだね。
時代や:なるほど…分かったような、分からないような…。つまり株は何を買えば儲かるの? 新興株?それともBRICs株?
かたる:相変わらず、単純化したがるんだね。相場は日々変化し難しいね。基本的に来年の1-3月まで信用収縮は続くと思うよ。故に僕は強気になれなかったんだね。基本的には政策だけれど…日本株を上げる政策は簡単だよ。税金をなくして株式投資を奨励して、成長路線に経済政策を持って行けば良いよ。そうすれば景気は上向きGDP3%以上の成長は可能だね。ところが…昨年のライブドア以降、清貧思想のぶり返しで「失われた時代」へ逆戻り、つまり揺り戻し政策が演じられた。故に、僕らは多大な損失を被ったんだね。
トロ:ハハハ…自分の選択ミスを、政策責任に転嫁しているよ。笑止千万だね。
時代や:じゃ、何故、ソフトバンクが一番人気になったのだろうね。
神主さん:そりゃ、外資系も買っているからね。仕掛けの動きがあるよ。最近の新興株を見ていると、個人投資家は新興株に懲りて、強気になってないね。今日だって、少し市況が悪くなると、途端に脆く売られるからね。市場には、新興株に対する信頼は全然ないね。
かたる:そうだね。つまり行動ファイナンスからすれば、買いの訳だ。強気の僕も、業績の背景が生まれるかどうか…。PER50倍の評価が妥当なのだろうが、リード銘柄があるかどうかだね。
時代や:ソフトバンクは四季報予想で一株利益は90円前後だね。PER50倍なら4500円だよ。まだまだ上がるじゃないの。
トロ:お前は馬鹿か? ソフトバンクの収益の実態は携帯電話だよ。公共株だから、どんなに評価しても、PER15~20倍が限度だよ。既に高すぎるよ。
かたる:評価が分かれるから、株価的に面白い。故に仕手化して、カラ売りが入るんだね。ヤフーに続く新高値銘柄の候補だね。僕は意見が分かれるが、○○を…取り上げたい。でもお客さんは嫌がるだろうね。これだけ損をしているからね。
トロ:また、馬鹿株か?
かたる:主力株とは違うよ。ネット株だよ。さぁ、明日はどんな展開になるのかな?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月15日
10月15日
かたる:NY市場は高値保ち合いの印象で…月末のFOMCに絡み神経質な動きが続くのでしょう。既にアメリカ景気の減速は確認されており、この度合いが注目されるわけで市場主義のアメリカとしては経済成長を続けることが命題になっているのです。さて、ビスタニュースで取り上げた貿易統計では、既に総額ではアメリカより中国との関連が強くなった日本ですが、輸出では、依然、アメリカの方が多いのですが、既に時間の問題になっているようです。(最終項は上期のみの数字)
この中国では、現在、5年に1回の中国共産党大会が開かれています。歴代のトップは毛沢東(主席)、華国鋒(主席)、胡耀邦(主席→総書記)、趙紫陽(総書記)、江沢民(総書記)、胡錦濤(総書記)となっています。中国の政治は9名の中国共産党中央政治局常務委員が実質的な権限を有しており、今大会で改選されるメンバーが注目されるとか…。報道によれば前総書記の江沢民は、依然、権力を保持していると言われていますね。
この大会の中で胡錦濤総書記の活動報告で、貧困や環境の問題に配慮しながら持続的な経済成長を目指す「科学的発展観」に基づき政策を運営していく方針を強調したそうです。経済成長を優先した結果、深刻になった環境汚染や格差拡大などのひずみを解消し、調和のとれた社会の実現を目指すとも述べ環境に配慮を示しています。また重要な事は一人当たり国内総生産(GDP)を20020年までに2000年の4倍に増やすとの発展目標も掲げたそうで、2000年はおよそ1000ドルですから、4倍と言うことは4000ドルを目標にするとの事です。あぁ、ずいぶん日本と違うね。福田さんもGDPを増やすことを言えば良いのに…トホホ。
上海では約7600ドルですからね。この数字で2億円のマンションがどんどん売れるのだそうです。中国の2006年のGDPはおよそ330兆円です。しかし株式の時価総額(香港も合わ)は700兆円を越えました。勢いのある国はすごいですね。池田勇人の所得倍増論ではなく4倍ですからね。この発言を受け上海総合指数は6000ポイントを上回りました。預金準備率を引き上げましたが、中国株の勢いは止まりません。
トロ:やはり素材や社会整備関連だろうね。注目している建設機械の日立建機も、もう直ぐ新高値だね。今日は相変わらず、商社に資源、海運、化学などが高いよ。まもなく中間決算が発表されるから、これらのBRICs関連銘柄の新高値が何処まで伸びるかだね。
時代や:むぅ…やはり株は業績だからね。BRICs銘柄は勢いがあるね。
かたる:お前は調子がいいな。先日は新興株に勢いが出てきたと言っていたのに…。今日はBRICs関連銘柄か…。まぁ、証券マンはそんなもんだよね。失敗した銘柄など忘れて常に新しい新高値銘柄だから…
神主さん:でも先日の出来高も、売買代金も一時的な現象のようで…今日は伸び悩んでいる印象だったね。
かたる:確かに…売買代金一位こそソフトバンクだったけれど、2番目のトヨタ、3番目のみずほは、共に株価が下がっていたね。
トロ:かたるは市況関連を嫌うけれど、海運株は軒並み新高値更新だよ。バルチック海運株指数は強く、直ぐに急落はしないから、起きもしない懸念を先取りするのはどうかね?
