未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年11月04日)

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世界経済は低調ながら順調な回復をみせていると言う表現が正しいのでしょう。
決して楽観が出来る数字の変化ではないですが、取り立てて2番底懸念を煽るほどでもない状態だと言う印象でしょう。昨日は米国の自動車販売の様子が発表されていました。10月は83万8052台だそうで、年換算で1046万台と言います。補助金が切れた9月は大きく落ち込んでいたので心配されましたが、1000万台ペースに復帰しました。しかし過去のラインから見れば、戻っているわけじゃありません。その様子はグラフから明らかですね。

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ドイツの自動車販売も補助金が切れましたが頑張っていましたね。中国はすごい数字が継続しています。今日は日産自動車の決算発表でしたが、どうだったのでしょう。注目している銘柄の一つです。オバマ大統領は12日、13日に来日するとの事です。国内では鳩山首相の株式売却利益の申告漏れ(脱税)や政治献金問題をマスコミは連日報道しています。更に小沢氏の寮の購入時期の問題をマスコミは報道していますね。正直、この手のスキャンダルを煽る姿勢にはうんざりしています。

このようなマスコミの報道姿勢が日本をどんどん悪くしています。何故、政策論争に世論を誘導しないのでしょうか? 個人的な恋愛問題やお金に関わるスキャンダルは、うんざりです。今日の市場を見ていると、好決算銘柄が買われ、橋の老朽化の話しが大きく採り上げられて、橋梁メーカーの株価が上がっていました。しかし本来なら大手の横河ブリッジが取り上げられるべきなのに、日本橋梁が賑わう市場が悲しいです。同じことがラオックスにも言えますし、ファ-スト・リテイリングにも言えますね。この意味はビスタの読者には解説しているので説明は省きます。

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本筋である貸金規制緩和法案から、利鞘が拡大し始める銀行株がメインにならない市場を見ていると、鳩山政権の政策が信認されていない現実を考えなくてはなりません。閣議後の記者会見で、亀井大臣は規制緩和を考えてないと発言したと伝わり、民主党の成長戦略の政策が消えました。何度も述べますが、株が上下するのは政策次第なのです。デフレ政策を堅持し続ければ、株も下がり景気も悪化し財政が逼迫します。最後にツケは借金になって後回しされます。まだ個人金融資産で支えられる内は大丈夫ですが国民負担率はどんどん上がり続けます。

皆さんは上がる株を望むのでしょうが、こんな事は政策次第なのですね。
何故、かたる君が政策批判を続けてきたか? 基本は株が上がらないからです。政策はデフレが堅持されていますから、デフレ銘柄のファースト・リテイリングやニトリが上がります。資産デフレが厳しいから、銀行は下がります。銀行の業績が悪化すれば、貸し出しは減り景気は悪化する。こんな事は誰が考えても分かる理屈ですね。現在のデフレ政策が続く限り、金融売りの海外で生産し輸入販売する会社が有利ですね。その効率競争の勝ち組のニトリは、どんどん製品の値下げを続け勝者になります。他社はみんな、競争に負けて敗退します。お客様の話では、その勝ち組のユニクロの旗艦店の銀座店の昨日は、長蛇の列で50人ずつの入場制限をしているとの事でした。物が売れなくて困っている時代に入場制限をするほど、売れている店がある。まさにデフレ狂騒曲ですね。このような現象が何時まで続くのか?

この現象は中国のGDPが上がるスピードと日本が落ち込むスピードの中間点に均衡点があるのでしょう。出来る事なら米国とGDP競争を演じることができれば良いのですが、政策次第でしょう。強気のかたる君はあくまでも前向きに…挑戦するのみ。今日は残念ながら撤退を余儀なくされました。まぁ、損をしなかっただけ儲けものか…トホホ。くだらない博打株が乱舞する市場を見れば政治の貧困さが分かりますね。鳩山政権の誕生は9月16日の水曜日ですから7週間が経過しました。そろそろ具体的な成長政策が欲しい頃ですね。予算政策などはメインではありません。夢を感じることが出来る。やる気を起こさせる政策が必要なのです。その政策評価は株価に表れます。

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投稿者 kataru : 2009年11月04日 17:51