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今日の市況

今日の市況(2008年)(2008年11月21日)

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案の定、NY市場は大幅安で…今日の東京市場は幕開けしました。
しかし…こんな株価が本当に妥当なのだろうか? 
一体、市場経済と言うのは正しいのだろうか? 

最近の疑問は信じてきた考え方が、根本的に問われているように思うのです。市場経済は上手く作られたシステムです。リカードの比較優位論と言うのがあり、自由貿易が消費を拡大させるという話しです。効率化を解説した話だったと思いますが…。GMは倒産したほうが市場経済にとっては良いのでしょう。そのGMは12月に結論を先延ばししたようです。このような異常事態は、何度か経験していますが、その度に怪我人が出ます。

人間と言うのは経験から行動しているのでしょう。今日のような先が見えない下げは恐さを感じますから、ギリギリの精神状態の人は買えません。しかし、ゆとりのある人は「じゃ、株でも買ってみるか…」って、気軽に買えます。僕らが学んできたPERやPBRと言う指標が完全に無視された状態になっていますからね。しかし過去の経験からみると、必ずこのような危機は克服され、何れ正常な評価に戻るのです。だから自分の感情ではなく機械的に売り買いを繰り返すしかないかな?と思います。

こんな時は知識が邪魔になります。
例えばCDSの価格、ソフトバンクが967と言うことは10%近いプレミアムと言うことですね。JALは1426ですから14%です。えっ?あの優良会社のオリックスが912? …って、具合ですね。三菱銀行が支援しているアコムが656なのです。まぁ当然、独立系のアイフルは2610で、武富士は2140と言う具合ですね。こんな相対売買に市場価値があるのかないのか…、根拠が分からない数字を元にして、株価が高いだの、安いだのと評価する株式市場は、少しおかしいですね。サブプライム商品を組み込んだABX指数も同じです。下のグラフの通り、再び暴落しています。いったい、どれだけの売り買いがあるのでしょう?

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ネットの世界で流通する情報は、本当に真実なのでしょうか?
前にも書きましたが、私は日経新聞に散々騙されています。昨日まで大幅増額修正の記事を書いていたのに…。翌日は一転して大幅な減額修正で2日間連続のストップ安を味わったこともあります。最近では日経ビジネスに信越化学の記事が載り、虚偽報道だと会社側が抗議した事件もありましたね。嘘が本当の現実に変わる事もあります。債務超過でないのに債務超過の疑いありと報道したばかりに、増資を取り止められたり現実に債務超過に陥ったとか…情報と言うものの扱いは、慎重に考えなくてはなりません。

本当かどうか…ここに来て急落している米国のシティーグループが、GSやMSと経営統合の話しが伝えられ日本株は買い戻されたと言われています。本当かどうか知りませんが…常識で考えれば分かります。200兆円もある大銀行が自己資本比率の低いGSやMSと言う100兆円規模の企業と統合すると言う事にメリットがあるのでしょうか? 

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なんだか、昔、三井信託が中央信託に吸収合併された話しみたいですね。結果は規模の大きな三井信託が主導権を握り、中央信託のスタッフが冷や飯を食わされた話に似ています。何が本当か分かりませんね。得意げにCDSの価格は○○ですから、この株は下がりますからカラ売りをしましょう。安易な動きが市場にはあるのでしょう。

しかし間違った情報を元に判断された株は、必ずいつかは修正されます。何故、日本の銀行株が売られるのでしょう? 日経新聞が、日経平均株価9000円が採算ラインとか書いている記事が正しいかどうか…。それに期末の話ですからね。金融庁が簿価採用にすると言えばそれで確定です。増資の資金の質ってなんでしょう? 与えられた有価証券報告書を信じていたが黒字倒産することもある世の中です。異常な状態は必ず修正されるし、100年に一度の危機と言うことが本当なら、見方を買えれば100年に一度の…最大のチャンスと言うことです。混乱の時代を迎え、自分自身が確りしていないと駄目な世の中になってきました。僕の情報を含め、全てを疑いの目で、もう一度、見直す必要があるのでしょう。

こんなに人気があるのでしょうかね。
今でも登録する閲覧者の方がかなり居られます。あくまでも自己責任で私の意見は参考程度に留めて下さいね。僕は日本が良くなって欲しいし、市場に流動性が増して豊かな市場になって欲しいと願っています。日本の現在の在り方はおかしいと思っているのです。
だから市場原理を利用して、より良い国になって欲しいと願って努力をしているわけです。僕らの国は、僕らの手で守るのです。かたる君の最近のテーマは「投資銀行」と「加工貿易国、日本」ですが…。前者の考え方を進化させたレポートを、今週のビスタで書きたいと思っています。たまには悲観論の見方を提示しても良いでしょう。両者の意見を知ってこそ、正しい判断が出来るのでしょう。今日は忙しいので、この辺で…。

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投稿者 kataru : 2008年11月21日 16:35