かたる:市況関連の株は非常に恐いよ。ニッケルなどの市況を見てみれば良いよ。海運株も現在の上げかたは、常識を考えるとおかしいね。まぁ、いつまで続くか…
トロ:転ばぬ先の杖を持ち歩き、警戒するのは良いけれど、中国のGDP4倍説を宣言するのだから…まだ、まだ大丈夫だよ。
かたる:あれは…、既に、昨年は2000ドルだからね。まぁ、池田勇人の所得倍増論の真似だね。確かに、更に成長を続ける事になれば、BRICs関連も有望だよね。しかしそろそろおなじBRICs関連でも変化するんじゃないのかな?
時代や:別なBRICs関連と言うのがあるの?
かたる:景気循環を考えれば分かりやすいよ。基本的な社会基盤の整備が終れば、次に目指すのは耐久消費財に向かう段階じゃないのかな? 日本にもあったね。三種の神器とよばれる時代が…テレビに冷蔵庫に洗濯機から、今は車に、クーラー、薄型テレビかな?
トロ:中国は広いからね。どうかな? そんな先のことを考えなくても…。株式市場は、どっち道、目先で動くからね。好業績になるのは分かるわけだから…
かたる:僕は、僕の道を行くよ。一番人気のソフトバンクは粘り腰だったね。やはり、アリババの評価を、株は感じるんじゃないの。Baiduの時価総額は109億ドルだからね。楽しみだね。ヤフーに続く新高値銘柄の候補として、このソフトバンクや楽天が新値に踊り出れば、新興株相場に厚みがますよ。
時代や:100億ドルと言うことは…117円で1兆2753億円…そんなに大きいの?
かたる:日本のヤフーは3兆円ほどだからね。そんなもんでしょう。
神主さん:難しいね。業績推移から行けば、やはりBRICs銘柄だよね。しかし気になるのは、やはりトヨタなどの国際優良株の下落だね。一体、誰が売っているのかな?
かたる:機関投資家じゃないの? 基本的に自動車の利益はアメリカで生まれているよ。そのアメリカ経済が減速しているわけで、車だけ例外と言う訳には行かないね。僕は今日も分かるように、出来高のボリュームが足りないから強気になれないよ。BRICs関連は、充分評価しているよ。だって、新日鐵がPER16倍だよ。
トロ:お前だって知っているじゃないの。基本的に中国への鉄鋼製品の輸出は伸びているよ。それに付加価値の高い車用の薄板鋼板の需要は、どんどん伸びるよ。
かたる:まぁ、意見が割れる所だね。僕は充分評価していると思うし、お前は新興国の伸びは、まだまだ続くと思っているし…。しかし原理を考えてみれば分かるよ。自国の需要は国内企業で賄うはずだよ。何も輸入までしなくても…故に鉄も建設機械も、まもなく…
例えば船舶を考えれば簡単だね。現在は急激な中国をはじめとするBRICs需要により資源が足りずに、需要が膨らんで資源輸出国の港湾設備などが充分でないね。故に拡張や更新の設備投資が行われているよ。現在は荷揚げ待ちの船舶が、港に1ヶ月も待たされているという。更に船舶の新規発注は大量に行われ…この供給力はこれからどんどん増えてくるからね。やはりバルチック海運指数の急騰は、急落に繋がると思うよ。一度、市況がお辞儀したら大変だよ。株価はあっという間に半値だろうね。恐い話だよ。ババ抜き合戦さ。
トロ:だから理屈は分かるが、市況は1万が2万になるかもしれないよ。何処が天井か、分からないよ。故に、起こってから考えれば良いのさ。心配性だね。強気のかたるが、臆病かぜか…ハハハ
かたる:なんとでも言えば良いよ。僕は選別が進む新興株に注力するよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月12日
10月12日
かたる:アメリカではハイテク株が中心に安かったようで、その影響を東京市場も受けたようですね。解説によれば中国のネット検索大手の百度(バイドゥ・ドット・コム){BIDU@/U}が急落したそうで、当初の7-9月期の売上予測を6790万ドルから6570万ドルに引き下げたのだそうで、事前市場予測(6553万ドル)と同じような数字だったのですが、株価は下げたそうです。この会社のPERは、なんと184倍です。株価は308ドルです。グーグルがPER50倍で株価は622ドルです。
昨日、アリババの香港上場が決まったと書きましたが、中国の時価総額は、既に日本株を上回ります。上海と香港を足した合計ですが…。中国工商銀行は時価総額が38兆円、建設銀行が26兆円です。日本の三菱UFJは12兆円ほどですから、既にアジアでは中国が覇権国家になっている様相です。アメリカを凌ぐ可能性があるわけです。中国のチャイナモバイルは39兆円、ペトロチャイナも39兆円です。日本のトヨタは24兆円ですから時価総額でみると、なんとも情けない数字ですね。因みに韓国のサムソン電子は10兆円ほどの規模です。
さて、そのトヨタです。上のチャートを見ると分かりますが、株価は戻っていませんね。サブプライムショックは今年の春から始まっている現象で、BRICs関連と呼ばれる鉄鋼、非鉄・金属、海運、商社、建設機械などの社会インフラ整備関連銘柄は高値圏に株価が位置していますが、他の株はトヨタに代表されるような動きなのですね。銀行株も似たようなものです。此方は人気が高いですが下げ波動のままです。代表的なみずほは下のように底入れが見えません。ごく一部の社会基盤関連銘柄が高値圏に位置しています。
ここに来て、私がずっと拘り続けている新興株に新しい動きが出始め、ヤフーなどは一気に年初来高値を更新してきました。何故でしょうか? 果たして海運株や商社株などの上昇が続くのか? それとも新興株が再び輝きを取り戻すのか? 調整を続けている国際優良株の行方はどうなるのか? 相場には様々な焦点があるわけです。面白い市場展開です。既に誰もが儲かる相場は終焉しており、相場の読みが、ますます重要になるわけですね。今日は簡単に終わります。また明日。
2007年10月11日
10月11日
かたる:NY市場は混沌としている様子。第三四半期の決算発表が始まりアルコアは予想より悪かったといいます。グーグルなどは堅調だったとか…
10月のFOMCでの利下げ予想はマチマチで、金融新聞によると様子見と言う予想もありましたね。私は0.25%程度引き下げるべきだと思いますが…どうなるか? 株価が新高値だから見送りもあるかもしれないし…
時代や:相変わらず、弱気を継続しているのかな?
