今日の市況(2007年)(2007年11月09日)
かたる:今日は簡単にします。
週末なのに下げましたね。別に下げなくても良いのに…と思うのですが、日本人は自分から行動するのが苦手のようですね。郵政省は株を買わないのでしょうかね? 日本株が下げている原因をサブプライム問題のせいにして、マスコミは報道していますが違いますね。そりゃ、多少の影響はありますが…明らかに政策不況と行政不況です。
2005年の暮れにリートへの融資を金融庁が気にし始め不動産鑑定士の査定を疑問視し、銀行へ過度の融資を慎むように指導がありました。そうして翌年の1月ライブドア事件が起こります。更に村上ファンドへの攻撃です。昨年は三角合併解禁で、過度のM&A恐怖が走り経済界は動揺します。そうして新日鐵の株式持合い行動に代表されるように、多くの企業が持ち合いを再開します。銀行も応じていましたからね。失われた時代の反省がない。呆れます。そうしてサラ金規制により、広告収入がネット産業中心に大きく減ります。当然、新興株は下げますね。
このサラ金規制は個人事業主の資金源を断ちました。よって倒産が増えています。更にライブドア問題が波及し、公認会計士が買収した会社の資産査定を厳格化します。100億円で買収した会社でも、赤字が純資産価値しか査定してくれないのです。50%なら50億円で残りの50億円は損失の計上を迫られます。そうして多くの新興会社は営業黒字なのに特別損失を計上します。そうして、ここに来て姉歯偽装設計から建築基準法が改定され審査が通らなくなり建築が滞っています。この秋に金融商品取引法が新たに施行され、これまでの金融庁の検査に脅える金融機関は、過度の説明に終始しています。なんと一人のお客様に2時間も説明時間を割くのです。お客様はへきへきしています。
不二家から赤福へ、行政の姿勢がマスコミで攻められ、頭にきている行政当局は、過度の指導をし強硬姿勢をとり、どんどん景気は悪化しています。みんな役人の指導ですね。90年代の失われた時代を、ようやく抜けてこれから頑張ろうとしたら、ブルドックのような保守的な判決や事象が散見され、日本は異質だと言う認識になっているようです。何故、黒字で配当をしている会社が純資産倍率1倍を割っても経営者が交代にならないのでしょう? おかしいですね。経営資源を無駄に使っている経営者が首にならない。日立はどうですか? 社長に能力があるのでしょうか? 何年も、何年も…正常な市場経済なら買収されていますね。純資産を割っても買収されない市場になりました。借金をして買収し解散すれば、儲かるのに…経営権が手に入らない。故に論理が通らない。
株価が下がってきたのだから、新日鐵は自社株買いを発表し、自社株を買えば良いのです。株式の持合などせずに、自社の株を買うべきです。みずほも株価が下がってきたのだから、自社株を買うべきですね。最近、三菱東京が自社株買いを発表しましたが、僅か1%ですね。それでもやる会社は良いですね。今日はトヨタの売買代金がトップです。明らかに自社株買いと思われます。日経新聞に寄れば、ようやく福田内閣は成長路線も考えると報道されているのに、町村官房長官は株が下がってきたからと言って、証券税制は優遇延期はせずに、抜本的な改正を目指すと言うような発言をしていました。アホか…と思います。株が下がると言うことは、景気が悪化しているからです。GDPが伸びないから時価総額が増えないのです。国民の「命と財産」を守るのが政治家の使命だろうに…。この国には国民を苦しめる役人と、自分達のことしか考えない政治家と、時代音痴な経営者しか居ないのかな? 悲しくなります。
このように政策批判をしていますが、来週はチャンスだと考えています。
投稿者 kataru : 2007年11月09日 19:25