今日の市況(2008年)(2008年12月24日)
この所、NY市場の株価の動きが冴えません。
11月23日に発表されたシティーバンクへの2度目の公的資金投入以降、堅調だったNY市場ですが、GMのつなぎ融資にも、FRBの量的緩和発言にも拘らず、株価の動きは鈍いのです。ここに来て5日間連続安です。ただ下げも小幅で明らかに違う動きだとは思うのですが…。税金調整の兼ね合いがあるのでしょうか? 日本株も今日は税金調整の動きなのでしょうか? ただ毎日付けている出来高急増株のリストに厚みが出てきました。ようやく、ここに来て動きが出てきているように感じます。ソフトバンク効果か? それとも銀行株効果?
その銀行株も本家のシティーバンクの株価は6.52ドルと怪しくなってきました。
二度目の公的資金投入を受けて買い気配で始まった最初の株価は6.12ドルで、あと僅かなのりしろになっています。ベア・スターンズ、リーマン、メリルが消えて米国の銀行も大幅な統廃合を繰り返しています。ビッグバン以来の出来事でしょうか? 金融界の淘汰は激しいですが、GMなどはどうなるのでしょう? S&Pは資本注入が決まりましたが、依然、倒産確率は高いと判断しGM、クライスラーの格付けを引き下げています。
日本のトヨタも米国戦略の失敗もあり営業赤字を睨んだ動きと言います。この逆境下で創業家の豊田一族に大政奉還が決まったとか…。日本的ですね。まぁ、能力はあるのでしょうが…章男さんは52歳だそうです。この年代はネット世代の創生者の年です。ビル・ゲイツは53歳ですね。そろそろ新しい時代の幕開けなのでしょうね。東洋電機的な発想は何れなくなるのでしょう。やはり株式を公開している以上、市場原理に適った行動を取るべきでしょう。株式公開をしてないサントリーや竹中工務店が、何をしようが良いでしょうが、株式を公開している以上、市場原理を優先させるべきです。同じ品物なら安いほうが売れるのが、世の中の原理です。高く売れれば喜んで売るべきでしょう。市場原理が嫌なら上場すべきではないのです。MBOをして上場廃止すれば良いのです。
さて市場は金融相場らしく揺れ動きます。金融相場は揺れるから面白いのですね。今日の銀行株は大幅安でした。三井住友やみずほの売買が保振り切り替えの為に、単位株を変更するので売買がお休みだとか…その影響もあるのでしょうか? 私は銀行に先駆した株価グループの動きに注目しています。世界中で金融政策と財政出動が実施されていますから当然景気は浮揚すると思うのです。確かに足元の景気指標は非常に悪くメタメタなのです。通常の景気後退は過剰設備投資などを実施しており、整理に時間が掛かります。今回の景気後退は、多少、過剰生産の面もあるでしょうが、基本的にファイナンスが付かない為に行動を停止したのですね。通常、10倍のレバレッジを70倍まで増やした咎を受けているのでしょう。だから金融システムに信頼感が生まれれば、お金は回り始めます。
レバレッジ規制は今後も存在する為に、大きく回復するのは困難でしょうが、いきなり3割も4割も売上が減るのは、やはり異常な現象でしょうね。
本当かどうか…分かりませんが、韓国でブランドツアーが好調だという話しをお客様から聞きました。ご承知のようにウォンは、ドルに対し暴落しており、円は更に強いので昨年の半額程度なのでしょうか? しかしヴィトンなどの高級店の価格は引き上がってないとか…。為替分の値引きが期待できるという話しです。この話しが本当ならシャネルのバックなど日本で買うより安いでしょうね。韓国旅行をしてその代金は無料になりますね。まとめて日本の店の前で、1割引の注文を取って大量に韓国で仕入れて日本で売れば…。
でも本当かな? この話は…。通常は韓国のブランド品の価格は値上がりする筈ですからね。日本人もだんだんグローバルな考え方をして行くのでしょう。
投稿者 kataru : 2008年12月24日 17:27