今日は昼から先物から買われ全体が引き締まっていたね。明日のSQに絡む動きかな?
トロ:個別株でも確りしていたよ。日経報道でバルチック海運指数の近況が伝えられ、海運株が軒並み高値だよ。更に商社、コマツなどの建設機械も上場来の高値だよ。やはり株は業績の裏付けがないと…駄目だよ。
時代や:なんとか、出遅れていた日本株も新高値に向かうかな?
かたる:さぁ、どうかな? 僕は相変わらず、弱気なんだね。今日の金融新聞にABS(資産担保証券)のことが載っていたね。CBOはトリプルAで82円台、ダブルAだと、なんと49円台だというからね。この会計処理がどうなるのか? 銀行株が弱い背景は不透明だからだね。それにドイツは、強行にヘッジファンド反対論を述べているよ。11月に向けどうなるか分からないよ。
トロ:考えすぎだよ。お前はありもしない中国リスクを心配し、米国景気後退論を述べ、極端に弱気になっている。結局、新興株などやって大損をしたから相場に乗れないだけだよ。
かたる:そうかな? 物事には理屈があると思うね。海運株の背景のバルチック指数を見て御覧よ。あっという間に、何倍にもなっている。明らかに行きすぎだね。危ないよ。
神主さん:そういえば、久しぶりに香港のAさんから電話があり、「ソフトバンクを買っておけ」と言われたよ。なんでもアリババ・ドット・コムが香港に11月6日に上場するんだって…、この会社はすごいの?
かたる:記憶によれば、アメリカのヤフーやグーグルのような…まぁ、日本のヤフーのような存在の会社だと思うよ。確かソフトバンクが、かなり株を持っているはずだね。そうなの。上場するんだ。それで連日、ソフトバンクの株が高かったんだね。なるほど…。今日はヤフーを売ったのだけれど…まだ上がるかな? 早く教えてくれれば良いのに…
時代や:みんな知らないんだなぁ~。早くからネット上では、話題になっていたよ。
かたる:そうなの。僕は神主さんの話しを聞いて興味を持ったけれど…、年初に僕は好業績の楽天がスターになると思って決算発表後に株を買ったけれど、大きくやられたよ。同じことが言えるね。僕は今日、ソフトバンクを高値で買ってみたけれど、この株が育つかどうかは、新興株の試金石になるね。
時代や:試金石って、何?
かたる:金の品位、真贋を試すために用いた条痕板。俗に那智黒と呼ばれる黒く硬い石が使われ、これにすりつけて条痕を調べたんだって…。言葉の意味は、人物や物事の真価を問うことだね。つまりソフトバンクが年初来高値を更新できれば、新興株の上昇は本物だということだし、仮に今年の初めみたいにやられれば、新興株の上昇は偽物?って、判断かな?
僕は新興株派、日本経済が本格的な上昇を向かえるためには、新しい産業で世界をリードすることだね。その為に新興株のスターを幾つか育てる必要があるよ。そうして先ずは、アジアの情報網の覇権を握る必要があるよ。故に、今日はアリババの話を聞いて打診買いを入れたの。勇気がいる話だね。この連騰を買うなんて…、常識的には売りに見えるからね。
トロ:これだけ上がっている株を買うの? 馬鹿じゃないの。ソフトバンクなんて、所詮は公共株だよ。PERはせいぜい10倍前後、いくら高く見積もっても20倍どまりだよ。
かたる:市場には色んな意見があるよ。僕は機関車論を採用しているよ。相場を盛り上げるにはスター株を誕生させ、脇役をいくつも作って盛り上げないと駄目だよ。そうして新興株の循環を市場に作るんだね。そうすれば、新しい力が生まれるよ。BRICs関連は、既に8合目か9合目だよ。
ネットの企業は産業革命と同じレベルだよ。だからヤフーが何百倍にもなったんだね。同じだよ。アリババだって…市場規模は中国の方がでかいよ。既に中国の時価総額は700兆円を越えているよ。日本株は537兆だよ。だから11月6日以降、折に触れアリババは話題になるはずだね。ソフトバンクはやはり注目されるよ。本業は公共株だが、ネット株の側面もあるから魅力があるんだね。
トロ:また泣くなよ。1月の失敗みたいに…ハハハ。
かたる:どうなるかね? 相場の焦点は色々あり、やはり難しいよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月10日
10月10日
かたる:NY市場は奇妙な構図のようです。決算発表期待に、利下げ期待があるといいます。考えてみれば分かりますが、好業績なら利下げを実施するわけはなく、利下げがあるということは景気が悪化する懸念があるからです。故に矛盾している解説ですね。この話は…。
株価が新高値を更新したので、利下げをしても0.25%のはず。これが有望だと思いますが、新高値を更新したので利下げは見送られるかも…しかし、相変わらずクレジットクランチのリスクはあるので、やはり0.25%の引き下げではないかと考えていますが、どうでしょうか?
