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今日の市況

今日の市況(2008年)(2008年12月01日)

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NY市場はおそらく完全復活でしょう。理想的な展開の相場展開になっていると思うのです。残念ながら、10/10日を上回る28日の安値を切って、NYダウは最安値を21日に付けたわけですが、実はこの日は銀行株が安かったのです。しかし他の株が上がりNYダウ平均株価は大幅高しました。日曜日にシティーへの二度目の公的資金注入と不良資産への公的保証を付けた金融政策が支持され、金融株の上げがスタートしました。21日金曜日のシティーバンクの株価は3.05ドルだったのですが、4連騰し8.29ドルまで回復しています。

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金曜日も含めNY市場は、なんと5連騰しました。
調べてみると…2007年7月11日~17日まで271ドル上がり、スタートは13501ドルでした。今回は1276ドルも上がり、スタートは7552ドルでした。上昇率は前者の2.00%対し後者は16.89%です。仮に今晩も上昇すると…2007年4月12日~20日の7連騰と言う記録がありますが、この間の上昇は477ドルでスタートは12484ドルなので、3.82%の上昇と言う事になります。上昇率の幅より連騰記録が注目されます。投資マインドが変化する可能性が高いのです。

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オバマ政権への期待が背景にあるのでしょう。
心配されていたブラックフライディーと呼ばれる11月の最終金曜日の小売売上はショッパートラックによれば、前年比3%増だそうです。実はドイツも消費が堅調なのですね。金融市場の影響は何れ反映されるのでしょうが、実体経済より今回は金融経済の痛手が大きいのです。ここを間違えてはいけません。金融経済の急拡大が続いたので、実体経済が悲鳴をあげたのが、資源価格などの商品価格の上昇によるインフレなのですね。高騰する人件費によりドバイで人手が足りずに、建設の採算が悪化していました。実態経済の裏方である影の関係の筈の金融経済が、表舞台である実体経済の光を越えたのです。だから必然的に崩壊したのでしょう。

市場では2日の(つまり明後日に結果が判明しますが…)GMの動向が注目されていました。確かに大きな会社です。17兆円ほどの売上高ですから…。信用乗数はどの程度なのでしょう? 7倍程度かな?と言うことは、100兆円を越える事になるので大変な規模ですが、株式市場の評価は3200億円程度のものなのです。私は破産法の適用を受けたほうが良いと思いますが…、オバマはUAW(United Auto Workers)の支持を受けていたと言いますから、一度は助けるのかな? どっち道、駄目でしょうが…。此方の動向などが気になり、日本市場は模様眺めに終始したようです。

いろいろ言われています。
弱気派に言わせれば、これだけの規模の政府支援をしており大量の国債が発行されるからドル不安になるというのです。この人の意見が正しければ、国債金利が3%を割れますかね? おかしいですね、この意見は…。それともかなり先の話かな? 更にドイツでは…ユーロの紙幣にドイツが発行した刻印がないものが毛嫌いされているという話題も報道されていました。ユーロの崩壊まで市場で言われているのです。いやはや…まぁ。私も他人のことは批判できません。何しろ弱気市場でも、かなり先の話題を用いて、可能性の薄い見方を披露することがありますからね。明らかに値動きは金融相場の開始を示していますね。強弱観が対立する相場です。

現実はどんどん悪化します。しかし打たれた金融・財政政策への期待と実態悪の綱引きの相場です。私の予想通り米国金融株は上昇波動の入り口に到達したようです。その様子は下記のグラフです。何度か登場している米国金融株価の動向です。私のこの読みは今年の夏からスタートしました。読んでいますか? 実は今年の夏の終わり、香港のUBSの人と帝国ホテルで会いましたね。その時に、この米国金融の話しをしました。もう一つ、次の狙いも、お話ししました。ようやく米国金融の話しがスタートしましたね。

低迷する日本の政策に、市場経済の米国の政策と…共産圏の筈なのに…市場論理に果敢に取り組む中国経済。日経新聞には様々なヒントが報じられています。その報道の中身をつなぎ合わせられるかどうか…。一例はインドのテロです。この犯人はパキスタンから来たそうですね。良かったですね。インドなら大変でした。何気ないこの報道も株高を支援します。ドバイの話も…。サウジアラビアでさえ…50ドルを切る原油価格では苦しいと言われます。確か…この報道は日経ヴェリタスです。情報とは「つぎはぎ」の世界です。丁度、ジグソーパズルのようなものです。様々なアンテナから自分が拾って相場を組み立てるのです。当然のことですが、私の意見が正しいのかどうか分からないのです。こんな事は、当たり前の事なのです。しかし私は金融相場の幕開けを確信しています。

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投稿者 kataru : 2008年12月01日 17:08