今日の市況(2008年)(2008年11月10日)
最初にお願いです。知り合いの人から頼まれました。
橋本ひろしの書いた本「100歳以下はみんな10代だ!」と言う本がマガジンハウスから出版されました。興味のある人は買ってください。橋本さんは異色の経営者です。キョウデンと言うプリント基板の会社をスタートさせて99円ショップや長崎屋を再建している人です。今は金曜日に六本木のライブハウスで歌っているとか…。
不況感を一掃させるパワーも持った人です。僕も一度、時間のある時に聴いて見たいな。何しろ今は株が下がり落ち込んでいますからね。元気の出る本です。橋本氏は本音で生きるタイプかな? まだ会った事はありませんがエネルギッシュなイメージですね。実はテレビ東京のカンブリア宮殿でも紹介されていますね。本に付いているライブのCDはなかなか面白いのです。このCDだけでも価値があるかな?
1500円ですからお近くの書店でどうぞ…または右の画像をクリックしてネットから注文して下さい。
さてNY市場は反発し、更に中国の大型財政出動計画(57兆円)の発表により、日本株は大幅高しました。日立建機はストップ高し、クボタなども賑わっていました。すごい規模ですね。金融サミットに向けて中国の意気込みが感じられます。中国では金融危機により固定資本形成が陰りを見せていました。中国の雇用の維持の為にはGDPの8%成長が必要だと言われているようです。考えてみれば共産党の一党支配ですから人民の不満が高まると政権の転覆がある訳で首脳部も必死ですね。経済成長が鈍れば人民に不満が溜まります。格差社会の中で希望がなくなれば暴動が生まれます。故に中国は成長率を下げるわけに行かない。だから自ら社会インフラ整備の為に財政出動するのですね。この発表を受け建設機械のコマツや日立建機が大幅高したわけです。NHKで海運市況の暴落が伝えられていた海運株も、この動きを受けて強かったですね。
BRICs関連株のデッカプリング論、死語になりつつある言葉が復活する可能性が生まれてきました。ここで金融問題の解決策が見えれば…短期の調整パターンになります。
私は既に米国の不良資産の買い取りが始まったのかな?と思っていましたが、報道によれば、どうもまだのようですね。以下の報道がありました。
『米政府による不良資産買い取り制度(TARP)に対して米銀の53%が参加する意向を持つことが分かった。米証券業金融市場協会(SIFMA)や米銀行協会(ABA)など、五つの業界団体が合同調査の結果をまとめた。10月8日から20日にかけて聞き取り調査を実施し、445行から回答を得た。資産規模による内訳をみると、50億ドルを超える銀行が20行、10―50億ドルが41行、10億ドル以下が384行。同制度を通じた不良資産の売却規模を明らかにしたのは260行で、その総額は5800億ドルに上った。 資産規模が大きい銀行のほうが制度への参加に積極的な姿勢を示した。「参加する見通し」との回答は、資産総額が50億ドルを超える中堅規模以上の銀行で70%だったのに対し、50億ドル以下の銀行では5割前後にとどまった。 』
この記事は日経ヴェリタスのネット版から持ってきました。皆さんも是非、購読してください。僕は昨日、日経ヴェリタスの記事を批判しましたが、株式投資は情報が命です。情報にお金を掛けない人が株で儲かるわけありません。多くの雑誌や新聞を読んでも、かたる君程度しかなりませんからね。つまり相場で儲けるのは非常に難しいのですね。私が何を考えているか? 自分自身で考えて判断しなくてはなりません。他人の意見は他人のもの。投資をするのは自分のお金なのです。
かたる銘柄のベンチャーリンクが第三四半期の決算を発表しました。残念ながら失敗したかたる銘柄のフォローです。リストラが現状に追いつかない印象を抱いています。今年行っているリストラ策を昨年やっておれば…と悔いますが、松本社長はライフサロンに強気だったから乗り切れると考えていたのでしょうが、売上減少にもかかわらず経費が増える完全なミスリードなのでしょう。そのために手塩にかけた虎の子のカーブスを手放す始末です。当初、カーブスの上場から繰り越し損を一掃し復配の道を模索していたのに…。現状は短期借入金が増え、尚且つ営業キャッシュフローが赤字のままで立て直しが出来ていません。売上に見合った経費まで削減しないと厳しい景況感の背景があり、リスクを取る外資系ファンドも存在しませんから、時間との戦いが強いられている印象です。私は市場に残すべき企業だと考えていますので引き続き応援しますが、まもなく債務超過の可能性は否定できません。第三四半期段階で総資産は95億円に対し自己資本は21億円です。自己資本比率が22.1%です。FCの加盟店数は横ばいで、現状維持が出来ればマズマズなのでしょう。残念です。
中国の大型財政出動計画により、急回復するシナリオが甦ります。本格的な第一のシナリオがなかなか実現しないのは日経ヴェリタスのネット版が報じている通りですね。ここが焦点です。しかしBOE(英中央銀行)は1.5%と言う大幅な利下げを実施しました。分かりますね。依然、この第一のシナリオは生きているわけですね。もともとこの路線が新しい相場のスタート台になるわけです。ECBのトルシェ氏も完全に方向転換していますからね。楽天の業績は発表されて心配されていたフュージョンの動向が発表されていました。大丈夫そうですね。流石です。いい経営者です。ビスタニュースで述べている幾つかのストーリーの路線上に相場の流れはあるように思います。この動きが強まるかどうか? 全ては政策次第なのでしょう。今週は再び買い場です。週後半、下がると思いますが、そこが狙い目かな?
投稿者 kataru : 2008年11月10日 17:10