時代や:ユトリがあるね。会社を休んで温泉だって?
かたる:ユトリではないね。なんだろう? リフレッシュかな? まぁ、家庭が一番だからね。家にいて気まずい様な雰囲気では仕事が出来なくなるし…大変だよ。色々気を使って…。お客様の手の内も大幅な買い余力を残したので、戦略を練るために考える必要もあったからね。落ち込んだ気持ちを切り替える為にも、環境を変えることは良いよ。本当は引越しなども良いと思ったけれど…今の環境は気に入っているから…
神主さん:相場が上がっているが、恩恵はあまりないね。確かに新興株式は戻ったけれど、急落した分を戻っただけで、中には下値のものもあるからね。
かたる:ビックリしたね。先週、USEN―4842をチャートの価値が良いから買っていたら、昨日、上がったんだね。久しぶりに新興株を買って直ぐに利食いだよ。もっともお客さんは売らなかったけれど…
時代や:意外に新興株の動きは腰が固いね。
かたる:うん。基本的に株はどんな悪材料が出ても下がらなくなれば買い場面だし、逆にどんな好材料が出ても上がらなくなれば、基本的に売りだね。新興株はかなり値戻しをして買いづらいかもしれないが、基本的には1年と9ヶ月の調整を入れたからね。この調整期間が新興株の値動きを硬いものにしていると思うよ。
逆にどんな好材料と思われる材料が発表になっても株が上がらなくなる時は基本的に下げる前兆だね。上がることがなくなれば後は下がるだけだよ。例えば東レ―3402の車への炭素繊維利用が日経に報じられていたね。でも株価は…海運株もそうだよね。今日の日経新聞の夕刊には紙パルプや鉄スクラップの価格動向が載っており、鉄鋼市況も好調だというが…おそらく鉄鋼株は上がらないだろう。同じ事だよ。
神主さん:つまりかたるの持論である。BRICs売りの新興株買いの相場だといいたいわけだね。
かたる:どこかで読んだけれど、野村がレーティングを変えたとか…住友鉱山や太平洋金属だったかな…違った? やはりどんなに好業績でも、株価が評価すれば終わりだと思うよ。ここに来てグーグルが上がっているね。昨日は615ドルだよ。PER50倍だね。やはりインターネットは、まだまだ成長産業なんだよね。故にPERが50倍なんです。
日本のヤフーはここに来て上がってきたけれどPER42倍程度だよね。6万円程度しても良いと思うけれど…ここに来てソフトバンクもそうだけれど全般的に新興株が強くなってきたね。やはり8月の期日を越えて売り物が出切ったのだろう。人間の心理からして2年間、順番を待てる人はそう多くないからね。
トロ:ふん。何が新興株だ。内容の希薄な会社の癖に…
かたる:確かにIHIのように歴史がなくて土地などの含みもないから、経営に失敗すると直ぐに倒産の二文字が浮かんでくるけれど、それだけに経営者は必死に頑張っているからね。いい加減な態度の会社と違うよ。
トロ:つまり会社に厚みがないという事だよ。危ない、危ない。逆風になれば、真っ先に飛ばされるよ。景気が後退局面になると倒産するという事だよ。その点、優良株は資産もあり大丈夫。今回のIHIも含みがあるから処理が出来たんだね。
かたる:ふん、見解に違いだね。ところで先日、日本の住宅関連が落ち込んでいると日経新聞に載っていたが…お客様はこう言っていたね。建築許可を求める為に役所に書類を提出するが、なかなか許可されないので聞いてみると法律が変り混乱しているらしいね。窓口は上司に聞いてくれと言うし、上司は分からないから窓口へとたらい回しにされているらしいね。3階以上の建物が建てられない。とぼやいていたよ。そうして地価が2倍になったので、建売は売れなくなったとか…
法律を越えるのは良いが、対応が出来ないうちにやっている感じで、その為に仕事が出来ないなんて可笑しな仕組みだね。まったく、日本らしいよ。まるで共産国家より悪いね。世の中の動きを見ていると、銀行、証券、保険、サラ金、生命保険と全部の業界はやられ…介護に派遣とどの業界も、役人の対応に追われているんだね。大変だよ。仕事の邪魔をしているのだから…どちらが主役か分からないね。
時代や:何か変った話はないの?
かたる:好調だと思っていた工作機械や産業機械の中で失速する所が出てきたね。WTI原油の先物が安くなって、現物市況が高くなる逆ザヤ状態が続いていると今日の金融新聞に載っていたね。以前、僕は述べているが、昨日の金融新聞に書かれていたよ。この意味が分かるかな?
さて皆さんは、どっち派ですか? 新興株派、それともBRICs派?
僕は昨年の夏からの動きがこの9月に出ていると思っています。あの時は新興株で押した為にえらい目にあったよ。今度は勝ち組に乗りたいね。
2007年10月09日
10月9日
今日はお休みです。コラムで近況を…
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月05日
10月5日
かたる:今日は忙しいので簡単にします。
NY市場は雇用統計待ちで模様眺めです。どちらの数字が出ても判断が難しいですね。数字の統計が多ければ、景気動向はいいので利下げが遠のくし、逆に大きく減れば利下げ期待は膨らみますが景気の悪化が心配されます。故に程よい数字が良いのでしょう。10万人ぐらいかな?
