今日の市況(2007年)(2007年12月10日)

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かたる：今日は内閣府が発表した１０月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は１兆８０３億円と前月に比べて１２．７％増えたそうです。久しぶりに明るい話題で、朝はこの数字を好感し高く始まりましたが、次第に相場は弱くなってきました。日経平均株価は１／３戻しを達成しＦＯＭＣの行方などを気にしはじめたのでしょう。アメリカ金利は０．２５％の引き下げ予想が一般的です。ただ０．５％と言う読みは一部にはあるようですが…、僕は０．２５％だろうと考えています。

中国は引き締め政策を実施しており、預金準備率を１％引き上げ１４．５％にしたそうです。今年１０回目の引き上げです。ただ金利ではなく預金準備率ですからね。市場にだぶつく資金を吸収しているだけの動き。明日発表される予定のＣＰＩが注目されますね。１０月は６．５％だったのです。この動向は非常に重要です。

時代や：最近、かたるは米国株の動向より、中国の動きを気にするようになったね。

かたる：うん。既に中国がわが国で最大の貿易相手国だよ。今年、米国と逆転したんだね。この動きは今後も加速すると思うよ。日本の経営者も、ようやく、この１年ほど積極的に中国などのアジア進出を目指していると思うよ。毎日のように新聞で報道されているからね。故に一時的なピークを打つ可能性は高いと思っている。日本企業はいつもラスト・アンカーだからね。ＢＲＩＣｓ銘柄を買ってない僕だけれど、中国は世界経済にも大きな影響力を持っているからね。

神主さん：かたるは、かなり来年の経済動向に対し慎重な見方をしているようだね。

かたる：うん。現在の引き締め政策が有効かどうか…中国人は博打好きだからね。マンションなどの投機をかなり警戒しているね。だって僕が２年前に行った時に、既に数千万円の物件がかなりあったんだね。日本人でも買えないのに、一体、所得の低い中国人に買えるのかな？　不思議だったよ。いくら二桁の経済成長をしていると言っても…。故に、自然の原理で、一度、低迷期を迎えるんじゃないのか？と漠然と思っているの。あるとすれば来年の可能性が高いね。北京オリンピックが終わり米国の消費動向が危うくなるからね。今年、株式相場が下がっているのは、その心配を織り込み始めているんだね。別にサブプライム問題だけじゃないよ。

更に、純資産倍率１倍を割っている銘柄数は東証一部だけで、なんと６３０銘柄もあるんだよ。だいたい上場数の半分がＰＢＲ１倍を割り込んでいるんだね。何故、こういう奇妙な現象が起こるのかと言えば、ブルドック問題に代表される日本の官僚機構の弊害だろうね。政治家も役人も、如何に自分たちの政策が失政をしているか…自覚があると思うけれどね。新日鐵の三村さんなどの責任だね。僕はそう思うよ。まだ日本には市場原理が浸透してないんだね。

時代や：何か、かたるの話を聞いていると、株はだめだと言っているみたいだね。

かたる：今の株は安いよ。配当利回りが３％以上にまわる銘柄が、東証一部だけで９３銘柄もあるんだね。３％と言えば、かなり良い利息だね。機関投資家さん、国債は１．５％ですよ。国債より株を買うべきだね。最近は信託銀行が年金資金でかなり買っているけれどね。しかし、これは保守的な運用で、株が下がった為に株の保有割合が低くなったから買っているだけなんだね。通常は株が安くなり、このように数字があうのだから、株式投資の割合を増やすべきなんだけれど…

トロ：サブプライム問題のアメリカの対策は、問題を先送りしただけで根本的な解消にならないね。故に、もう一度、株は下値を叩きに行くんじゃないの？

かたる：あれ、強気だったんじゃないの？　最近のトロの話を聞いていると弱気説が多いみたいだね。僕は強気だよ。でも期間限定だけれど…。好業績のネット株に、物色は絞られると思うけれど…。来春の動向がよければ「３丁目相場」に突入するね。

時代や：昭和３０年代の時代で活躍した銘柄群と言う意味だね。「三種の神器」と呼ばれた冷蔵庫に、洗濯機に、テレビの時代だね。

神主さん：かたるの予想は、アジアの繁栄を享受できると言う読みだね。

かたる：うん、僕は中国などのインフラ整備は一段落したと思うよ。まだまだ社会基盤は足りないが、幹線道路など、一応、峠を越えたんじゃないのかな？　今度は民衆の欲望を満たす番だね。一人あたりのＧＤＰが２０００ドルを越え、一般庶民もゆとりが出始めると言う読みだね。果たしてこの読みが当たるかどうか…。故に国内企業よりグローバル企業、海外で名前が売れている消費財の会社の株を買わなくてはならないね。しかし会社にその意思がないのは駄目だよね。積極的に海外展開をしている会社が面白いよ。ビスタニュースでチラリと書いたけれど、今度はあの会社を少し攻めてみようかな？

時代や：なになに？

かたる：ビスタニュースの原稿を読めば良いよ。いつかチャンと書くからね。最近は良い感じで相場の読みが当たっていると思うけれど…アノマリー現象は有効だろうと思うね。人間心理はそんなもんだよね。僕なんか統計的に見ると昼飯を食う店は、だいたい決まっているからね。相場はある意味で確率だから…。残念ながら、既に大相場の局面ではないから薄張りで相場を考えないとならないね。他人が買えない時に買って、みんなが強気になる時に売る。今日の新興株は安かったね。乖離調整が進んでいるね。僕は今日も買っているよ。さぁ、また明日も下がれば、買おうかな？　年末年始に向けて、株を枕に初詣。

トロ：こんなに不安定な時に株なんて…

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投稿者 kataru : 2007年12月10日 17:06