今日の市況(2008年)(2008年12月29日)
既に年末モードで小動きに終始しましたが、オバマ政権の環境対策期待からGSユアサをはじめ太陽電池関連株などが賑わっていました。更に出遅れ物色の一環で、低位株の物色も盛んで掉尾の一振の様相です。兜町らしいと言えばらしいのです。それでも一時の総悲観色が漂う相場より、内容をとやかく言うよりマズマズの展開を考えるべきなのでしょう。スクラップ市況が低迷していましたが、業界紙によれば中国に動きが出てきたようです。原油価格も上がっていると言う話で、商社株なども物色に加わっていました。
株式市場はあかるさを感じ始めましたが、世間は暗いですね。ビックリしたのが生活保護世帯の話しです。なんと110万以上の世帯が生活保護の対象で来年は2兆円を超える予算になると言うのです。人間としても尊厳を保つ為に仕方がないとは思いますが、110万世帯とは…独り身の働けないお年寄りが生活保護の受給者となっているのでしょうが…なんとも情けない限りです。日本の現状を考えると10万円の年金生活者一人に、若者は3万円以上の援助をします。いくら自分が払ったと言っても20万円以上の年金をもらう制度を考え直さないと…国の根幹を支える制度疲労にどう取り組むのか? 頭が痛い問題です。早く構造改革を実践しないと大変ですね。
三菱商事は国内で農業に取り組むとか…お客様が話していました。確かにイオンに資本参加し国内で農業をやれば生産から販売まで利益を確保できますし、国内の食物自給率もあがります。政策支援がなくても商事クラスなら自力で行動が起こせますね。資源に偏りすぎたバランス改善にも繋がりいい選択です。やはり株屋として国家戦略がいい方向に向き、その大きなプロジャクトの中で商売をしたいものですね。来年はそんな相場になると良いなと、希望的な観測を抱いています。
今年、大きく下げた銘柄の中で好業績のBRICs関連株があります。何れもROEは高く注目されるのですが、市況ものが多く業績は市況に左右されます。しかし本日の日経新聞で、民主党の拒否で日銀総裁になり損ねた武藤さんが、語っていましたがあの通りでしょう。中東やロシア、ブラジルなどの産油国のGDP成長率は落ちるでしょうが、中国は8%成長を維持できると述べていました。BRICs関連株は一目均衡表から見ると、ようやく調整は終了した段階です。どの程度、これから業績が悪化するのか? ここの見極めが焦点になります。しかし世界で財政出動をしているので、やはり面白い存在ですね。私はかねてからBRICs銘柄に批判的でしたが、ここでのリバウンド相場は可能性のある選択です。
明日は大納会です。せめて納会ぐらい明るい雰囲気で年越しをしたいものですね。
投稿者 kataru : 2008年12月29日 16:52