NY市場は既に新高値圏なので問題はないのです。問題は日本市場です。今日は新興株の雄であるヤフーが本年の高値更新です。ようやく待ちに待った新興株の相場になってきました。楽天も戻り高値を更新しています。他の新興株も真空地帯ですが、戻っていますね。しかし主導は個人投資家が中心に為か、少し市況が緩むと、途端に売り物が集まり下げてきますが、既に時間調整を経ているので強気に対処するのが正解でしょう。
しかし人間心理は逆なのですね。悪夢のような9月の下げ相場の印象を引きずっており、買えないのですね。買えないどころか、損をしても売る心理にガラリと市場環境は変っています。不思議なものです。先日までは下げたので買っていたのですよ。この心理が大きく変えたのが9月の下げです。あの恐怖が甦ってくるのですね。株は難しいですね。お客様に買いを薦めても、誰も買わないでしょう。投資心理とはこんなものです。
それでは何故、新興株は上がるのか?
売り物を買っている投資家が居るわけで、おそらく外人投資家でしょうね。ヤフーの買い方を見ているとそう感じます。チャートを見ると分かるのです。今回の9月が底値ではないのですね。8月に底入れした後、意外に粘り越しだったのです。故に早めに上がってきたのでしょう。
どうでしょう?
多くの株はヤフーのような動きではなく、下のベンチャーリンクのような動きなのです。ヤフーの新高値は意味があります。新興市場の底入れを示唆するからです。これで多くの新興株式は業績が上向くなら買いになります。今までは増額修正をしても売られることが多かったのですが、今回の下げで新興市場の下げは基本的に終了しましたね。
相場の流れはBRICs銘柄と新興株の綱引き状態なのでしょう。その中でハイテクの出番があるかどうか…しかしどちらも現状では、大きく買われる要素は薄いと考えられます。やはり業績を背景に株価は形成されていますから、まともな株が大きく買われる相場は、来ないのでしょう。せいぜい、これから2割とか3割とかの水準でしょう。既に新興株の多くは5割程度、値上がりしました。ここよりガンガンと更に上がれという方が、無理と言う相談です。あくめでも株価を決めるのは業績です。BRICs銘柄も既に好業績を株価に織り込んでいますから、市況が強くなっても大きく上がりません。それでは、何が物色の華になるのか? さて、休みに考えて見ましょうか…
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月04日
10月4日
かたる:NY市場は若干の調整をしている様子で、週末の雇用統計を気にしている様子。既に株価は10月のFOMCで利下げを織り込んでいる感覚で0.5%説もあるが…行き過ぎだと思われます。明らかに住宅不況が影を落としており、この影響は来年半ば過ぎまで続くといわれています。当然、この予測には金利水準が重要ですが、イメージはそんなものでしょう。今回の金利の引き上げの影響を、しばらくは観察する期間で株価は金利引き下げより、景気の悪化度合いを気にするはずですが、長年続いた株高の影響が市場心理を強くしているのでしょう。不思議です。
トロ:確かに、株価は金利が上がる過程で調整を強いられるが、アメリカの場合は、好景気の業績評価で株が上がってきたからね。やはり好景気→企業業績の向上→自社株買い→一株利益の向上→株高→資産インフレ→消費→好景気のプラスの循環が、上手く働いているのだろうね。
かたる:日本の場合は、好業績が分散されているからね。自社株買いもあるが持合い行動に出ているケースもあるからね。TBSなどは良い例だろう。どう考えても、あの株価で株式の持合いをして効率的な資産効果が得られるとは思えないからね。新日鐵なども自社株買いを多用すべきだよね。持ち合いではなく…
神主さん:しかし、今日は下げていた割合に意外に強い印象を抱いたのは、新興株式が上がっていた為かな?なんでもヨーロッパの外国人が買っているんだってね。
かたる:何処が買っているか分からないが、基本的に1年半以上調整波動を入れており、休養は充分だからね。ここに来て20%増益と言う基本的な成長性を再評価する動きなのだろう。それにしても…、楽天の今期一株利益予想は四季報の3519円、情報の4054円なんだから、もっと買われても良いと思うが…
トロ:おいおい、特別利益だよ。実際は1500円前後じゃないの。
かたる:僕は2000円ぐらいだと思うが、まぁ良いよ。アメリカのネット株は通常PER50倍ぐらいだよ。故に1500円にしても株価は75000円前後していても不思議じゃないよ。実際にヤフーは一株利益が1200円としてPERは40倍の水準だね。TBS問題や楽天クレジットの問題など不確定要素をどう判断するか問われるわけだね。
時代や:ようやく新興株が上がってきた感じだね。
かたる:うん、驚く値下がり幅で…僕には全然理解できない下げだったんだね。だってPBR1倍割れが続出し、しかも黒字で配当までしているんだよ。20%も成長している業界なのに…確かに会社によっては先行投資負担により、利益が減益になっているところもあるが、それは先行投資だからね。株価を見ると新規分野は、まったく足を引っ張る存在にしか、評価されていないんだね。呆れる保守主義だよ。
時代や:かたるは新興株派だから当然か…
かたる:僕の基本的なスタンスは、新興株買いのBRICs売りだね。既にBRICsの更なる成長を評価しにくいね。アメリカ景気が減速し中国は労働対価に環境整備と…ようやく普通の国のレベルの安全投資をするわけだから…成長だけを考えていた時代は終っているよ。
神主さん:そうなの?
かたる:うん、既にGDPの伸びより環境問題への対応を求められているよ。それに労働単価が急上昇しているね。インフレ率は加速している。これまでは鉱物資源が中心だったけれど、エタノールの需要増が昨年から始まり、とうもろこし、大豆、小麦粉など食料関連の資源価格が上がっているからね。この影響は所得の低い国々の台所を直撃するよ。
トロ:つまり、かたるは、インフレ対応を求められ、金利を引き上げるから成長が鈍化するという考え方なんだね。
かたる:うん、基本的にはね。ようやく6カ国協議が纏まり、アメリカは貿易摩擦から元の自由化を求めるね。来年はオリンピックだし…1971年のニクソンショックが起こったとき株は大きく下がったね。その可能性が次第に濃くなってきたね。
トロ:あの時代と今の情報化時代を、一緒に考えるのはどうかな?
