未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年10月23日)

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NY市場は好決算の発表で株価は堅調に推移し1万ドル台を足固めする動きに入っている印象です。世界の株価は堅調で景気の回復とともに生産高も戻り始めています。特に新興国の需要が強く資源価格も上昇しています。ただ先進諸国は金融危機の影響度が強く残り失業率の悪化から不良債権が積みあがっている印象です。この残高のピークアウトがどの時点に来るのか? ここが次の焦点になるのでしょう。来年になるとの見方が多く存在しますね。その意味で米国の住宅の不良債権比率や差し押さえ件数、住宅価格動向は重要な指標になるでしょう。完全復活はそれからですからね。ただ100年に一度の不況と言うグリーンスパンの発言は大げさなのでしょう。
(昨年の株価高値から安値、下落率と高値までの戻し率、そうして安値からの上昇率を掲載)

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米国では第三四半期決算の発表が概ね終りました。予想以上の好調さと言うところでしょうね。DRAM価格の推移など…オバマ政権の経済運営はマズマズの合格点なのでしょう。一方、1ヶ月間しか経っていませんが、日本の鳩山政権の信任は未だに世界から得られていません。ゲーツ米国防長官が来日され沖縄の基地移転問題を話し合いましたが、日本の態度はウヤムヤで結論の先延ばししました。当然、米国の世論の論調は冷たくマスコミは鳩山政権に対し酷評を呈しているようです。その影響もあり外人投資家の動向が鈍いのでしょう。最近、買い越しに転じているようですが世界から見ると明らかに周回遅れの印象です。

しかしよく考えればアジア地域は人口も多く躍動感のある市場を抱えています。地理的に近い日本は先進国の中で一番優位な立場に違いありません。民主党政権の東アジア政策の華が開けば日本株は力強い新値追いを演じる可能性もあります。現在はその為の試練が続いているように感じています。構造改革を先送りしてきた55年体制の後始末を鳩山政権がやっていると言う見方もありますね。JAL問題はある意味で他人任せの日本の55年体制の象徴的な事例かもしれません。JALの年金問題は何もJALだけの問題ではなく未来の日本人の問題ですね。3人で1人の生活を支える時代から2人で1人の生活を更に2人を割る現実が待ち構えており日本の構造改革のあり方が問われているのです。

さて今日の人気株はソフトバンクでしょうか?
ソフトバンクの決算発表は29日ですが注目される焦点はARPU(平均月額利用料)の水準でしょう。しかしソフトバンクが素晴らしいのは目先の数字ではなく夢を追い求める姿勢です。赤字覚悟でナビゲーションシステムへの投資を決定したようですね。携帯電話とナビが一体化して交通渋滞やインターネットが融合されますね。地図情報から近くのレストランが表示されたり…動く情報館が出来上がります。月額280円だったかな?兎に角、赤字覚悟の新しいサービスを展開します。孫マジック期待の決算発表が焦点になっています。

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GSユアサの復活など見ると、市場にエネルギーがなく方向観がない相場になっています。ただ、未だに、あまり話題になっていませんが、日本がアジアに近いという地理的な有利さを実感できるデータがまもなく発表されます。それは自動車会社の決算数字です。自動車会社の何に注目するか? この関連は何も電池だけではありません。先ほどのソフトバンクの動きなどもそうですが車が大きく変わる未来カーの電装技術ですね。その恩恵を受ける会社がそろそろ出てくる頃ですね。多くの会社は沈みキラリと光る会社が存在する。ここにも相場の芽を感じる次第です。今週のビスタではその点も考えて見たいと思います。

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投稿者 kataru : 2009年10月23日 16:23