未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年11月29日)

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かたる:NY市場は今年二番目の大幅高で、しかも2日間連続の大幅高になったね。さすが市場主義の国のアメリカです。株が安くなれば消費に影響を及ぼすので、FRB副議長のコーン氏は利下げの可能性を示唆したとか…。株が下がっても関係ないという日本の政策当局とは、戦略的に違うのですね。日本は世界競争に負けるわけですね。国家の首脳が民間企業の製品を売り込みに行く国が世界では一般的ですね。資源もそうです。中国などは国家ぐるみで資源の利権を集めているのに…日本は民間任せです。さて、そんな日本国もようやく株が反発しました。

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まだ信用の評価損率が19%を越え、8月の20.81%から改善されていませんから、市場参加者の心理は非常に暗いものがあります。しかしネット関連の新興株を中心に上げ続けており、年齢の若い新世代は強気になりつつあります。何れ市場全体の空気も大きく変わるでしょう。僕は基本的にガンガンの強気です。しかし昨日の「今日の市況」で書いたシティーグループへのアブダビ投資庁(ADIA)の出資は11%ですからね。この意味は非常に重要なキーワードなのでしょう。よく考えないとなりません。

トロ:かなり痛んでいるんじゃないの? まぁ、利下げ観測で株価が大幅高するのかな? 基本的にカラ売りの買戻しなのだろう。AIG52%、アルコア39%、シティー37%、デュポン23%、J&J22%,ウォルマート16%、AT&T15%、P&G10%などが、先月比のカラ売り増加銘柄だね。

神主さん:これで年末年始高に向かうかね?

かたる:日本は外人頼みだからね。今週に入ってヘッジファンドと思われる換金売りは一巡したようだね。彼らは売るとなったら、株価を気にせずに売るからね。大型株もガンガン株価が下がったけれど…日本人は買ってないね。基本的に戻りの相場に入ったのだろうね。力があるなら直ぐに売らずに、年末まで待ったほうが良いだろうね。普通はこれだけやられると、市場心理が変わり戻りを売りたくなるが、違うんだろうね。基本的には、これだけ下げた最初の戻りは売りたくなるけれど、買いを優先させたほうが良いケースが多いと思うね。僕は8月17日に続き11月22日が二番底になったと思うよ。

時代や:何処まで、戻ると思うの?

かたる:さぁ、分からないよ。しかし13週線が16200円だから、一旦はそのラインが目標になるのだろうね。

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時代や:今日は15513円だから…、たったの700円しかないよ。

かたる:だから…とりあえずの目標株価だよ。僕は基本的に、日本株は来年の春、または夏までボックスの相場だと思うよ。14500円から18000円の往来相場。アメリカの景気動向や、中国の経済政策を見極めて新しいステージに向かうのだろう。現時点ではどのような相場展開になるか分からないね。

時代や:かたるは新興株派だよね。

かたる:そうだよ。ヤフーや楽天を買っているからね。当分、売ったり買ったりを、繰り返すのだろう。大きくなる銘柄は、そうあるもんじゃないよ。1割、2割の値幅で売り買いを何度も繰り返す事になるだろう。株には値動きは激しくなるゾーンと、揉み合うゾーンがあるよ。基本的にタイミングを見計らって、激しく動き時にアクションを起こすんだね。どっちに向かう分からない最初の波動を抑えられれば上等だね。

神主さん:対面営業では、なかなか手数料が抜けない相場が続くのかな?

かたる:そうでもないね。ネット株は結構日計り組みが多いせいか、株価が乱高下するよ。高い時に売り安い時に買えば良いね。10月11日につけた17488円に近付けば株価の動きは重くなるだろうね。逆に15300円以下の時はビックチャンスだね。

トロ:どうかな? お前も冒頭で警告しているように、シティーの11%の金利は、異常だね。まるでジャンク債だよ。それだけ内容が痛んでいるんじゃないの? お前が話題にしていたカントリーワイドは、政府系の融資を急増させ、問題化になりそうな雲行きらしいね。まだ安心はできないよ。

かたる:僕は銀行株がガンガン上がるとは思ってないが、このセクターが落ち着くのは、市場の絶対条件だね。おそらく銀行株もボックスの動きだろう。

時代や:一体、何を買えば良いのさ。

かたる:なんでも当面は儲かるよ。乖離率の高い銘柄は値戻しをするだろう。でも本命は新興株だよ。新高値を更新している銘柄が多いね。その押し目買いが、当面は有効なんだろうね。BRICs銘柄も戻るけれど、深い追いは現時点では危険だと思うよ。どの程度まで戻るか…。しかし戻ってボックスになり、来春、来夏を迎え経済情勢が大丈夫なら、再びBRICs銘柄を買いなおす動きになるかもしれない。だから、僕はやらないけれど、そんなに落胆をすることもないね。さて、今日はこの辺で…個別株の解説はまたね。

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投稿者 kataru : 2007年11月29日 19:52