時代や:面倒な話は分からないが、株はBRICsより新興株の訳?
かたる:確かお前は…先日はやはり新興株よりBRICsって言ってなかった? まぁ、いいや、人間の気持ちはコロコロ変るからね。僕は新興株の相場がようやく見直されると思うよ。その機関車がヤフーや楽天だと思うね。本命は違うけれど…まぁ、いいや。今日は時間がないから、この辺で…
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月03日
10月3日
かたる:NY市場は一服状態、遂に日興証券がシティーグループの完全子会社になるとか…日本初の三角合併だと言われています。金融が支配される意味は大きく、山一證券がなくなり、今回は日興証券がなくなり、あとは大和証券と野村證券が残るだけですね。銀行の国際化が問われているが、未だにバブルの後遺症を引きずっており、正常化には、最低、あと2年ほど必要だとか…
最近の新聞を読むと、ようやく事業会社がアジア進出を本格化させたように感じますね。自動車は低価格車の開発に熱が入り、日本市場の新車販売は、ここ4年ほど低下傾向が続いています。人口が増えないことが最大の理由でしょう。全ての消費が、このような傾向を示すのでしょうね。つまりGDPは増えないのですね。だから株もあがらない。
トロ:今日はお前の好きな新興株も上がっているが、のっけから弱気な発言だね。
かたる:そんな事はないよ。ただ現実を考えると、大きく株が上がる要素が見えないということさ。このまま仲間内で、足の引っ張りあいをやっているようじゃ…。日本はどんどん後進国に格下げされちゃうね。早く、この現実を打破しなくてはならないよ。情けない役人に政治家が…。テロ防止措置法だったかね? そんな問題より、重要なのはGDPを如何にして引き上げるか?
何故、移民を受け入れないのかな?
治安が心配なら、携帯電話を利用したキャッシュレス社会を構築してGPS機能が付いているから犯罪が大きく減るね。必ず犯人は捕まるよ。人口を増やす政策を採り右肩上がりの拡大政策を採用しないと駄目だね。借金を減らす為に増税だとか…清貧思想を振り撒くのは困るよ。有価証券の軽減税制度は、是非、必要だね。お金を縛らずに自由にノビノビさせないと…
神主さん:株屋の論理からすればそうだけれど、役人様からすれば、景気を拡大させれば自分達の優位性は消えるからね。公務員の給料は下がらないから、民間が下がれば満足感が増すよ。
かたる:まさか役人様がそんな事は考えてないと思うが、結果はそう言う形になっているね。困った現象だよ。話は変るけれど、ようやく今日辺りから株が戻り、みんなの顔色が少し良くなってきたようだね。問題は、こらからと言う場面なのに、戻り売りゾーンにこれから入ることだね。果たしてこの壁を抜けて、大きく新高値を越えられるかどうか?
時代や:自社株買いが増えていると書かれていたね。
かたる:うん、郵貯の株式買い増し期待なども背景にあるからね。なんと言っても低迷していた銀行、証券、不動産の三点セット銘柄が反発していたね。それに新興株も大幅高している銘柄が多いよ。安値から5割以上、上げている銘柄もあるね。100万円が150万円だから大きな上げなんだね。
時代や:しかし、よく下がったもんだよ。本当に今回は参ったね。
かたる:僕も買いより、売りの方が多かったね。10万株買うお客様が1万株に減ったり、50万株買うつもりが5万株になったり、まだ買える人は良かったけれど、投げる人もかなり居たから…やはり体力勝負に追い込まれたことは大きな誤算だったよ。ここまでリスクの許容度が減るとは考えなかったんだね。
銀行株の下げは2003年を連想させるような動きだったからね。今回の下げの意味は護送船団方式からの脱皮が、上手く行っていないということなのだろうね。金融庁の指導が古く、自由な競争が出来ないと言う事なんじゃないのかな? サブプライム問題の損失がないのも良いことだけれど、裏を返せば投資するノウハウがなかったとも言えるよ。つまり金融工学を駆使して、儲ける手段を作れない古い体質だということを示しているのかもしれないね。
時代や:そのリスクの許容度と言うのは、どうやってみるの?
