今日の市況(2007年)(2007年11月20日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
NY市場は再びサブプライム問題で、下落していると言います。何でもGSがシティー株を、売り推奨したと言います。まぁ、基本的に売り推奨して株価が下がるようでは、市況は弱いのでしょうね。驚いた事に人気株だった新日鐵が600円の大台を割りました。まぁ、僕にとっては当たり前の現象で、まだ高いと思っています。先日の日経新聞ではアナリストの予想株価が940円とか…1ヶ月ほど前だったか? 書いてありましたね。多くの人が話題にするレーティングと言う奴です。
皆さんも気にしますからね。私は他人の評価などあまり気になりませんが、良くGSが引き上げたとか…クレディースイスが引き下げたとか話題になりますからね。一体、940円の高評価をしたアナリストは、その後どうしたのでしょうかね? 私は前からPER16倍は異常に高いと世界の鉄鋼株の比較を用いて解説していましたが…、残念ながら私の予想が覆り、確かに株価は964円まで行きましたから…まんざらアナリストの予想が外れているといえるかどうか…
今日の新日鐵の動きは化け線になるのか?(酒田五法では「化け線は一本と知れ」との諺があります。いやこの形は化け線とは少し違うかな?)それとも反発するのか? 分かりませんが、今日はなんとか上げましたね。僕は戻すと思っています。たぶん700円前後まで…そんなもんだと考えています。今日の出来高は多く、投げが出たのでしょう。久しぶりに3兆円の売買代金を越えました。基本的に、このような下げの局面はテクニカル指標に頼るしか仕方ありません。私は今日をもって、底入れ宣言をしたいぐらいです。
ただしBRICs関連銘柄は、株価が戻ればカラ売り対象です。ほどほどの戻りで売るのが正解だと思います。仮に好業績を維持して株価が上がるとすれば、来年の春以降の経済情勢を見ないとわかりませんね。どっちにしても、下げるか、横ばいの筈です。代わって期待している新興株は悪くて横ばい、上手く行けば上げていくでしょう。しばらくは大きな相場を目指すのは難しい情勢です。大相場があるとすれば「3丁目相場」がスタートすれば…、日経平均株価の2万円もあるでしょうが…、私にはかなり先にストーリーに思えます。でも侮れませんね。松下は良い動きです。
アメリカ株は基本的に現時点では心配ないと考えています。たぶん年内にもう一度、利下げをするのでしょう。もともとサブプライム問題は、金利が引きあがるから問題の商品なのです。早いかもしれません。チャンスですね。売れないサブプライム関連商品やアメリカの投資銀行の株は狙い目かもしれませんね。中国の工商銀行などは南アフリカの銀行の株式を買ったとか…金融新聞に書いてありましたね。日本の「りそな」などの倒産銀行を提供すれば良いと思いますが…こんなことを書くと、怒られるかな?
PBR1倍割れの黒字で配当利回りが1%以上の株はゴロゴロしています。何故、こういう水準まで株価を経営者は放置するのでしょうか? 経営責任ですね。ブルドックはこのようなケースで、株価安を放置していたから狙われたわけです。あれは経営責任ですね。それなのに、赤字でも責任を取らない経営者の姿に、日本の問題点がありますね。あのようなケースを社会が放置するから、このような下げになるのです。新日鐵が持ち合い株活動をするから、このような安値まで株価が売られるのですね。今日の日本の株安は、サブプライム問題の影響より本質的な問題によるものでしょう。悲しい現実です。
既にグローバル競争時代。ようやく嫌いな新日鐵もタイに高炉を新設するとか…報道されています。株式持合などにお金を使わずに、自社株買いやグローバルな視野にたった投資をすべきでしょう。目先の株価の動きより、このような考え方は非常に重要です。中国の「労働契約法」の施行により、オリンパスがベトナムに工場を分散し、ミスミだったかな?中国の人員カットに動いている。その動きが何処まで広がり、アメリカの消費動向などを見定める時間が必要なのですね。だから新興株なのです。分かるかな? 僕はそう考えています。今日はここまでです。買い場は続くよ。頑張ろうね。
投稿者 kataru : 2007年11月20日 21:40