未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年10月16日)

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NY市場は非常に強い展開です。
当然のことながら好業績銘柄への利食いをこなし、景気敏感株がセオリーどおり買われている展開ですね。グローバル展開をしているIBMの7-9月決算の地域別売上は、米国が5%減、欧州・中東・アフリカは12%減で、アジア・太平洋は横這いだそうです。IBMの決算は前年同期比で14%増の純利益ですが、この数字は予想を若干上回る程度です。この数字から現状の世界景気の動きが垣間見れます。

GSの純営業収益の数字はよく前年同期比(6-8月期:決算期変更)の2倍の123億7200万ドルで、予想数字の110億1700万ドルを大きく上回りました。過去最高の昨年の4-6月期の数字より12%減少とのことです。トレーディングは好調でしたがM&Aが低調で金融助言業務部門が伸び悩んでいます。

米国クレジット会社のキャピタル・ワンの9月の貸し倒れ償却率は0.45上がり9.77%になっており、延滞率も0.29あがり5.38%となっています。『米不動産調査会社リアルティトラックは15日、7~9月期の住宅差し押さえ件数が、前年同期比22.5%増の93万7840件に上り、2005年の調査開始以来、四半期ベースで最多だった』と伝わっていますが、7-9月期のシティーバンクの貸し倒れ引き当ては、前年同期比で2%増えていますが4-6月期より28%も減っています。このような現象はこれからの相場展開を考える上で非常に重要です。

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為替が方向転換したようで円安方向へ傾いています。
基調は円高なのでしょうが、目先は93円程度まで振れると推測されています。本日の日本株市場は昨日の流れを引き継いでいる様子でJALや銀行は安かったですね。本来なら円安に振れたので輸出企業が買われるかとも思いましたが実際は利食い調整になりました。反面、日経平均株価を支えた立役者はファースト・リテイリングのユニクロです。ただ消費関連ですから劇的な業績展開とはならないのでしょう。ファンションの本場であるパリにも出店し本格的にグローバル戦略を歩むのでしょう。

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日経新聞に海運の赤字拡大観測が載っていましたが、業績悪化にも拘らず株価は確りしていました。需給バランスが改善するとは、こういうことなのでしょう。JAL程度の報道で(損失は多くない)売り込まれる銀行の需給バランスは、かなり悪いのでしょう。私は今日も銀行株を買っていますが、目先投資を実践する場合、需給バランスは重要です。例えば、今日は円安修正の展開にも拘らず下げていたハイテクや輸出株の動向は売り残が増えており注目される場面もあるでしょう。株式相場の基調は上昇傾向なのでしょう。

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投稿者 kataru : 2009年10月16日 17:25