未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年11月02日)

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NY市場は二番底を懸念し政府支援が消える1-3月期の業績不安を表していると言います。アメリカは第三四半期決算数字がまとまりその反動もあるのでしょう。基本的に株は業績で動き、その後はマクロ指標によって左右される傾向にあります。日本ではようやく第二四半期決算がこれからピークを迎えます。今・来週がピークになります。ただ昔はこの10月~11月がクリスマス商戦の重要なポイントだったのですが、中国経済のパイが大きくなり年明けも大きく落ち込まないという変化が出ています。半導体価格などの推移を見ればその傾向は分かるかと思います。

自動車販売が前年度比でも伸び始めています。当然なのですね。
リーマンショックが9月14日ですから…10月、11月は既に大きく経済指標は落ち込んでいたからです。貨物は駄目ですが乗用車は伸びてきました。(下の表は自動車販売協会連合会より

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インターネットは便利で、どんな統計指標でも自分で探せるようになっています。だから自分で調べて研究できますね。新聞の表現は嘘とは言いませんが、前年度比で捉えたり、前月比で記事を書いたり、兎に角、作者の意図でグラフも縦横の比率を変えるだけで、随分、印象が変わるから注意が必要なのです。人間なんていい加減な動物ですからね。感情は常に起伏します。

米国では、とうとうCITが破産法を申請したとか…。米国の事業金融大手ですが日本でもロプロが会社更生法を申請しました。商工ローンに続きサラ金規制の発端になった昔の日栄です。そうです。借金を返せないなら腎臓を売れとか言い、論議を巻き起こした会社ですね。先日は大手のアイフルが私的整理に陥り、過払い請求問題がこの業界を暗雲に包んでいます。実は来年の6月から更に年収規制が加わり、規制が強化される予定だったのですが…貸し渋り貸しはがし法案の検討段階で零細企業も救うために、この総量規制を見直す方向にあるという話題が報道されました。日経新聞の報道で真偽は分かりません。

しかし…相次ぐ業者の破綻、過払い請求で潤う税理士や弁護士の脱税、実質的に年収規制をかけられると半数の人間が生活苦に陥る現実などを考慮すれば、懲罰的で異常な法律は改正されるべきでしょう。どうなるか分かりませんが、今日は軒並み関連株が急騰していました。実は私は前からこの法律に疑問を覚えています。困っている人に手を差し伸べた業者が倒産して、借りた本人の周りが脱税をするくらい潤っている異常な現実があります。最近は儲かり過ぎている税理士や弁護士のテレビコマーシャルをよく観ますからね。

JALの問題も銀行はなかなか表に出て意見を言いませんが可笑しな話です。貸したほうが泣きを見て、借りたほうが潤う社会は原理原則を曲げており歪な社会を構築しています。なかなか株式市場の信認がなかなか得られない鳩山政権の危惧は弱者救済に傾きすぎて、成長論を失う力強い社会の構築に力が欠けていることですね。鄧小平氏は1992年の南巡講話のなかで「先富起来」と述べ、先に富めるものから豊かになれと言い開放政策を発表しました。経済活動の原理はここにあります。

最近、「相対的貧困率」などが話題になっていますが、怠け者は何時まで経っても怠け者。頑張る人を応援する政策が、成長戦略を加速させるのです。格差拡大を是正するのは分かりますが、国民が萎縮するような政策はマイナスですからね。私のお客様は新規事業をストップしています。その理由は政策が見えないからです。早く国民に安心を与え仕事が出来る環境を作ることですね。首相の脱税問題はひとまず置いて、スピード感のある政策実行を願うばかりです。貸金規制緩和処置は当たり前の政策です。これはプラス成長の政策です。太陽電池の話しもプラス成長路線。このような政策をドシドシ出していけば、やがて市場の信認は得られるでしょう。

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投稿者 kataru : 2009年11月02日 18:25