かたる:難しいね。客観的な基準が確立されてないから…。例えば人気株の新日鐵が戻ったり、双日が500円台に復帰したりすることかな? 大衆が参加している銘柄が上がるとリスクの許容度が増すのだろうね。逆に昨日までの相場のように、任天堂や旭化成やニコンや三菱電機などが上がっても、銘柄選びの基準が違うから…市場のリスク許容度は大きく増えないね。
機関投資家は、もともとリスクをあまり取らないから…。リスクを共有できるのは、個人投資家や外人投資家だからね。今日のように新興株などが上がると、個人投資のリスクの許容度は増え市場に潤いが戻ってくるね。つまり人気株は市場にとって必要なんだよ。故に、スター株の存在が待ち遠しいの。しかし、ただ銘柄を持ち上げるのはルール違反と言うか、意味がないんだね。やはり一株利益が、将来、増える銘柄が人気株にならないと意味がない。木村化工機のような存在では意味がないんだよ。
時代や:明日も続くかね? もっと、もっと、戻って欲しいね。
かたる:うん。やはり巨人が勝つと株は上がるのかな? 昨日は良かったね。今年のプロ野球は放送が減ったけれど、見る機会が多かったかな? 最近は海外のドラマを見ることが多いね。映画とか…市場心理が大きく変わり新興株に光が差しているように感じるのは僕だけかね? 1年と10ヶ月か…長かったなぁ~。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月02日
10月2日
かたる:NY市場は新高値を更新したとか…流石、市場経済の株本位制の国は違うと思いますね。中国の上海と香港の時価総額は日本を抜き去り、共産国家の中国に負けているのです。経済大国と言う自負なんか…風前の灯ですね。日本株が弱い原因は日本固有の問題です。清貧思想に凝り固まった風土がバブル崩壊後、染み付いています。日銀も大蔵省(金融庁)もバブル経済の反省から過度の引き締め精神が発揮されています。
格差拡大といいますが、日本はそんなに広がってはいませんね。確かに以前よりは200万円以下の所得の人と、2000万円以上の人と差はあります。しかし正常な範囲でしょう。益々、縮こまる経済です。日経平均株価を2万円、3万円を上げる政策を掲げないとグローバル競争から置いていかれますね。リスクを取れる社会構造に変化させないと萎縮するばかりです。あぁ、アメリカや中国が羨ましいよ。
トロ:まぁ、ハズレ屋のお前はそう感じるかもしれないが、そんなに悪い相場ではないよ。今日だってニコンや任天堂が、化学では東ソーや電化など、旭化成だって新高値だよ。
かたる:確かに機関投資家好みの銘柄が上がっているね。今日の金融新聞には、郵貯の株式の持ち高比率が低いから、兆円単位で買い需要があると書かれていたね。しかし同時に日銀などは売るからね。まぁ、国内事情はそう大きな変化はないように感じるけれど…
神主さん:しかしアメリカはすごいね。サブプライム問題の当事者国なのに、既に問題を克服した動きをしているね。
かたる:報道によれば、シティーの減額修正やUBSの赤字予想により、悪抜けしたらしいね。もともとサブプライム問題は金利を下げれば、延滞債権は減少する問題だし、LBO融資まで減額修正した銀行の決算は、リスクの適正化が済んだとも捉えられるから、株は上がったのだろうが、上がっている中身は景気の変動に左右されにくいディフェンシブ銘柄で高配当の会社だというからね。逆に景気敏感株は値下がりしている。景気循環の物色は理屈どおりで、極端な流動性欠如リスクが消えたということなのだろうね。
時代や:それじゃ、かたるの懸念は消えたの?
かたる:いや…景気後退による消費減が、中国経済にどのような影響を与えるかまだ分からない。この辺りが今後の焦点だろうね。果たして自立した経済成長が続けられるかどうか…。しかし市場の観測では金利の下げが切っ掛けになっているから…この辺りの政策が今後の焦点かな? 僕の懸念は、杞憂になる可能性もあるかもしれない。ただ、やはり、一度は試練を耐えないといけないだろうと思うよ。
時代や:はっきりしないなぁ~。どっちなのよ。
かたる:BRICsの期待値はないと思っているよ。イラク情勢が好転し石油の輸出は増えるだろう。オーストラリアの鉱山会社が金のヘッジ売りを解消したという。確かにスペインなどの中央銀行が金を売らなくなった背景もあるだろうが、インフレ懸念がどんどん進むとは思えないよ。ここに来て鉱物資源より穀物市況が上がっている。物産が強いのもこの辺の影響かな?どっちにしても、ミャンマーでデモが起こるように、物価高は新興国の国民感情を変えるからね。
トロ:だいたい、お前は考えすぎだよ。いいかい。中国の人口は13億人だよ。うち10%が日本並みに消費すれば、すごい数字になるよ。この数字は絶対だよ。アジアの成長は今までの市場経済のパイを2倍ではなく、3倍、4倍と膨らませるんだね。故に資源価格は下がらないよ。アメリカ経済がくしゃみをしても、中国は大きく落ち込まない。かたるの基本的な見方が間違っているよ。「アジアの隆盛」を本命のターゲットで、銘柄を選ぶべきだよ。そうすれば、東ソーが新高値になる理由も旭化成が上がる理由も、みんな理解できるよ。
かたる:中国は一人前じゃないよ。それに、こんな驚異的な成長が続いていれば、必ずリセッションが起こるよ。一度、走り続ければ休むのが当たり前だね。来年は北京オリンピックがそのポイントになるのだろう。
トロ:そうかな? 上海万博まで続くかも知れないよ。そうなれば、まだまだ時間はたっぷりあるよ。
かたる:確かに最近新高値を付けている会社は、みんなアジアに重点を置いている会社が多いね。この辺りをターゲットに銘柄を絞るべきかな? でもやはり僕には、新興会社を応援すべきだと思うね。株価は下値だが、ヤフー、楽天などは最近の高値だよ。
時代や:つまり見方は二通りと言うわけだね。トロが主張するBRICs銘柄と、かたるの主張する新興株と…確かに、東ソーなどは、派手さはないが確実に右肩上がりだね。
神主さん:どっちでも良いけれど、スター銘柄が誕生しないと相場は盛り上がらないよ。今日だって上がってはいるが、人気株は出ていた?
