今日の市況(2008年)(2008年12月09日)
本日は内閣府からGDPの二次速報が発表されました。前年同月比で0.5%マイナスだそうです。年率換算で1.8%のマイナス成長です。下のグラフは1994年からの名目GDPの実額推移です。1997年に515兆円のGDPがありましたが…なんと10年も経ってもこのザマです。株が上がらないのも道理ですね。お金持ちは海外に脱出をするのでしょう。四季の豊かな国なのに…。契約社員が解雇され政府は雇用創出に4000億円の基金を創ると言います。投資銀行業務が拡大し、世界に需要が生まれ2003年から持ち直してきたわが国の景気は、基本的に海外需要の恩恵を受けるものでした。故に308円の単純平均株価が579円まで上がったのです。しかしそのメッキがはげて、実態の日本経済は先日、203円まで売られました。それにも拘らず特別会計予算の効率的な運営はなされないのです。無駄なお金を使う構図が残る日本はどの道を歩むのか必然的な道理が待っています。
東洋電機は日本電産からの誘いを断ったのでしょうか?
現経営陣は業績をどうやって伸ばすのか? 株主に説明せねばなりませんね。1年経って株価が日本電産の提示価格より635円より下回っているなら退任せねばなりません。今回は労働組合が反対に回っているようで…何れ自分達の首を絞める決議でしょうね。だって日本電産の株価は高いし、東洋電機は安いのですから…効率的な資金配分をしているのは明らかに日本電産なのでしょう。市場経済が正しいか? 分かりません。しかし共産主義国(社会主義)は市場原理を取り入れて成功し、ロシアはサハリン開発に見られるように市場原理を歪めていますから混乱の道を歩んでいるのでしょう。まるで特別会計予算を復活させたようなロシアの行動です。
一方でサブプライム問題から発展した投資銀行業務の崩壊現象を市場原理の奢りと見る人たちがいます。CDSを素にしたCDOなどと言う空手形のような仕組みを乱発し、お金を手に出来ない国や企業まで投資に巻き込み破綻したのが今回の騒動です。明らかに行き過ぎたのでしょう。実体経済の許容限度を人間の欲が越えたのが、今回の騒動なのでしょう。しかし11月23日に決めた二度目の公的資金投入と不良資産に対する政府保証により市場経済は反省を踏まえ新しい時代の動きに入ったように感じます。米国の株式相場は予想通り金融相場の色彩を日増しに強めています。ISMの統計値を受け急落した前の高値8840ドルを抜いて昨晩は一時9026ドルまで買われました。下の星取表を見れば明らかです。二進一退の動きを示しています。今晩は安いのかな? 今日はこんな感じのスタートです。
(詳しく続きを読みたい方は、ビスタニュースで無料にて全文が読めますが、登録の手続きが必要です。注意書きをお読みになり自己責任の確認が必要になります。下の所をクリックすると登録画面に飛べます。)
投稿者 kataru : 2008年12月09日 17:43