かたる:ソニーはどうかな? まもなく戻りの高値を更新するね。これからクリスマス商戦、有機ELと話題は多いからね。
トロ:ゲーム部門は不振なんだよ。既に大幅な赤字部門だよ。20万円の有機ELも赤字事業じゃないの。やはり利益の増額が狙えるBRICsだね。
かたる:あまり、ピリッとくる銘柄はないね。僕は独自路線で行くよ。今回のショック安で大幅に手は空いているが、どうも気分は、今一だ。
そうそう、誰か、知り合いで東京駅から歩いて5分、850坪の新築ビルを一棟、借りないかな? 坪単価は34000円だって…、月に家賃は2890万円だね。年末にビルは完成するんだね。年間3億円の家賃だから、かなりの売上がないと駄目だけれど、知り合いが借り手を捜しています。
時代や:しかしお前は、へんな事にも手を出すんだね。
かたる:僕のお客さんなの…不動産屋さんが…。商売には関係ないけれど…先日は、千葉ニュータウンだし…、メールくださいね。紹介します。 ついでに別荘地の販売も、那須で1000坪です。此方は2500万~3000万円だそうです。どうかな? エヘへ…
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年10月01日
10月1日
かたる:今日は日銀短観の発表で予想より若干良かったそうです。しかしグラフを見ると分かるけれど、明らかに中弛みの様相で下手をすると下降波動に入りそうにも見える微妙な形ですね。市場の話題は減額修正を発表したIHI(石川島)でしょうか?
プラントの損失を抱えているという話。数年前、日揮や千代化が苦しんだ問題です。プラントは大きな規模だけに難しいのです。昔、三井グループもイランで多額の損失を抱えたことがあります。詳しく分かりませんが損失額が確定してないような…厄介ですね。中東は空前の建設ブームで人手がないと言われています。まるで利払い請求を受けているサラ金みたいな話しです。それにしても過年度に遡る決算処理は、場合によれば粉飾決算の可能性も疑われ、数字以上に厄介な問題のようですね。しかし本来はあくまで特損なので、今期限りの決算修正だけなら、そう心配しなくても、逆にチャンスになりますが…
神主さ:うちの調査部が薦めていたよ。いい加減なのを薦めやがって…、踏んだり蹴ったりだよ。
かたる:よくある話だね。先日もある会社の推奨銘柄だったSUMCOが推奨した途端に急落したとか…という話を聞いたね。アナリストもいい加減だからね。でもある意味で仕方ないかも…アナリストのレベルでは発表された以外のことは分からないからね。仕方がないよ。だいぶ買ったの?
神主さん:2万株、面白くないよ。
かたる:まぁ、良いじゃないの。仕方ないよ。株式には、そのようなリスクはあるからね。でも最近は過剰反応とも思える反応が多く見られるね。まぁ、それだけ振幅があるのだから上手く立ち回れば儲かるのだろうが…今日の金融新聞には、日曜日にビスタで書いたレポートの銘柄が載っていたね。僕はあのリストからセグメントを見て銘柄を選べとしか言わなかったけれど…上から9番目の銘柄の地域別のセグメントはこんな感じ。
普通は北米が主戦場だけれど、この会社はアジアをはじめとする新興国に力を入れているね。故に可能性がある銘柄だと言えるが、これだけでは駄目だね。これまでの資本政策や中期計画を見て検討しなくてはならない。問題はこのセグメントだが、分野別や地域別が載っているから、有価証券報告書をよく見て検討すると良いね。
時代や:なんでも、ソニーの金融子会社の価格が40万円に決定されたとか…
かたる:ソニーフィナンシャルホールディングスの話だね。11日に上場されるんだね。野村證券が幹事だから、野村に申し込めばもらえるだろうね。今日は同時に有機ELテレビが20万円だと発表されていたね。この価格なら売れるかもしれない。あのようなスタイルでなく壁掛けテレビとして売り出せば良いのに…
トロ:大丈夫なのかね? また発売したあとで回収しなければ良いけれど…有機ELは耐久性が疑われているよ。それにまだ小さいよ。買う人がいるの?
時代や:あれ、すごいね。あの富士通ゼネラル、大ヒットだよ。
神主さん:IHIに引っ掛からなければ…良かったのに。
かたる:このような地合いだから個別材料物色の仕手人気がかかりやすいが、気をつけたほうがいいよ。人気化すれば、何れ人気は冷めるからね。人気が冷めれば株価は下落する。人間の気持ちは長くて1年半程度しか持たないものだね。目先の勝負と割り切った銘柄が人気化するが、展望がない銘柄は大きく育たないよ。
時代や:ハズレ屋のお前に言われたくないよ。
トロ:コマツが良い動きだよ。やはり…新高値を目指す株は業績だね。
かたる:寒くなってきたね。もう夏のパジャマでは寒くて…風は冷たくなってきたし、今日は郵便局に行ってきた。税金を払うお金がなくて、消費税は天引きされるし、給料はないし、税金はたくさん払わなくてはならないし…今はもう秋、誰もいない海、知らん…
相場も柱が欲しいね。なにか夢を感じさせる大きな銘柄が育たないかな?
楽天などは比較的強い動きになってきたね。この銘柄は長所に惚れて短所を見ずに取り組んだけれど失敗したんだね。お金は臆病だから…長所だけを見るようなスケールの大きな相場展開になると良いが…もう少し先かね。季節の変わり目だから、体に気をつけないとね。相場に負けて体を壊したら元も子もないから…。さぁ、相場は悪いけれど頑張るぞ!
時代や:カラ元気だね。
かたる:カラでも何でも元気は元気さ、証券マンは気力が命さ。気力がなくなれば生きる屍だよ。儲けようとする心がないと、折角、切り返しの動きになっても消極的になり途中で買うタイミングの所を売るようになるからね。銀行株は安くなってもしばらく様子を見たほうが良いと思うよ。いろいろ嫌な話があるからね。値惚れで買っちゃ大変だよ。さて今日はこの辺で…
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。